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覆される都市伝説・【マカシリーズ28】  作者: 星群彩佳
出会ってはならない存在
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「敵を作りやすいタチで悪かったな」


「敵もそうだけど、マカを欲しがる連中にも頭を悩まされるよ。最近じゃ別の都市伝説となって、囁かれているみたいだし」


「消してくれ」


「言われなくてもそうしている」


…何だかマカとマミヤって、似ているのかもしれない。


表情をあまり変えず、淡々と話すところなんて特に。


「まあ都市伝説など、本物であろうが偽物であろうがどうでも良い。とりあえずはナナオの今後、だな」


「また眷属に加える気?」


「それでも構わんが、まずは服だな。セーラー服の上にエプロンを付けたままでは、流石にな」


「死霊を使うこと自体、アレだけどね」


マミヤは険しい表情でアイスティーを飲み干した。


「ソウマさんに報告しても良いんだね?」


「そうじゃなきゃ、服は揃えられないだろう? メイド服と寝巻き用の浴衣、私服の3着は最低用意しといてくれ」


「はいはい。それじゃあハズミ、そろそろ帰るよ」


「ううっ…」


ハズミは顔をおさえながら、マミヤに支えられて立ち上がった。


「それじゃあマカ、何かあったらすぐに連絡を」


「分かった。後はよろしくな」


「うん、じゃあね。…ナナオも」


『あっ、うん』


マミヤは苦笑しながら出ていった。


『…本当にハズミを回収したね』


「だからアイツらは二人ワンセットの方が良いんだ」


なるほど。マカは二人の性格を熟知しているようだ。


「しかしマミヤのヤツ…。口うるさくなってきやがった。少し前までは私にビクビクしていたくせに」


眉を寄せ、チッと舌打ちする様子を見ると、ソウマは前は大人しかったのかな?


「慣れてきたら、ソウマに似てくるとは…。姑が二人になったら、頭抱えるぞ」


『そっそう言えばあなたの名前って、マカって言うのね』


空気が怪しくなってきたので、話題を変えることにした。


すると女の子はきょとんとした。


「ん? まだ名乗っていなかったか?」


『……うん』


「私の名前はマカ。高校三年だ」


ということは17・8歳…。


やっぱり大人びているな。


「ちなみにハズミは二十歳、マミヤは二十二歳…だったな。確か」


『みんな、わたしより年上なのね。ハズミとマミヤは大学には通っていないの?』


「二人とも生前は通っていたらしいぞ。マミヤは医大生で……ハズミの学部は何だったっけ?」



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