表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

クリスマスのひみつのおはなし

もうすぐクリスマス。

めいちゃんのおうちでも、クリスマスツリーを飾りました。

キラキラ光る飾りがとってもきれい。


でもめいちゃんは、首を傾げました。

「サンタさんは、

どうしてめいちゃんの欲しいプレゼントが分かるのかな?」

めいちゃんは、じーっとツリーを見つめます。

「めいちゃんのおうちには煙突ないのに、

どうやって入ってくるのかなあ?」

すると、ツリーの上から小さな笑い声がしました。

「だあれ?」

「フフフ。ごめんなさいね、話を聞いたらつい笑っちゃって」

それはツリーのてっぺんにいたお星様でした。ようく見ると小さなお顔が見えます。

「笑うなんてひどいよう」

「ごめんごめん、じゃあお詫びに内緒でクリスマスの秘密のお話、教えてあげるわ」

お星様はそう言ってにっこりしました。

「秘密?」

「そう。さっきめいちゃんは、どうしてサンタさんに

欲しいものが分かるのかなって言ってたでしょう?」

「うん」

「それはね、私がお願いしに行ってるからなのよ」

お星様がそう言ったので、めいちゃんはびっくりです。

「えー!」

「クリスマスが近くなるある夜にね、

私は夜中にこっそりめいちゃんの欲しいものをサンタさんにお願いしに行ってるのよ」

「どうやってぇ?」

ふふふ、とお星様はまた笑いました。

「まずはこのツリーをね、ぴょんぴょんぴょーんって降りるの。

 そしたらそこの窓を開けて、お空のプールにぴょぴょぴょぴょーんって飛び込むの。

 そして、遠い向こうのサンタさんのお家まで泳ぐのよ」

「そこでめいちゃんの欲しいものをサンタさんに言うの?」

「そうよ」

お星様はにっこりしました。

「そしてサンタさんにお願いしたら、またお空のプールを泳いで朝までにお家に帰って来るの」

「へぇぇ~!」

「それから、私はクリスマスイブの夜になったら窓を開けるのよ」

えっへんとお星様は胸を張りました。

「そして窓の近くで『めいちゃんのお家はここよ~!』ってピカピカ光るの。

 そしてサンタさんがプレゼントをくれたら窓を閉めて、またツリーのてっぺんに戻るの」

「そうだったんだ!だから煙突が無くても大丈夫なのね!」

「そうよ。私はいつもめいちゃんがいい子にしてるかなって見てるからね」

そこまで言うと、お星様はあくびをしました。

「ふあーぁ。そろそろ寝ないと、夜起きられなくなっちゃう。めいちゃん、おやすみね。クリスマスをお楽しみに!」

「うん、お星様よろしくね!」

めいちゃんが言うと、お星様は静かに眠りました。


めいちゃんはその後、こっそりとお星様に言いました。

「あのね、めいちゃんが欲しいものはね…ゴニョゴニョ」

さあ、クリスマスの日が楽しみですね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ