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六章 ティラの訓練-5

俺はホリスが伝えてくれたポータルの座標を頭に念じながら、呪文「ポータルリング」を発動させるとサンディードの城の食料貯蔵庫にポータルが開いた。ティラと一緒にその貯蔵庫を見渡すと保存された食材が樽や棚、そして漬物の瓶などに詰め込まれており眺めているだけでも退屈しない。でも今はランチだから軽い食事でいいかな、昼にあんまり重いもの食べると眠くなっちゃうんだよな。パスタがあったので俺はティラに提案する


「ティラ!パスタあった、ペペロンチーノ作ってくれ!もう城にキッチンもあるからさ」

「ええ、いいですね。それにしましょうか」


最初、俺たちが出会ったセレスティルの森でテントで過ごしてた時はティラにも料理を教えていた。ティラは覚えが早い料理上手だ、少し教えただけで包丁の使い方も俺より抜群に上達してしまった。俺は最強の男ではあるが魔法が無ければただの不器用な男なので、生まれ持った手先の器用さで言えばティラには負けてしまう。


「あ、でもティラ……ニンニク食ってもいいのかな?ほら、キスしづらいとかないか…?」

「トウヤ、そんなこと気にしません。あなたの口の匂いに限らず、私はあなたにキスしますよ。何度も」

「あぁ良かった……ティラのそういう所ホント好きだよ、ニンニクマシマシで行こう」


もうティラとも長い付き合いになるので、多少の男女の気遣いの無さなどすっかりお互いに気にならなくなってしまった。そういえばあちこち飛び回って旅をしていた時は野外で野宿した時があって、お互いシャワーも浴びてなくて汗かいてたけど気にせず人参してた時もあったな。

必要な食材と、副菜に瓶詰めに入れられたキュウリのピクルスを持って俺たちはポータルを通って城に戻った。


この世界はゲームの具現化だから基本的に中世の雰囲気だけど、俺の趣味で俺の城の雰囲気はもっとモダンにしたかったのだ。だからキッチンの様相はかなり現代風に建築した。

城のキッチンでフライパンに起こす火は俺の魔法を使った、もし国中をもっと便利にするとなると何とか魔力を国民全員に効率よく供給出来るようにしていきたいな。ティラは久々の料理だが慣れた手つきでナイフでニンニクを細かく切り、オリーブオイルと唐辛子、ニンニクをフライパンを揺らして炒める。俺も料理を手伝った、パスタの麺が固まらないように鍋でお湯で茹でただけだけど。


まだ食べる場所となるような部屋をどこにするか決めてなかったので、とりあえずエントランスにゼロスニウムで物質を生成し真っ白な石で出来た机と椅子を配置してひとまずそこで食事を取る事に。

島に来た時、すぐに綺麗な泉を探して瓶に貯めておいた冷たい水があるので俺はグラス2個を机に置いて水をグラスに注ぐ。シンプルなペペロンチーノと、もう一つの皿にはキュウリのピクルス。人によっては少なめに見えるかもしれんが、食べすぎると動きたくなくなるし俺はランチはこのくらいがちょうどいい。これからティラと一緒に訓練もするからな。


ティラのペペロンチーノだ、やはりティラは料理が上手で唐辛子と塩気の割合がちょうどいい。何というかシンプルな事に妥協しない手先の良さが感じられる、「いただきます」と同時に食べ始めるなり夢中で食ってしまった


「うめぇ!ティラ、超うめぇよ!」

「トウヤ、もっとゆっくり食べてください。トウヤは食事となるとあまり噛まずに急いで食べがちです」

「ああごめん」


美味いんで俺は貪るようにパスタを啜って食っていたが、ティラは丁寧にスプーンとフォークでパスタを絡め取って食べている。ティラの出身は野生の森の中だがやはり根は真面目なんだろう、俺と一緒の旅を通じて色んな人間の習性を見て学ぶことですぐに丁寧な礼節を学んでいったのだ。どこまでも丁寧なティラの態度に、俺は学ぶ事が多い


「ディナーは島で魚でも獲らないか?刺身食いてぇな、それかカルパッチョ作ってみるとか」

「ええ、素敵ですね。魚獲りましょう」


喋りながら俺は、胸の谷間に開口部が作られたティラの胸を凝視しながら食事をする。ティラも俺がおっぱい大好き星人なのは分かっているのでいくら胸の谷間をガン見しても何も言わないが、やはり視線は感じているのかパスタを食べながら上目遣いで俺の事を見つめている。小柄な体型にそぐわないほどの豊満な乳房をじーっと眺めながら俺はパスタを口に運び、ゆっくりと少し固めのパスタの麺を咀嚼しながら息を呑むようにパスタを飲み込む。


「……あ、こぼしてしまいました」


ティラはフォークで軽くパスタを持ち上げると、胸の谷間にポトリとパスタの麺をこぼす。だがいつも食べる時は動きが丁寧なティラがこんな簡単にこぼすわけがない、俺は問いかけた


「おいティラ、わざとこぼしただろ」

「はい、わざとこぼしました」

「……。」


黙り込む俺に対し、ティラはパスタが落ちた胸の谷間を指差す


「食べてください、トウヤ」


俺は椅子から立ち上がりティラの元へ歩み寄ると、ティラの前で屈んで自分の顔を胸の谷間に近づける


「そ、そんじゃあ……いただきまーす」


口を開き、俺は谷間に落ちたパスタに、いやパスタというより乳房の膨らみに唇を押し付け。もちゅるっ、と乳房に吸い付くようにしながらパスタを唇で吸引する。吸引と一緒にティラの乳肉も唇に吸い込まれていくので、ティラは頬を赤らめながら少し声を上げた


「んっ」


ティラの真っ白で綺麗な谷間に汚れを残すわけにはいかない、俺は舌を伸ばして胸の谷間に残ってるパスタの汁やスパイスを残さず舐めとるように、胸の谷間を舐め回した。見上げると、ティラは少し恥ずかしそうに


「……美味かったよティラ」

「よかったです……」


俺は立ち上がると、顔を見上げるティラの唇に自らの唇を重ねキスをした。微笑むと、ティラもまた自分の胸で遊んで喜ぶ俺を見て嬉しく思っているのか分からないが、微笑んでくれた


「飯食い終わったらまた訓練するぞ」

「ええ、訓練してください。次は負けません」


そのあとも軽く会話しながら俺たちはランチを済ませた

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