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第二話『初めてのステータス』

なんでも、神様が言うにはこの世界は5歳までの鍛錬がその後のステータスに影響するとの事。


また、体力と魔力は使えば使うほど高くなるとの事なので明日からでも練習することにした。


こうして生後一日から五歳までの鍛錬の日々が始まった。


二歳になって魔力消費に加え、体力トレーニングと筋力トレーニング、精神統一、更には魔法と常識の勉強の時間も追加した。


毎日繰り返されるトレーニングと勉強の時間がほとんどだったある日双子の兄妹が出来た。


兄の名前はセアリス、妹の名前はフィリア。


前世で一人っ子だった俺には初めての弟と妹でもあった。


銀髪の俺に対し、セアリスは父と同じく赤髪、フィリアは母の金に父の赤が混ざった髪色。


二人が生まれてから次の日、いつも通り日課を始めようとした時突然神様からアドバイスがあった。


『生まれてから自分で魔力が使えるようになるまで、他人に魔力を流してもらう事で自分で鍛錬したのとほぼ同じ効果が得られます。あなたには双子の兄妹が出来たのでやってみては?』


との事だったので二歳からの二年間は自分で使う魔力を神様のいう通りに兄妹に流すことにした。


そんなこんなであっという間に一年間が過ぎ三歳になった。


ミカの誕生日パーティーをした次の日、父のエルハルトから剣術を、母のレスティアから魔術の訓練を1日置きにする事になった。


どちらも前世で色々な剣術やらゲームのスキル、イメージトレーニングやアニメを見てきたため技だけには自信があった。


そう、技だけは。


「よし!どっからでもかかってこい。まずは俺を一歩でも動かすことが目標だな」


「頑張りますっ」


そう言いながらミカは父に向かって飛び出し二人の模擬戦が幕を開けた。


「初めてにしてはなかなかいい筋してるじゃないか」


「それは…ありがとうございますっ」


「まだまだだけどなっ」


もちろん当然の事ながら体がついてこない。


それに、この父親は俺が3歳だという事をわかっているのだろうか。


そう思えてしまうほどに父の剣は鋭く素早い物だった。


魔術に関しては最初は座学から始まったのだが、ミカはこの1年間毎日のように勉強をしてきたため座学は1週間くらいで終わった。


そして剣術と魔術を教わり始め、魔術の座学が終わった頃、父と母が新しく子供三人の専属メイドを雇って来た。


「初めまして。ミカエル様。この度ミカエル様の専属メイドとして雇っていただきましたエリフェ・ハルウェストと申します。種族はエルフで職業は精霊術師をさせていただいております」


「よろしく!精霊術師って事はエリフェは精霊が見えるの?」


「いえ、残念ながら私に見る事は出来ませんが力を借りる事が出来ます」


セアリスの専属メイドで兎人族のエルダ、フィリアの専属メイドで竜人族のユエラが新しく家族に加わった。


新たに家族が3人増え、家が賑やかになって早くも1週間が経っていた。


そんなある日の朝、いつも通りに起きて朝食前にトレーニングのため外に出てしばらく家の周りを走っていると《生命の大神樹》の方から声が聞こえたので行ってみた。


生命の大神樹はセラフィアータ家が代々村の人たちと共に守ってきた木の事で、根元に造られた祠には祭りの時以外領主の家系の者が立ち入る事の出来ない神聖な木でもある。


家の人はメイドと執事以外は寝ている時間のため誰もいるはずのない場所から声が聞こえたので、急いで駆けつけた。


するとそこには、綺麗な金色の髪に翡翠色に輝く瞳をした身長160cm弱くらいの女の子が一人、手のひらサイズの小さな女の子が四人宙を舞う姿があった。


「おはよう。君たちは誰?」


「あら、あなた私たちが見えるのね。私は上位精霊でこの子達は私の友達の精霊よ」


(え、精霊見えちゃってるよ…?)


なるほど。ととりあえず理解したミカはそのまま話を進めた。


「僕はミカエル。君たちは?」


「私たちに名前はないよ。そもそも私達精霊の実体を見ることができるのはエルフの王族の一部しかいないはずなの。しかもこの辺に住んでいたらエルフともお話しできない。だから初めて精霊族以外の種族とお話できて嬉しいわ」


「名前ないならつけてあげようか?」


「嬉しいけど、いいの?名前をつけるって事は私たちと契約するという事だけど…」


「いいよ、お話しできるお友達いないから」


「面白い子ね」


そう言ってミカが数分考えると頭に何か閃いたように目を開けた。


「お姉ちゃんはリエル、赤の子はレミア、青い子はアリエ、緑の子はエイラ、黄色の子はキルマでいい?」


五人はよほど嬉しかったのか大喜びしていた。


「これで契約完了ね。これからよろしくご主人様♡」


「「「よろしく〜」」」


「よ、よろしく」


「あ、あと私たちは他の人には見えないからこの事はここにいる六人の秘密にしておいた方がいいと思うよ」


リエルの忠告を承諾し、念話が可能という事もあってこの日から信頼関係を築くためにもみんなと話をすることも日課に加わった。


もちろん陰でリエル達と一緒に精霊魔法を覚えることも忘れてはいけない。


それから1年が経ちセアリスとフィリアが二歳になった頃、神様から聞いた事を色々説明してミカが毎日取り組んでいた日課を一緒にやる事になった。


やり始めて1日目の時、フィリアは魔法がすごく得意でセアリスはあまり得意ではないことがわかり、逆にセアリスは体力トレーニングがすごく得意でフィリアはあまり得意ではなかった。


それから早一年、ミカが五歳になりステータスを見て無駄な訓練などを省くために冒険者ギルドの登録をする事になった。


ちなみにミカは今日この日まで自分で見られるステータスをあえて見ないようにしていた。


「おい、ミカ。冒険者登録したからって森には入るなよ。あそこはまだ早い。次期領主に死なれちゃ困るからね」


「分かってるよ、父さん」


「それじゃあエリフェと村に行って登録を済ませておいで」


ミカはなんだかんだで村に来たのは初めてだった。


「あら、エリフェさんじゃないですか!」


「お久しぶりです、ケイラ。今日は私の雇い主のミカエル様のギルドカードを作るために来ました」


「そうでしたか!初めましてミカエル様。私はこのギルドの受付嬢をしておりますケイラと申します。よろしくお願いしますね」


「初めまして、ミカエル・セラフィアータと申します。こちらこそよろしくお願いします」


「では早速ギルドカードを作ってしまいましょう!まずはこちらのカードにミカ様の血か魔力を流していただきます」


そう言われて渡されたカードにミカは魔力を流しケイラに渡すと少し時間がかかるとのことでその間にギルドの説明をするとの事。


「ギルドカード自体は例外を除き十五歳以上の登録となります。次にギルドのランクとクエストについてですがランクについては下から順番にG〜A、S、SS、Lの計十ランクに分かれています。クエストについても自分のランクと同等のクエストしか受けることができません。ただ、どのギルド支部も同様なのですが掲示板にはAランクまでしか載っていません。そもそもS以上はAのクエストを受けることが可能ですが、指名システムが導入されますので指名クエストとAランクのクエストを受ける形になります。最後にクエスト以外で魔物を討伐なさった場合、換金されたい場合はギルドにお持ちください。状態に応じての金額が支給されます。長くなってしまいましたが以上が簡単な説明になります。ご質問などありましたら今こちらでお伺いいたします」


「いえ、特に問題ありません。」


「かしこまりました、ちょうどギルドカードも完成いたしました。ギルドカードは本人以外も確認できますのでご注意ください。また、紛失した場合は再発行に手数料が掛かりますのでこちらもご注意ください」



ミカエル・セラフィアータ ヒューマン

職業 精霊術師


Lv1 体力 456 魔力 1158

攻撃力 314 魔法攻撃力 430

防御力 178 魔法防御力 292

精神力 756 素早さ 172


能力

『創世神の加護』『叡智の真理』『神護』

『隠蔽』『再生術』



他人を見たことがわからないため、ステータスの平均値はわからないが能力がぶっ飛んでることだけは理解できる。


初めての村という事もありエリフェと一緒に村を回ってそのまま帰宅した。


帰宅してすぐに自室に戻り、ギルドカードを使わずに自分のステータスを再度確認した。


(ステータスオープン!)



ミカエル・セラフィアータ ハイエストヒューマン

職業 精霊術師

(大賢者、剣聖、創世鍛治師、創世王)


Lv1 体力 456 魔力 1158

攻撃力 314 魔法攻撃力 430

防御力 178 魔法防御力 292

精神力 756 素早さ 172


能力

『創世神の加護』『叡智の真理』『神護』

『隠蔽』『再生術』



『神様、これが神様が言ってた色々ですか?』


『ご明察です、久しぶりですね。敬語はいらないですよ。私は癖もありますのでこのまま喋りますが』


『わかった、ちなみにこの歳の平均ステータスってどれくらい?』


『5歳の平均値で言うと30くらいでしょうか?大体15歳で80くらいで100あれば凄いとされています』


明らかに異常値、とんでもないほどに。


これがバレたらどうなる事やら…


『隠蔽の能力で能力を隠したりステータスを1/2〜1/10の間で改変しておくことが可能なのでそちらで対応してはいかがでしょうか?』


『そうなると能力は全部消してステータスは1/5くらいがちょうどいいかな』



ミカエル・セラフィアータ ヒューマン

職業 精霊術師


Lv1 体力 91 魔力 232

攻撃力 63 魔法攻撃力 86

防御力 36 魔法防御力 58

精神力 151 素早さ 34


能力




『ちなみに隠蔽はわかったけど、他の能力はどんな能力?』


『まず《創世神の加護》、これは主にステータス補正や職業補正、神代魔法の一部や神代文字、あらゆる状態異常の無効化。あとは人種もギルドカードにはヒューマンとなっていますがステータス確認で表示されるのはヒューマンの最上位種となるハイエストヒューマンに補正してあります。次に《叡智の真理》これはミカエルが自分で得たものになります。取得条件は言えませんが魔力や魔法適正、精神力や魔法知識に大幅な補正が入ります。次に《神護》ですが、これはいわゆる初心者パックですね。探索や索敵、世界地図や私と話せる効果を持ちます。あと《再生術》ですが、これはあまり人前では使わない方がいいでしょう。使うのであれば口外禁止の契約をしてから使うべきです。』


『そんなにすごい能力なの?』


『《再生術》はその名の通り再生の能力が使えるというものです。体力こそ回復しませんが、自身の体であればほとんど一瞬に、他人の体でも10秒弱で、生きている体であれば傷や損傷を無かった事に出来る能力です』


『なんてチートな…忠告感謝するよ…』


『最後に隠蔽ですね。これはギルドカードや自身の存在など客観的な部分に干渉出来る能力です。ギルドカードのステータス、能力を偽ったり自分の存在を消したり偽る事も出来ます』


『なるほど、外部からの印象操作みたいなものか』


『そんな感じになりますね。あ、あとミカエルの魔力ステータスならばもう迷宮を作っても問題ないかと思いますよ。場所はもう決めてらっしゃるのですか?』


『ああ、生命の大神樹の根元に作ろうかと思ってる。そこの祠なら突然騒ぎになったりしないだろうし村の問題にもならないと思って』


『やはりそこでしたか。確かに最も強い迷宮にはうってつけの場所ですものね』


歩きながら神様と会話を続け大神樹の祠に入り、生命の大神樹の根元に向かって意識を込めて魔力を放つと根元の所に二つの入り口が現れた。


『二つしか出てこなかったけど一番難しい迷宮はどこに?』


『今出た二つの迷宮をクリアすると最下層に二つの迷宮と繋がった部屋が出てきますので、そこからが最も過酷な迷宮になります』


『なるほどね』


(つまり両方クリアしないといけないってこった…)


『あと、迷宮にはギルドと同じく10のランクがあり自分のランク以下の迷宮しか入れませんが、ミカさんはどこでも入れるようにしておきました』


『ありがとう』


その後もう2回魔法を使い世界中にダンジョンが出現し、ギルドへ神託があった。


後にこの日は《大変革始まりの日》と呼ばれる。

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