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メモ×メモ  作者: 小池らいか
小説を書いていて気をつけたいこと
16/17

最近の読みづらいなぁ、と思う作品の傾向



 読んでいて、妙に気持ちが悪くなる作品がたまーにあります。

 気持ちが悪いといっても、むず痒くて見ていられない。

 ちょっと納得いかない。イライラする。というような傾向の作品のことです。


 例えば。

 男主人公で、女子に囲まれたハーレム状態で繰り広げられるお色気。

 実はまともには読みづらい展開が多いです。

 女子があんまりにも変態チックで。

 そういったもののた大抵が男の体なめ回すように見る様子を描写したもので、お色気っていうより、この子はこういう変態なんだぞって主張してるように見えるのでいつも退いてしまいます。

 キャラなんだろうけれど、やりすぎれば読む側に嫌悪感を抱かせてしまうので注意した方がいい設定です。

 商業作品でもそれっぽい展開があるので困りものですが……

 特に物語上、必要のない不要と思われる場面でのそれが使われていたとなれば。

 例えお気に入り小説でも萎えてしまう状況に。

 好みの問題もあるかもしれませんが、もし自分でお色気展開を書こうと思う方はご一考を。


 それと似たような感じで。

 これも気になる、ほぼ一方的な女主人公愛され系。

 一方的に思われて、それに気付かない。

 気付いたかと思えばころっとデレデレしてハッピーエンド。

 しかもそうではなくて、相手の男に思われているとわかっていても、ずるずるずるずると流されて断れなくて、結局男の思うままにくっついちゃうような話も。

 これは本当にハッピーエンドなんだろうか。単に一方的な相手の思いに強引に応えさせられただけなのでは? ともやもやすることもありました。

 この手の物語はストーリー上の起伏があまりないことが多いですね。

 いえ、いろいろと展開はあるのです。

 あるのですけれどね。

 ただ、意思があるように見えるのに本人の前では抗わず、あまりにも周りに流されすぎる展開ばかり見せられるので疲れるのです。

 ついつい、そこで「物語の進行具合にちょっとぐらい反抗とか抵抗はないの?」と面白味がないように思えてしまう。

 要するに、主人公が相手の男に対して従順すぎるんです。

 こういう作品に限って、相手の男が強引に強引を重ねたような性格で、相手の格好良さや、良いところが大雑把にしか描写されてないんですよね。

 単に相手の男の背景だとか、外見がどうたとか、噂だとか、それによる主人公が持った印象だけ。

 恐怖なら、それがずーっとそのままついて回って終わりだとか、主人公が抵抗したり、受け容れたりする過程が簡略化されてしまっていていまいち話の内容にのめり込めないのです。

 だからって私が言うだけの代物を書けるかというと、それもまた難しいものなのですが。

 どんな物語でもそうですが、物語が動くっていうのは、要はそこに起こった事象だけではなくて主人公や周りの人の気持ちの変化のことも言うのだと私は考えています。

 相手の男が怖いと怯える主人公にさしのべられる手。それによって訪れる主人公の心境の変化。意思疎通の断片。そうして近づく二人の距離。

 そうやって少しずつ盛り上げていけたなら。


 きっと面白いと思えるものが出来ているはず。多分。




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