眠る前に…
塵箱の中の 紙飛行機
誰かの 手紙
震えた 文字
みつけた
『好き』の 文字
誰が 書いたの
誰に 書いたの
このまま 捨てられて
燃えて 消えて
とどかないまま 時間
翼になった 想い
そのまま 空に 溶ける
消えていく
青空が こんなにも 果てしなく
さびしいなんて
なにもかも 吸い込んでしまうなんて
泣いて 泣いて 雨粒
流して
世界が 水浸しになっても
平然と この星は
夜の真空
宇宙空間に ぷかり
浮かぶ
いつまでも 回り続ける
引力
惹かれあう 青さ
月面 光輝く
秘められた 『好き』
聖水 ふりまく 夜空
今日も 飛んでいく 流星
誰のもとへ
点火する 星屑
燃え尽きるまで 飛びつづける
いつか 辿り着く 星へ
願い
言えないまま
消えていく 流星
口から 出して
翼 ひろげる 天使
とどきますように… って
ひとりごと… いって
震えている
『好き』
声 音 消える
聴こえない
震動
涙
ひろいあげた 心臓
あなたに 重ねる
未来が 重なる
きっと いつかが 結ばれる
いつかの 命
時間が 鼓動する
めぐりあう この星で
想い出せないほど
この星を めぐる
今日も 地球へと
飛ぶ 流星
地上に 落ちて
空に 消えて
そっと
誰かが 誰かと
相合い傘
ふれあう 手のひら
つつみこまれる
ぬくもりが
体 流れて
終わらない… kiss
おやすみの… kiss