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ミステリー通りの現実とぉひ  作者: 風茉 有栖
2/2

一話


「はぁ...明後日学校...。」



私は迫りくる学校という存在をおもいだしていた。

中学三年生の春。今は一年で特に楽しみにしていたはずのGW。


の三日目。



楽しみにしてたよ。最初は。

けどいざ始まればこのザマさ。

何もすることがなければ、やることを探す気力もない。

課題?しるか。



「ミステリーなこと起きないかな...」



自分一人の部屋で独り言をこぼす。

これは私の口癖だ。


暇になれば口にだして起きることを願う。

なんで私がそんなにミステリーを求めるかって?

それは簡単なこと。



[非]現実的なことだから。



オカルトだって好きだ。



まぁ、こんなことまともな人間からしたらイカれた奴の妄想とでもいうのだろう。



私はこのつまらない日常から抜け出すために色々な事をしてきた。

魔法に憧れて魔術師を目指してみたり、異世界に行きたくてトリップ方法をやりまくったり。

どれも失敗に終わりましたけど!!!!!



「ミステリー...。」



なんどほざいたってなにも起きないことくらいとうの昔からわかってる。

けどでちゃうんだよな、これが。


だって口癖だもの。



「...ん...?」



小さなカタリ、という音に反応する。

まさか...ミステリー...?



んなわけないか。いつものことか。



この私の部屋はやたらと物音が多い。

まだこの部屋に来たばかりの頃はなかなか眠れなかったのを覚えている。


今じゃ、そんな些細なことでさえ「ミステリー」だと思ってしまうのだけど。



「はぁ...。」



幸せ逃げるぞ



って私にいってくれよ。





「あっ、そういや昼飯食ってない。」



ふと時計を見ると14時。

もうおやつの時間のほうが近い。


ただボーっと座ってるだけでこんなに時間って進むもんなんだなぁ。

まぁ昼飯がないことなんて慣れてるし、なんてことないんだけど。


今家には一人。親は仲が良くてよく二人で出かけている。

私はひとごみが苦手だから滅多に行かない。


それに、


外って現実味がありすぎて嫌じゃない?????


森林とか竹林とか、そういう所ならいいけど。(ただし一人に限る。)


「...スマホ。」


昨日の夜から放置していたスマホは緑のライトが点滅している。


「うひゃ~...通知来すぎでしょ...。」


SNSのアプリには友達からのチャットやゲームの通知がたくさ表示されていた。

皆暇なの??

なんて思いながら、私は一つ一つ返信を返していった。





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