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うーみー!

昨日の亜人の丸焼きと素材の大量買い取りのせいで港町に居づらくなってしまった僕たちは海水浴にやってきた。

「うーみー」

僕と妹はノリノリだがほかのみんなは元気がない。まあ目の前に広がる光景を見ればわかるのだが、先に浜辺の天使の品評会が先だろう。

まずはミズハだが黒のビキニで首の後ろで調節できる奴だ。やっぱり大きいからね紐じゃないとダメなんでしょうな。


続くユキは淡いパステルブルーのワンピースだった。胸元にフリルがついている気にすることないのにね!


カレンは赤いビキニだ腰にパレオがついている白い肌に映えている。ポニーテールにしてあるのも高評価だね。美乳とすらりとした体形が素晴らしい。


妹は黒のツーピースだ上下ともにフリルがついている。なぜか僕も諸事情で白の色違いでお揃いだ。


僕は変態じゃないし女装癖もないんだが妹の2Pカラーである僕が男性水着を着てしまうとまずいのだ。

時代が悪い。


口に出ていたようでみんな真っ赤になっていたがそれはきにしないことにする。


では憂鬱な目の前の現実と戦おうと思う。


砂浜が緑の甲羅で埋め尽くされている。昨日ユキが一心不乱に食べてたあれだ。ゆでる前はあんな色なんだね。とにかくこいつらが辺り一面にいるせいで海に近づけないのだ。チョッキンチョッキンとハサミをあげて威嚇してくる。なんかイラついてきたぞ。


「ユキあいつらを分厚い氷で囲ってくれないかミズハは水を入れてくれ」

二人に指示を出すてカレンの方をむくと目をそらされた。都合が悪いとほっぺをポリポリするからバレバレだぞ。

「カレン炎で水を沸騰させるんだ」

火加減が難しいとブツブツ言っていたがうまい具合にモンスターのボイルができたところでみんなの目の色が変わった。


ひとが変わったように虐殺を繰り返す彼女らに魔力を補給し妹と一緒に回収していく。


残ったのはスッカラカンになって砂浜に倒れ伏している僕と妹とやり切った笑顔の3人だった。


夕焼けの砂浜には何者もおらずとても綺麗だった。


ギルドに素材を売りに行くとこっぴどく怒られて買取相場は崩壊した。

現地人は食べ飽きていてあまり需要がないそうだ。そんなもんか。


でも明日は水着のみんなと海水浴を楽しむことができると楽しみに眠るのだった。


翌朝砂浜は緑に染まっていた。もう二度と来ないよ。






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