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ぱたぱた!

「ちょっとほったらかしたからってやりすぎじゃないか?」


「エストから離れなさい!」


カレンが剣をこちらに叫び、ユキも鋭い視線を向けている、ミズハは青い顔で武器を構えている。ちょっと腰引けてるな、


「確かにくっついてるけど僕たちは兄妹なんだし別に」


「だってその子パタパタしてるじゃない!」


確かにパタパタしているがそんなにだめだろうか。首筋がチクッとして眉を顰めたが妹がペロペロと舌を這わせてくる。恥ずかしいからやめなさい。

みんなが表情を歪めている。確かにくっつきすぎかな変なことはしていないが外聞は悪いかも。


「もう離れなさい!」

「……許さない」

「こ、こら~」


彼女たちが魔術を放ってきたので闘気を纏って剣と盾を作り出す。


カレンの炎の剣が薙ぎ払われる。伸縮自在って便利だな真似しよう。僕も闘気の剣を伸ばし交差したところで魔術を吸収する。

ミズハは左に回ってハルバートを振りおろしてきたので闘気の盾で受け止める。

水が形を崩して凄い勢いで流れている刃が妹を追って行ったので慌てて掴んで吸収する。


体制が崩れたところにユキの氷の槍が降ってかかってきたので妹に覆いかぶさって闘気の幕をつくり接触したところで魔術を吸収した。


ふうとため息をついて妹を見るとやっぱりパタパタしていた。こいつ余裕あるな。今はとにかく誤解をとかないと。


魔術を吸収されてあんぐりしているみんなに落ち着くように話しかける。


「何今の?」

「魔力吸収だけど?」

「……剣と盾は?」

「みんなの魔術みて僕にもできるかなって」

「剣なんて使ってなかったよね~」

「毎朝練習してたけど」

「聞いてない!」


言ったはずだけど?言った言わないで揉めるのは嫌だな。

妹がまた首に抱き着いて舌を這わせてくる。パタパタとやけに機嫌がいいらしい。


これ以上みんなともめたくないので、心を鬼にして引き離す。


いい加減離れなさい。あと血をなめるのもダメ!すぐ酔うんだから。

妹のおでこにてをやって引き放しているとみんな落ち着いたようだ。


「……その子羽が生えてる」

「モンスター?」


そりゃあはえてるよ。ヴァンパイアだしね。言わなかったっけ?


なんかすごく怒られた。ひどい。

妹だけはにぱっとパタパタしていた。




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