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四元士  作者: デイン
変化する日常
9/33

第八話(裏)

オール裕貴sideです!

恋する乙女です笑

時間は第八話の亮介が家に帰った後で、8時くらいです。

「ふーーー!」

溜息にしては大きすぎる声を出しながら帰り道をあるいている。

「亮何て言ってくれるかなぁ」

ってダメか…あたしは亮介の彼女じゃないんだしそんな馴れ馴れしく聞くなんて……

病院で亮介の本音を聞いてからは、今まで自然に出していた言葉をためらうようになっていた。

「あー誰か悩みきいてくれないかなぁ」

きいてくれたら楽になるのに…….。

「あ、美希に相談しよーっと!」

っとまた独り言にしては大きい声を出しながら帰った。



「もしもし裕貴?」

「あっ、もしもし美希? 久しぶりー!」

「そのテンションも変わらないわね、久しぶり」

今は午後8時、美希に電話を掛けたところだ。松川美希、裕貴とは中学1年で同じクラスになってすぐに仲良くなった。と言っても裕貴のようにテンションが高いわけではなく、クールと言った感じだ。相当中学のときはモテていた。裕貴と2人で並んで街を歩くと2人ともほぼ100%ナンパされる。

「で、どうしたの急に?」

「うん、あのね、何か最近亮にいつもみたいな接し方ができなくてさ。どうすればいいのかなぁって」

「何かあったの?」

「この間入院したでしょ? でそのときカーテン挟んで隣に亮がいて知り合いと話してたの。その知り合いの人が多分冗談半分で亮に好きなの?って聞いてただの幼馴染って…」

「あぁそゆこと。裕貴は亮介君が大好きだもんねぇ」

美希には入院したこと、四元協会とか言う組織に入ったことを話した。本当は極秘だけど美希なら信頼してるし。

「えっ、そ、そんな……そう、だけど」

「隣で見てたらわかるよ、裕貴が亮介君を見るときの目が他の男と違いすぎるもん。むしろ亮介君以外気づいてたんじゃない?裕貴が亮介君を幼馴染としても、1人の男性としても大好きだって」

「う……ん、だからちょっ、とつらく、て」

涙をこらえるのに必死で言葉がつたない。

「もう、普段バカうるさいのにこんなときに

乙女になっちゃって。でもその心配はいらないと思うよ?私は3年間しか一緒にいなかったけど、亮介君シャイだからそう言っちゃったんだと思う。ってか一番知ってるの裕貴でしょ?亮介君の性格」

「うん、そうだね…でも怖いの」

はぁ……

電話越しに溜息が聞こえてくる。

「モジモジしてても仕方ないでしょ?

裕貴は今まで通り、亮介君の隣を歩けばいいの。アドバイスなんて無いわ。悪いけど。亮介君は今大変なんでしょ?じゃあ裕貴は支えてあげないと。好きならそうしな。アドバイスがあるとしたらそれだけよ」

「うん、そうだね、大変なのは亮なんだから、あたしが支えてあげないと。亮介には他に頼りにできる人なんていないんだから!」

「そうそう、やっと裕貴らしくなってきたわね」

そのあとは高校の事などを30分近く話した。

「ありがとうね美希! ほんとうに助かったよー!

「うん、裕貴が元に戻ったなら良かったよ、じゃあね」

「うんまたねー、バイバーイ!」


やっぱり美希には助けられてばかりだなぁ。

美希みたいになりたいなんて思ったりもしたっけ?ってか今も憧れてる。

(よし!こうなったらいてもいられないや!亮に今日貰った制服見せにいこっと!)



ピーンポーン。

「あら裕貴ちゃんいらっしゃい!」

「こんばんわおばさん!亮いる?」

「部屋にいるわよー、って裕貴ちゃん可愛い格好しちゃってー」

「今日バイト先で貰ったから亮に見せよーと思って!」

そう言って階段を駆け上がる。

「りょーーーー!」

「うわっ!何だよ急に」

「見てこれ、どう?」

「あぁケーキ屋の制服か。似合ってるよ」

そう言って亮がニッコリ笑う。

私はこの笑顔が見たいんだ。そのためならなんでもしたい。だって亮介が大好きだもん。

「なんかいいことあったの?」

「いや、なにもー!」


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