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リーダーのせきにん!

「結婚させられちゃうの!」


「は?」


「だから家に戻ったら結婚しなきゃいけないの!」


「ユキは?」

「……私も絶対に嫌」


「もしかしてミズハも?」

「好きじゃない人と結婚なんかしたくありません~」


結婚したくない。わけアリ家出お嬢様が冒険者になりたい理由なんてそんなもんか。

くだらないと言ってしまったら彼女たちに失礼だがあまりに普通な答えにホッとしてしまう。


気が抜けてしまって思わず顔が緩んでしまった。妹とヒカリは別のデザートを食べていた。

なにそれ僕も食べたい。僕だって甘いものが大好きなのだ!

僕が甘いものに気を取られたのに気が付いたのだろう。彼女たちの逆鱗に触れたようだ。


家出までして居るのだ彼女たちには大問題だ。軽々しく触れてしまった僕が悪い。


「一流冒険者になって迷宮踏破するまで絶対に帰らない!」


カレンがそう叫び他の二人も頷いている。妹は背中に張り付いて首元で口を拭っている。コラ止めなさい。

ヒカリはおなか一杯になったのか僕の太ももで膝枕して眠り始めた。息が当たってこそばゆい。

ホント自由だなお前ら。


「迷宮踏破なんて一生かかるかもしれないぞ?」


理屈では実際そうなんだがこれは言うべきじゃなかった。

彼女たちはみるみる涙目になってしまった。


「リーダーだから責任とるって言った!」

「……いった」

「いいました~」

確かに言ったけども。ドヤ顔で言ったけど。勘違いだったじゃん?禿げ気にしてたんでしょ?

まだ禿げてるよ?みる?


しばらく沈黙しているととうとう泣き出してしまった。


「パンツみられた!お嫁にいけない!」


「逃げてきたんでしょ?」


「パンツみられた!!!」


周りの目もあるので大きな声で言うのはやめてほしい。はたから見ると女の子の痴話げんかだ。

ほらそこのおっさんもあらーって目で見ているぞ。こっちみんな。


若干の沈黙が流れた時喧噪からそのうわさが聞こえてきた。部位欠損を直す秘術が迷宮にあるってな。


「よし迷宮の最深部を目指そう!」


カレンたちは一瞬惚けて元気な笑顔で返事してくれた。

「「「「「はい!」」」」」


首元をペロペロしていた妹と太ももによだれを垂らしてたヒカリも返事してくれた

聞いてたんだな。あと人前でバレないように血をペロペロするのやめなさい。パタパタ羽も出てるし。

三人が心配だったくせに素直じゃない妹だ。



短くヒロインとの掛け合いもほとんど省略ですみません。

いかがだったでしょうか?

迷宮攻略が思いついたらまた書きます。

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