四章 悦楽-8
俺とティラはそれからは空を飛びつつ、見かけた街で人助けをする毎日を送っていた。
次行った王国は、泉の小さな王国って呼ばれてる「プリクル」って呼ばれてる国だった。滝や湖が綺麗な国だったよ、ただそこに住む言葉が話せる知性の高い人魚の魔物を、密漁して皮を剥ぎ売ろうとしてる野蛮な密猟者の集団がいたんで俺は
「いよっ、お前ら」
「なんだお前!!?」
瞬間移動で密猟者達を縄で縛ってぐるぐる巻きにして動けなくしてから、人魚を逃がしてあげた。
次に訪れたのは魔術の研究が盛んな王国「サークラット」、ここでは邪悪な魔術の研究所で誘拐された人が魔法によって人体実験されようとしていたので
「いよっ、お前ら」
「なにぃ!!?」
逆に悪党達を魔法の薬液の壺の中に放り投げて、実験されようとしていた人達を救出した。
次に訪れたのは神秘の小王国と呼ばれている「ミスティルア」と呼ばれる王国、この場所は古代から存在する荘厳な神殿や建築物が有名な国だったが、この国の政治家達が密かに複数の女性を誘拐して乱暴をしている建物があるという噂を聞いたので
「いよっ、お前ら」
「ぬおっ!?」
女性達を救出し、悪い政治家は全裸にして街の中心に縛り付け晒し者にした。
そんな感じで俺とティラはあちこち飛び回っては人を助け、そして悪党を痛めつける暴力を楽しむ毎日を送っていたのだ。
俺たちは悪党から奪った金で食事したり宿を転々としたので生活には困らなかった、今日なんか宿の中で一番高い部屋を選ぶと、屋上にプールがある部屋を選ぶ事が出来たのだ。屋上は真っ白な床が広がっていてとても清潔感がある
「屋上ですよトウヤ!素敵ですね」
「すげぇ!部屋広いし屋上も広い!めっちゃ部屋代高かったもんな」
「水着に着替えてきますね?トウヤ」
「お、おう」
ティラは少し別の部屋に行くと、すぐに水着に着替えた。セパレートのビキニ水着姿で屋上に戻ってきたティラ、彼女のボディはくびれていて小柄なのに、胸も尻も豊満なのでビキニ水着なんて着たら当然すごい景色になる。戦ってる時以外はティラの事しか見てないけどさ、あらためてこういうボディを強調するような扇情的な格好をされると興奮で視界が眩む、小さな肉体にそぐわない膨らみのアンバランスが俺の眼を奪うのだ。ティラも慣れない格好で少し恥ずかしいのか頬を赤らめるも、両腕を背中の後ろに回して自分の体を見せつけながら真っ直ぐに俺の方を真剣な表情で見つめている
「いかがですかっ、トウヤ」
「服を着ろティラ、人参が暴発しそう」
「では着ません、暴発させてください」