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第一話『異世界転生』

(知らない天井に知らない場所。そして目の前には金髪で高そうな服を着た知らない女性。本当に俺、転生して来たのか)


「ミカエル。それがあなたの名前よ!これからよろしくね」


何がどうなっているかというと、事は少し前に遡る。


-------------------------------------------------------


俺は高校3年生、容姿はまあ、自分では普通だと思っている。


しかし、性格が曲がっていて、まあ世間一般で言うところの中二病だ。


ただ、他の中二病とは違い自分でも少し変わっている。


なぜなら自分が魔法を使えるとも不思議な力があるとも思っていない。


ならどこが中二病かって?そんなの決まってるさ。


異世界に転移か転生することが夢であり異世界転生した時のために現代知識やら化学やら、経済とかありとあらゆる知識を勉強していた。


なぜか、もちろんチートしたいからに決まっている。


そんなある日の放課後、教室から出て帰る途中階段で滑って落ちそうになっていた女の子を庇って俺は死んだ。


女の子が必死に声をかけてくれている中で、答えたくても答えられず女の子の声もどんどん小さくなり目の前が真っ白になった時、別の女性の声が脳に直接聞こえた。


『あなたはたった今あなたが助けた女性に中で息を引き取りました』


『そうか俺、死んだのか。ところであなたは?』


『私は皆様のいうところの神ですね』


『あぁ、天国にでも送ってくれるのか?』


『残念ながらそれは出来ません。あなたは本来とは違うタイミングで亡くなってしまった為、本来地球で記憶を消去した後に転生する事になっていた魂が輪廻の輪から外れ私の所にいる状態です。ここまでは大丈夫ですか?』


『は、はい...』


『そこであなたが前世より望んでいた剣と魔法の存在する世界に〈異世界転生〉という形で私の世界に来ていただくことになりました』


『おぉ!本当ですか!?』


(本当にんな展開あるのか!本当に夢が叶っちゃったよ!)


『はい、あなたは私の世界で今日生まれた〈ミカエル・セラフィアータ〉という名前で記憶を持ったまま転生することになります』


『異世界で言う所の家名持ちって事は貴族ですね!』


『ご明察です。言語やステータス、能力など私の方でおまけしておきました。また向こうの世界で私の声を聞けるようにしておいたので何かわからなかったら聞いてください。他にも色々付与しておいたのでこちらも向こうの世界に行ってから確認してください』


『色々とありがとうございます!ここまでしてくれるんですね』


『はい。ただ一つだけ私の方からお願いがあります』


『なんでしょうか?』


『私の世界にはダンジョンというものが存在しないのです。なので私達のみに使える創世魔法と言われるうちの一部を使用できるようにしておくので迷宮を作っていただきたいのです。』


『おぉ!それはありがたい能力ですね!でもなぜ俺が?自分では作れない理由でもあるんですか?』


『ご明察です。神は直接自分の世界に干渉してはいけませんので…』


『そういう事でしたら協力させていただきます』


『ありがとうございます。ただ、いくつか注意点もあります。まずこの魔法は三回しか使えません。一回目に作る迷宮が一番難しい迷宮とそれに次ぐ二つのダンジョンが場所を指定しての作成が可能です。二回目にこの魔法を使った時いくつかの高難易度の迷宮が世界にランダムで作られます。三回目には残りの迷宮が二回目同様に作成されます。魔力は使わないので一度に三回使用していただければ各地のギルドマスターに神託という形で迷宮の仕組みを伝えましょう。ここまでで質問はありますか?』


『いえ、問題ないです』


『それでは、またお会いできる機会を楽しみにしています。あなたの二度目の人生が幸福で満ち溢れますように』


『はい、感謝します』


といった感じでミカエルとしての再スタートを切ることになった。

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