しんぱいした!
ヒカリを無事救い出したを僕たちは三人の行方を追うことにした。
スライムごときにミズハの行方を追うことができるのだろうか?三人に何かあったら燃やすからな?
びゅっびゅっびゅっ~!酸性の液体をかけられた。
レモン並みに目に染みる。柑橘系の匂いだしむしろレモンだ。紅茶に入れるのか?ミルクもあるのかな?
絵的に危険な生物を地面に投げつけて覚悟を決める。
こうなったら最後の切り札に頼るしかない。妹だ!諸刃の剣だがやるしかないのだ!
「みんなの事を助けるのに力を貸してくれ!」
そう懇願すると妹が見下した表情で僕を見ていた。
「にいさんがリーダーなのになさけないですね」
ぐぬぬ。でも本当の事なのでいいかえせない。言える立場でもない。
「な・ん・で・も・言うこと聞いてくれたら考えてあげますよ?」
薄くて真っ赤な唇がゆがんでいる。この表情は危険だ狩るときの目だ。
でも僕は三人を助けなければいけないのだ。要求を呑むしかない。
「……わかったなんでもする」
では一度屋敷に戻りましょうかと微笑みながら歩く妹に項垂れてついていくしかない。
僕は本当に無力だ。
妹を先頭に項垂れる僕とスライムを拾ってきたヒカリが屋敷に入っていく。
猫は庭でごろごろやっている。いいね。お前たちは悩みがなさそうで。
リビングに入ると彼女たちが紅茶を飲んでいた。
「やっと帰ってきた。君もちょっとは反省できたかな?」
「……心配した?」
「お茶にしましょ~」
「ヒカリにも謝りなさいよね?」
無事な姿の三人に涙がこみあげてきてしまい照れくさくて胸に飛び込んだ。
カレンにはそらされ ミズハには邪魔が入り。くそ燃やしてやる。ユキだけが胸を貸してくれた。
ありがとうナイス膨らみかけ!
その様子にびっくりした三人に頭を撫でられてさらに涙があふれてカレンに抱き着いた。
真っ赤になっていたけど怒りはしなかった。
「家出なんかしないでねリーダーさん?」
僕は照れ臭くなってミズハの陰に隠れるのだった。
無事一件落着して妹と目が合った。にぱっとされたのでにぱっと返す。
逃げられそうになかったので抗議することにした
「騙すなんてひどいだろ?」
騙してなんかいないわ彼女たちは確かに襲われて自力で脱出してきたのだものとにぱっと告げられた。
ホッとした心はまた寒くなってしまった。
彼女たちは何事もなかったかのように振舞ってくれたのだ。
リーダーとしてもっと努力しよう。いつでも彼女たちの力になれるように。
「何でもしてくれるの楽しみにしてますね。にいさん」
いつの間にか背中に回った妹に血をペロペロされるままになるしかなかった。




