第1話 初めての異世界
色々なご指導や感想をお待ちしております。
目を開くとそこにはTHE異世界と言わんばかりの典型的な異世界が広がっていた
周りには色々な屋台。
そこかしこに人間とは違う姿かたちをした亜人。
こうやってみてみると異世界に来たんだなと涙ぐみそうになる。
『これからどうするかなー』
まず初期装備を紹介しよう。
服はジャージにパーカー。
靴下を履いて靴のようなサンダル(まぁクロッ○スみたいなもの)を履いている。
ポケットにはチョコやグミなどのお菓子が入っている。
以上。
『いやいや初期装備が貧相すぎやしませ
んかねー⁉︎』
普通さ異世界召喚となれば少しくらい特典が付いてきてくれてもいいんじゃない⁈
『でも言葉が通じるし文字も読めるしさ
すが神様けっこうできるじゃないか』
そう、なぜか通じる言葉となぜか読める文字は当然というように両方適用されているようであった。
なのに......なのにだよ?
『と言っても無一文じゃなーせめてこっ
ちの通貨が程度欲しいんだけどな...』
そう、ポケットにある日本のお金が使えない。
いやいやおかしいだろ初期装備のことと言いお金のことと言い神様抜けてるところがあるな。
そんなことを考えながら空を仰ぎなんとなくポケットから取り出したグミを食べようとしたらなぜか目の前を通り過ぎようとしていた人が立ち止まった......?
いや人ではなく獣人だろうか頭から狼のような耳が見えていて、手にはフサフサの毛、指の先には、鋭い爪が伸びていた
『おい、お前さんその食べようとしてい
るものは何かね?』
『グミのことですか?これは甘くて弾力
のあるお菓子ですけど?』
するとその鋭い目を丸くして
『ほ〜それは菓子か。わしにも一粒くれ
んかね?』
動揺しながらもグミを一粒その人に差し出すと、それを受け取ってしげしげと見つめてからグミを口に入れた
『うん!美味い!よし決めた
お前さんのそのグミとやらの作り方を
教えてくれんかね?
もちろん未知の菓子を一から
教えてもらうんじゃ礼金は色をつける
ぞ?』
おおラッキーこの話にはもちろん乗らせてもらおう。
『どうじゃ?』
『いいですよ。丁度お金が欲しかったん
です』
どうやらこの人は奥さんに送る美味しいお菓子を探してたとのこと。
『ここがわしの家じゃ。ほれあがってく
れ』
その家は大きい一軒家で庭がとにかく広かった。
『お、お邪魔しまーす』
とりあえずおどおどしながらも家に入りキッチンに立ち、ある限りの知識を絞り出してなんとかグミを形にした。
『ありがとうお前さんのおかげで妻にい
いプレゼントが出来た。
ほれ、これが礼金じゃ金貨が10枚ほど
入っとるからな』
そういえば金貨10枚ってどれくらいなのかな?ま、いいか
『ありがとうございます。
あの、この近くに冒険者ギルドのような
ものはありますか?僕そこに行きたいん
ですけれど』
『ああ、それならこの家を出て
右に曲がって三本目の角を左に曲がれば
あるぞ。お前さん冒険者になるのかい』
うーむ。他にやることもなさそうだからそう言ったけど、どうするか......
やっぱり冒険者になろう。僕が頷くと
『そうか頑張れよ。達者でなー』
と言って送り出してくれた。よく考えたらこれも神様が用意してくれたお約束か?
〈なぜか元いた世界の物がこちらの世界には存在しなくて貴重な物として扱わられて、そこを偶然お金持ちの人が通りかかり売ってくれや、教えてくれと言われその代わりに結構多めのお金をもらう〉
うん。そうかも。