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幻想世界をスライムと共に  作者: 神ノ狼/真神(シンノロウ/マカミ)
第1章
5/5

あれから数年経ちました

 予約掲載ができてなかったことにGW明けてさらに1週間経ってから気づくって言う悲しみ。本当にごめんなさい……。

 さて、将来有望と言われて喜ぶべきか、面倒臭いことになったと悲しむべきか絶賛悩んでる俺ですが、折角なら楽しむことにします。



   ◇



 あれから、3年。俺は3歳になりました。前から今までの間はどうしてたって? 特に何もなかったよ。

 あぁ、でもリーサリアさんが居候になったか。それから妙に俺がいるベビーベッドの部屋にかなりの頻度でやって来た。最初はちゃんと相手してたけど、途中からマジで面倒臭くなって来たから寝たふりで乗り切ってきたけど。

 あと、妹ができました。いつの間に? と思うかもしれないけど、ぶっちゃけ俺自身もよくわかってません。俺が2歳の時に生まれたらしいです。俺がいるベッドの横にあるもう一つのベッドでスヤスヤ眠ってます。ちなみに、妹の名前はノア。方舟かよと思うのは俺だけじゃないはず。


 まぁそれはさておき、今俺が何してるかと言うと、絶賛英才教育の真っ最中である。もちろん、先生はリーサリアさんで、母さんとシルヴィアさんが同伴でやっている。

 内容は魔法、この世界で言う魔術について。ただし、詠唱とかではなく基礎知識ではあるが、聞いてて面白い話ばかりだ。例えば、魔術の素となる魔力の話。魔術でできることとその応用。そして、魔術を発動するまでの手順などなど、いろんな話を聞いた。


 特に陣に関しては面白い話だった。なんと陣は固有、つまりオリジナルで作り出すらしい。詳しい話はされてないけど、任意の属性に威力上昇や範囲拡大、効果上昇などの効果を状況に合わせて組み合わせることが出来るらしいのだ! と、また変な口調になってしまった……。

 ただ、効果を乗せまくるとその分、陣が大きくなってしまうというデメリットがあるとのこと。そこがネックではある。


「ふぅー、今の所教えられることはこれくらいかな? 詳しい話はもっと大きくなってからってことでいいよね?」

「ん。今はこれでいいと思うよ。ただ……」

「ただ?」

「ううん、何もない」

「そう? んー! とりあえず、部屋で休むわね」

「ん。お疲れ様」


 そう言ってリーサリアさんは自室に帰って言った。まぁ、人に何かを教えるのって疲れるしな。仕方ない。


「ユート」

「う?」

「リースが言いたいことはわかった?」


 んー、まぁ大方理解したと思う。詳しい話は成長してからって言ってたし、その時に聞けばいいよな。


「あい」

「ん。なら良かった」


 俺が初めて言葉を発したあの日以来、何かと母さんから話しかけて来る。まぁ、実際は母さんだけじゃなくてシルヴィアさんとリーサリアさんも話しかけて来るけど、一番頻度が高いのが母さんだ。

 

「あっ、アリシア様。リーサリア様にお客様なのですが、リーサリア様はどちらに?」

「リースなら部屋に戻った。そうだ、シルヴィア。ユートをお願い」

「えっ、ですが」

「いいの。シルヴィアは最近、ユートと触れ合ってない。これは問題」


 問題なのか。まぁ、触れ合うのはいいことだとは思うけどね。決して、幼児だからといって胸に気安く触れると言った下心はない。決して。


「……わかりました。お言葉に甘えさせて頂きます」

「ん。任せた」


 そう言って俺をシルヴィアさんに渡して去る母さん。

 確かに、シルヴィアさんを見ることは多々あったけど、抱きかかえられるのは久々だ。うん、いつ見ても綺麗な人だな。彼氏とか旦那とかいるのかな。


「ふぅ……。ユーテリア様を抱きかかえると不思議と落ち着きますね。なんでしょう、この……なんと表現すればいいのか」

「う?」

「どうされました……? って、あぁすいません。髪飾りがずれていたんですね。ありがとうございます」

「んー」

「ユーテリア様?」


 無理してたのかな。俺からでもよくわかるぐらい元気がない。

 あくまで、俺ができることで元気を分けられるのなら。


「あっ……」


 思い切ってシルヴィアさんの頰に触れる。それから――


「うい、あえ」

「ユーテリア様……。ありがとうございます。心配してくださってるんですね。……ユート」


 ん? 今俺のこと……。


「あっ、いえなんでもありません。今のは聞かなかったことにしてください。アリシア様にもですよ?」

「あい」


 ……ユートって言われた時、ドキッとした。シルヴィアさんが言うと破壊力抜群だな。大切に心の奥にしまっておこう。


「…………………………」

「う?」

「いえ、なんでもありません♪」


 うん、いい笑顔だ。って何回目だろうなこれ。でも、なんか楽しそうで良かった。

 

 それから、シルヴィアさんとの和やかな空気を満喫していた俺は、いつのまにか眠っていた。



   ◇



 どうしよう。ユーテリア様のことを思わずユートと言ってしまったっ! 完全に無意識で!

 ……ユーテリア様に恋でもしてしまったのだろうか。心がすごくフワフワして落ち着かない。


「ユーテリア様はあの時……」


 うい、あえ。それだけ。ただそれだけでもなんとなく心身ともに楽になった。本当に。あれはなんと言っていたのだろう。もしかして、「無理、ダメ」と言っていたのでしょうか。さすがにありませんよね? きっと私の思い違いです。でも……。そうであってほしいなぁ……。

 明日にまた投稿する……と思います。

 大体昼ごろぐらいに更新してると思います。


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