話の道筋→要は小説の作り方
今回はアイデア→プロット作成→完成までの簡単なお話。
まずはアイデア。
大まかな世界観。(ファンタジーな世界にするならその枠決め)
キャラクターの性格。行動の仕方。
こういう活躍をさせたいという大雑把な設定。
こんなところでしょうか。
キャラクターについては、下手くそでもなんでも絵を書いてみるとイメージがふくらませやすいです。
顔だけでも、このキャラは目つきが鋭いからこういう性格だな。とキャラクターを構築していくのに便利ですしね。
昔はよくこの方法でキャラを作ってました。
世界観については。
現代を舞台にするなら、知っている知識に想像力を加えて。
ファンタジーな異世界を舞台にと思うなら、その世界がどういうものなのか舞台の基盤をつくらないといけない。
ちなみに私が書いているのは、ほぼ全部ファンタジーな世界。
現代を舞台にして書いた小説もいくつかありますが、それもやっぱり現代という皮を被ったファンタジー。
一個だけ本来のサイトで現代の普通なコメディを書いてますが、それだけかな?
ですので、常に脳内でファンタジーな世界観を構築中。
「小説家になろう」の中で見ても、ランキングを覗くとそんなオリジナルファンタジーばかりが目立ちます。
異世界を舞台にすると非常に自由度の高い物語が作れますから、みなさんそこに惹かれるのかも。
ただその「異世界」は全て自分のアイデアでまかなわなくちゃいけないわけですけど。
神さまの有無とか、人種とか、世界の形とか、国とか、その他たくさん。
自由な世界観をつくれるからこその難しさ。
自分がつくった世界観にキャラクターがはまらない。なんてことも少なくないです。
矛盾が生まれたりとか。
ま、プロットの時点ではその矛盾があってもオッケーなんですけどね。
自分しか見ませんから。
でも、人に見せるものとなるとどうなんだろう。
少なくとも書く側の人間がその世界を「理解」しておかないと話にならないわけですよ。
そのための設定集なんかも用意しますけれど、正直な話、その通りに話を進められた試しはありません。
書いている間に新しい設定が生まれたりなんてことしょっちゅうです。
前後のすりあわせが大変で、仕方なく全面改装なんてことも。
見切り発車ではじめてしまった話なんて特に危ない。
最初にあった設定を忘れてしまって、そのせいでキャラクターの性格と口調がすっかり変わってしまったり、国の名前やら形やらが違う名称になっていたり。
見切り発車ではじめるのはおもしろいんですけども、最後の着地地点をしっかり定めておかないとだらだらただ書いているだけになりがちなんですよねぇ。
困ったことに。
キャラクターが出来て、そのキャラクターを活躍させる世界観が出来て次は……と来たら。
プロット《話の道筋》を作り開始です。
「こういう話が書きたいから、こういうキャラクターを必要としているんだ」
というのが最初に来ることもありますが、正直順番はどうでもいいと思ってます。
漢字は書き順がありますけど、書きたいものに順番はつけられませんもの。
プロットには必要ですけどね。
とりあえず、脳内ではじまりと終わりをおおまかに決めて。
次に話の軸になる(書きたいと思う)部分を抜き出します。
あとはそれらをつなぎ合わせる部分を肉付け。起承転結が出来ているか確認して終わりです。
ここまでほぼ全て箇条書きです。
細かいのは下書きしてからですね。
その下書きですが、完成稿とそう変わりません。
感情の赴くままプロットに沿って書き殴ります。
なのでおかしな文章が出来上がったり、思ったのと違う方向に行ってしまうことも。
修正するんですが、そこで新しいアイデアやら設定やらも派生してきます。
それを取り込みつつプロットを書き直します。
ある程度きりのいいところで一旦止めて、読み直し。それでオッケーならば続きを書く、という感じですね。
考えた設定を切り崩して、再構築……なんてのもこの時点でやるのでひとつの「章」を丸ごと書き直しなんてのもしょっちゅうです。
おかげで時間がかかるったら。
それでも書き上げたらとにかく読み直し。
誤字脱字は特に要注意です。
読みが同じでも、漢字が違うのはざらにあります。
他にも話の流れが悪かったりすると書き直したり、抜けてる言葉がないかチェックしたり。
ひたすらそれの繰り返し。
でも、書いたばかりの小説ってけっこう感情移入しちゃってたりして冷静に見られないんですよね。
なので、しばらく時間を空けるのがいいと思ってます。
一日、二日。うーん。気分によってはもっとかな?
そうすると悪いところ(修正のしどころ)が見えてきます。
誤字脱字も捜しやすいです。
できるだけ第三者目線で見直す。
これ結構重要かな?
それが全部終わって自分の中で及第点がつけられれば完成です。
とは言っても、そこが一番難しい。
実際に全部オッケー。という具合にうまくいった小説は皆無です。
でも、だからこそ次がんばろう。という気持ちになるんですねぇ。これが。
だからがんばります。