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プロローグ
むかし むかし
あるところに
「現実逃避」をする
可哀想な少女がいました。
少女はまだ15歳というのに
毎日が普通すぎて、平凡すぎて、
自分の人生に飽きていました。
いつもと同じ空間。
いつもと同じ空気。
いつもと同じタイムスケジュール。
敵が突然襲撃してきたり、魔法が使えるようになるなんて事は何度願っても起きません。
少女にとって簡単に予想できる明日は世界一嫌いなモノでした。
でも、
そんな少女にも好きなモノがありました。
それは、
「ミステリー」でした。