A Day Before Christmas Eve
まずはクリスマス話。
家族の日常ですが、楽しんで頂けるとうれしいです。
新堂家のポーチにはトナカイとサンタのイルミネーションが、リビングには大きなクリスマスツリーが1飾られていた。
そして家の中では明日のパーティーに備え、家族それぞれが思い思いの準備をしていた。
玲がローストチキン用の鶏の下処理をし、その横で一馬と希がパイ生地を練り、翼と潤はセナに今年最後のシャンプーを施している。
リビングのツリーの前では、悠と慎と渉が届いたばかりの奈緒からの小包をクリスマスプレゼントにしては小さいと思いながら開けていた。
「くつしただ〜」
渉の弾んだ声に、キッチンで並んで料理をしている3人がリビングをのぞきこむ。
渉が手にしているのは、自分と同じくらいの大きさの靴下で、色違いの靴下を悠と慎が手にしている。
「人数分あるみたいだぞ。」
「ぼく、いちばんおっきいの!」
さっそく渉がどれがいいか選ぼうと、悠と慎の手の中にあるそれぞれの靴下を並べ始める。
「奈緒さんからカードが入っている。全員分あるから好きなものを選ぶように。あとはいつも通りだそうだ。」
子ども達と離れて暮らす様になってから毎年、新堂家の両親はクリスマスとそれぞれの誕生日にはプレゼントを欠かさなかった。それは、たとえ一緒に過ごしていなくても、毎年遅れることなく子ども達の手元に届いた。
今年はいつものプレゼントに加え、物心ついた渉と、家族になって初めてのクリスマスをすごす希のために、プレゼントを入れる特大靴下を編んだようだ。
「全員分なんてしなくていいのに・・・
もう子どもじゃないんだから・・・」
慎はぶつぶつと言いながらも、嬉しそうに渉と一緒になって靴下選びを始めた。
悠はそんな2人に微笑みながら、キッチンからのぞいている3人に手を休めて、靴下を選んでしまう様に言う。
そこへ、シャンプーを終えたセナが走り込んで来た。
「セナ、待て!
まだ完全に拭ききってないんだぞ!」
セナはまっすぐに悠が準備しておいた、セナ用ラグに倒れ込み体をこすりつけ自ら体を拭いている。
その後ろから、濡れそぼった翼と潤が情けない顔で現れた。
どうやら、風呂場でさんざんセナに暴れられ濡れてしまったようだ。
「こんな大変だと思わなかった・・・」
疲れきった顔で言う翼に、潤も頷く。
「いや、セナはいつもおとなしくしているから、お前達が格下にみられているんだろう?」
悠の発言に、一馬と玲も頷き、渉もよくわからないながら父親達の真似をしてうんうんと頷くと、セナも肯定する様に一声鳴いた。
「それはないだろ〜」
という翼の大きな不満の声にリビングに集まった家族全員が明るい笑い声をあげた。
そんな祝日の平和な昼下がり。
3日連続更新します!
まだ明日の分書いていないので不安ですが・・・




