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だって燃えちゃうし!

港町で過ごすようになって一週間。

僕はベットの上でカレンを見つめていた。僕の視線に気づいたのかふと目ががあうと隠すように顔を枕に沈めてしまった。拗ねているんだろう、可愛い奴だ。


「機嫌直して買い物にでも行こうよ」


カレンは別に怒ってないと言って毛布に潜ってしまった。ヤレヤレ。

ユキとミズハは彼女たちの魔術に目を付けた商人たちにやとわれて仕事に行っている。


ユキの氷菓子はもうこの港町で大流行中だ。

ミズハは作物に水を与えたり真水を大量に作り出したり大忙しだ。


僕もついていってもいいのだがカレンがへそを曲げているので一緒にいる係だ。けしてヒモではない。

妹は僕の首に抱き着いて血をペロペロやっている。甘い声をあげて鼻息をかけるのはやめてほしい。

そのたびにカレンの鋭い視線が飛んでくるので。怖いね。


妹は居てくれるだけでいいのだが、カレンにもなにか考えてあげないといけないわけだ。

考えてみると素材を取るために直接思いっきり火魔術を使える機会は少なかった。

だって燃えちゃうし。


カレンに絶妙の火加減を要求し続けたのがいけなかったのかもしれない。

ちなみにオークの丸焼きは衛兵に目をつけられてるからNG。屋台のおっさんが代わりに取り調べ中だ。

磔の死体が悪かったのかもしれない。


何かないものかな。


妹と二人でカレンを見つめていると可愛いおなかの虫がなった。

僕じゃない妹でもないと犯人捜ししていると益々拗ねてしまった。


ふざけるのをやめて優しく食事に誘うとホイホイついてきた。体は正直だな。


街に出て食事をしながら何かヒントを探そう。逃亡しないように手をつないだら真っ赤になって照れていた。

彼女はかなり美人なのでかなり目を引く。声をかけられないのが不思議なくらいだ。

僕の背中に張り付いている妹も守らなきゃいけないし責任重大だな。


海産物はいい加減食べ飽きたので他の物を探してみるが目新しいものが見当たらなかったので。

その辺で適当に食事を済ませた。


その足でギルドに寄ってみるとギロリにらまれた。買取相場崩壊をまだねに持ってるみたいだ。

面白そうな依頼があった。海賊の討伐だ。海の上なら思いっきり火魔術が使えるかも知れない。


隣りに目をやるとカレンも花がほころんだ笑顔を見せていた。よかったね。


ランクが足りないのでダメって言われたけど妹が魔眼で解決してくれた。

空気の読めないギルド嬢には大量の素材を出して制裁した。ざまあ!


上機嫌のカレンがアイスクリームをお土産に買ってくれた。


ユキも氷魔法で作った商品らしく一杯もらってきていた。

カレンは意地を張って全部食べていたがおなかを冷やしたらしくうんうん言っていた。


明日大丈夫か?






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