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五章 支配者-3

扉の先はぐにゃぐにゃした空間の螺旋階段だ、俺は階段に座ってぐにゃぐにゃしてる次元の狭間をボーッと眺めた。

しばらく眺めていると、扉からティラが出てきて歩み寄り、座っている俺の隣に座った


「ティラ……さっきは悪かった」

「そうですね、悪いです。あなたは少しでも自分にとって嫌なことがあると、我を見失います」

「ハハッ、ティラはやっぱり俺のことよく分かってる」


いつも俺に優しい言葉をかけてくれるティラですら厳しく伝えるほど、どうやら情けない姿を見せてしまったようだ。どうすべきか悩んでいると、ティラは俺の手に自らの手を添えて


「トウヤ、私の胸を揉んでください」

「え!?なんで今!!?」

「いいですから、ほらっ」


ティラは頬を赤らめながら、俺の手を強引に引っ張って自らの豊満な胸に俺の手を引き寄せる。指を動かすともにゅもにゅと柔らかい感触だ。彼女の大きな膨らみの柔らかさは、いつも俺の心を満たしてくれた


「トウヤ、落ち着きましたか」

「……うん、だいぶ落ち着いた」

「なぜ迷っているのですか、トウヤはおそらくこの世界で一番強いです。恐れを感じるなんて、トウヤらしくありません」

「そ、そうだ……そうだ、そうとも!俺は強い、だってチート転生者だからな。俺に出来ないことなんてない。俺は強いから何やっても許されるんだ!そうだろ?」

「えぇ……そうです、トウヤ」


そうだ、俺は強くて当然だが何を迷っていたんだろう。国を背負う責任が何だ。いざとなったらいつも、ティラがこうして俺に寄り添い、荒みやすい俺の心を柔らかく満たしてくれるのだ。ティラは決して俺が守らなければいけない弱者ではない、俺を強くしてくれる守護者なのだ


「トウヤ、心配しないで、焦って迷いながら決断してください。あなたの迷いも、不安も、私は全てこの胸で受け入れます。私がずっとそばにいるから……心配しないで」


自らの胸を揉ませながらティラは俺の頬に繊細な指を添えた、彼女のこの細い指の感触がどれだけ俺に強さを与えてくれるか、はかりしれない。俺はこの力を使って魔王すら1秒で殺せる、だけど目の前の小柄な彼女の姿に対してすっかり勝てない気持ちでいる


「君の大きなおっぱいは、俺に起きる全ての問題を解決してくれるな……ありがとう、ティラ」


小さな彼女の体に俺は腕を広げてティラの体を抱き上げた。ティラもまた小さな腕を俺の体に回し、抱きしめ返してくれる。俺の問題を全て解決する豊満な膨らみが、体に潰れるように密着してとても心地良い


「決意は決まったの?スケベな魔法使いさん」


抱きしめ合っているところをロランスが様子を覗くようにしているので、俺は頷き立ち上がる


「誰がスケベだ、ぺちゃぱい。俺は何をすればいい?」

「……!!?あんた今なんて言ったのよ殺すわよ!!!」


ロランスは杖から炎の弾を作り上げ、俺に向かって発射してきたので。俺はタイムスピードによる高速移動でその炎の弾を回避しながら螺旋階段を降りて歩き


「国を作るって言っても場所はどうするんだ?金は?何から始めればいい」

「はぁ……任せて、あなたが国を作ることに、協力してくれる人がいるの。まずはその人に会いにいくわ」

「そうか、でもおそらく簡単じゃないんだろ?」

「察しの通りよ、協力する代わりに頼まれて欲しいことがあるって」


俺は背を向けていたロランスに振り返り、問いかける。何だか楽しい返事が返って気がして俺はついウキウキしながら


「頼まれて欲しい事ってのは、なんだ?」

「あなたの得意分野よ……邪悪な王を、一緒に倒しにいく」

「いよっしゃあ!そうこなくちゃな、さあ殺しにいこうぜ!」


人殺しはこの世界に来てから俺の最大の得意分野だ、つい血が騒ぐ俺に対し、ロランスは杖から光を放ちポータルを出現させると、「こっちよ」と俺らを誘うので一緒についていく

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