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迷宮都市をめざそう!

海賊退治が終わった後僕たちはまた旅立つ事にした。

戦士たちの凱旋はまもなくだが戦利品を根こそぎ持ってきたので僕たちには名誉など必要ないのだ。


「みんなはこの後どうしたい」


そう尋ねるとあまり返事が芳しくない。冒険者って漠然としてるしな。所詮は便利屋だ。

行く先々で揉めているのも影響しているのだろう。


「私は迷宮都市に行ってみたいかな」

「……魔術書」

「私は使い魔が欲しいかな~」

「にいさんと一緒ならどこでもいいですよ」


僕は妹をヒッペガシツツ3人の希望を検討してみる。使い魔はともかく魔術書は迷宮で発見されやすいので、

まあ迷宮都市で大丈夫だろう。罠の解除等できる人材が欲しいが現地で探すしかないか。


「使い魔情報を探しつつ迷宮攻略してみようか」

「「「「おー!」」」」

迷宮都市には陸船を使っても10日かかる、今日準備して明日朝には出発だ。


翌朝乗り合いの陸船に乗り込み出発する。

暇なので海賊のアジトで手に入れた戦利品を確認する。

あまり珍しいものは無かったが一つだけ気になったものがあったのだ。


水晶小箱。

中に小さなな箱庭が存在していた。湖の辺に針葉樹に囲まれたお屋敷が建っている。

小さな動物や鳥も動いていてまるで生きているようだ。


僕の背中越しに覗いていた妹が不意に手を伸ばすとかかっていた重みが消えていた。


周りを見回しても妹はいない。周りで見ていたみんなも目を丸くしている。


ふと手元の中の水晶の小箱を覗くと妹が中にいた。妹は周りを見渡すと屋敷の中に入って行った。

しばらくして妹が屋敷から出てくると不意に僕の背中に重みが戻ってきた。


「空間系の魔道具みたいです。本当は鍵があるはずですけど私の転移魔法でちょっと探してきました。」

「このカギに念じればどこからでも入れるはずです」

にぱっと5本の鍵を見せた。僕たちも中に入れるようだ。みんなも何やら興奮している。


みんなで入ってみたいが問題は今は移動中ということだ。

水晶小箱は放置できないしどうしようね。


「鍵さえあればアイテムポーチに入れていても大丈夫でしょうけど移動はむりですかね」


「今夜の宿で使ってみようか」


そう告げるとみんな待ちきれないようでソワソワしていた。

楽しそうに水晶の小箱を覗き込んでいるみんなをよそに僕はある疑問を持ってしまった。


僕のアイテムポーチの中の水晶の小箱の中の僕のアイテムポーチにも水晶の小箱が存在するわけで。

なんだか深く考えてはいけない気がして考えるのをやめた。


魔術って便利だね!















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