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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
5 執行人の魔術科指南

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87 『無慈悲な閃光』の憂鬱

リアが黙り込んでいるな。

少し難しそうな、悩んでいる風にも見えるが…。

仕方ねえ、もう少し後押ししてやるか。


「リア。今俺が提案したてめえの魔術師としての在り方だが…てめえなら可能だろうよ。取り分け、『基本剣術:弐ノ防:空蝉』…この白兵戦を行う者が、基本でもあり、誰しもが使う絶対の回避戦技。これすらも使うな、と言われたら悩むだろうな。だが…空蝉は戦技でも使う魔力量がやや多めなんだ。

…だがな、てめえは空蝉を使う必要すらない程には、白兵戦の技量が高え。てめえが目指すのはどんな相手だろうと、その『閃光の花(フルギス・フロス)』『宝玉等級:ルビー』でさらに威力が跳ね上がった、雷の接近魔術で一撃で仕留め、縮地の戦技で瞬時に離脱。これの繰り返し。

一撃必殺を行うんだ。空蝉なんて使う必要すらねえのさ。」


てめえなら出来るはずだ。

いづれは俺すらも瞬時に殺せる技量になれるはずだ。


「…う~ん。かなり難しいですけど~、分かりました~。レグルス様が提示してくてれた~、魔術師の在り方を目指します~。レグルス様はやっぱり優しいです…。あ、ID交換してくださ~い。」


「あ!なら私もお願いしま~す!!レグルス様!!もっとお友達になりた~い!!」


…エマ、てめえのその理由…他の貴族共に言ったらヤバい事になるんだが?


「あのな、てめえら俺が公爵家だって忘れてね?まあ構わねえけどよ。てめえらは案外好印象だしな。」


俺が2人と学生証を出し合って、ID交換していると…


「あ!なら僕もお願いしますよ!僕はレグルス様に大変な目に遭わされましたけど!でも面白い人だったので!ごヴぇ!?」


このアホたれのマルクスめ!俺に敬意を払いやがれ!小突いてやったわ!


「マルクス!!てめえもう少し言い方に気を付けろ!?はぁ…ま、構わねえがな。んで?マルクスよ。レグンの方ばかりに行ってたみてえだが…もう良いのかよ?」


何だかんだ最初に恫喝講義した、この黒髪にナルシスト風味の、自分、エリートですが?みてえな面構えをしている、アホたれ眼鏡ともID交換してやったわ!

感謝しろや!七公爵家の俺が交換してやったんだからなぁ!?


「痛いですね!レグンさんですか?それはそれは物凄く、たっぷり弄られる言葉をもらいました!あの美少女から飛び出る、あの毒舌と、僕をからかって遊ぶあの姿…それが良いんです!ごヴぇ!?」


「てめえはマゾヒズムに目覚めた変態野郎だなぁ!?ID交換しちまった事に後悔してるわ!?」


全く、こいつは懲りねえなぁ!ま、そんくらいの気概があるから、結構気に入っているんだが。

俺の最初の被害者?にも関わらず、ケロリとしている辺りとかな。


「なんて酷い!?あ、僕はレグンさんのいる『緋色の魔術師団』を目指します!入団できれば…ああ、妄想が止まら…ごヴぇ!?」


「マジで気色悪いからやめろや!?馬鹿垂れ!?そら、リアとエマも少し引いて…ねえの?何で!?」


普通にマルクスの変態発言を見ていてケロリ…と言うかそれが当たり前みてえになってんな!?


「え?マルクス君いつも変な事ばかり言ってておもしろ~い!!って思ってるんです!!アハハ!」


「う~ん。人の嗜好は色々ありますから~。愉快で面白いです~。」


はぁ?エマもリアも、やっぱり頭のネジがどこか吹き飛んでんの?


「だぁ!!もういいわ!マルクスが『緋色の魔術師団』にねえ…。てめえ、1位の頭がイカれた『天元』、んで6位の今来ている『赤曜』を除く、魔術師団が集結する魔術組合大都市があるんだがな?んで『天元』は意味不明な僻地に、訳が分からねえ『聖銀ミスリル』の塔に引きこもってんの。

つまりは『緋色の魔術師団』は事実上の魔術組合のトップなんだよ。てめえも才能は満ちてるがよ、炎の通常の元素魔術だからなぁ…。まぁ『赤曜』か『緋色』の2択だわな。だが言った通り、『緋色』は事実上のトップだ。相当きついぞ?『第6階梯』の最高位魔術を使える事も、入団条件だからな?俺でも『第5階梯』までしか使えねえんだぞ?てめえにでき…」


「はい!できます!やってのけて見せましょう!!レグンさんに肩を並べられるようになるために!!」


…ああ、そうですかい。

こいつ…中々の逸材だわ。










魔術科指南4日目が終わり、あのやかましくも面白かった3人も解散。

はぁ…このまま上流科の校舎に戻るのは、結構憂鬱何だが…やることがあるんだよな。


「どう?レグルス君。かなりこの魔術科の皆さんと仲良くもなれたようで。少しは気の迷いは晴れたかな?」


アストリッド師団長がそう俺に聞いて来やがる。

気が晴れたねぇ…晴れたと言うよりは、頭の中で過ぎ去った事になってるからなぁ…。


「迷いかい。ま、いつもの処刑をしたと、頭で処理されちまったからなぁ。良いんだか悪いんだか、って感じだ。おかげでという言い方は変だけどよ、楽しくやれたわ。」


なんつうかな…殺しってもっと心にダメージが入るはず何だが…今朝方は流石にパニック状態だったが、数時間経てば…ああいや、数十分程度で元通りだからよぉ…。

ああ全く、嫌だ嫌だ。


「まだ自分に嫌悪感があるようだけど、でもそれでもそんな自分と向き合って行くと決めたんでしょ?なら…少なくとも今はそれで良いじゃない。助けてくれる人は他にもいるでしょう?」


…俺と同じく罪もたくさん残したレグンに、そんなレグンと和やかに会話をしているローズクォーツか…。

ローズクォーツにはマジで悪い事をしちまったからなぁ。

ケジメを付けに行かねえと。

んで…責任、と一言で片づけて良いのか分からねえが、俺やグラオザーム家が、ローズクォーツの安心できる居場所となってやらねえと…。


だがまだそれだけじゃ足らねえ。


「ま、そうだな。俺を助けてくれる人はいる。…アストリッド師団長も本当なら、この魔術科指南の間だけでなく、もう少し居てもらいたいところだがな…。」


向き合うか、あいつらとよ。


「アストリッド師団長、俺は帰る前に上流科の最上位クラス共に、会いに行ってくるわ。怖がらせちまった謝罪をしに行かねえと、俺も、ローズクォーツも息苦しくてたまらねえ。単なる自己満足だけどよ。」


本当に単なる自己満足にしか過ぎない。

別に本当に悪いとも、本気で心の底から最上位の連中共に申し訳ない、なんて気持ちは全然ねえがな。

だが…七公爵家の俺に楯突いたゴミを止めようとしてる奴、貴族社会の掟がきちんと理解できてる奴らがいた事も、間違いは無い。


俺自身が5階の回廊そのものに、トラウマとか勘弁してもらいてえしよ。

…いや、七公爵家が奴らの、侯爵以下をしっかりとコントロール出来てなかった事も、原因があるか…。

なら、やはり俺も悪いだろうな。


「あら?随分と懐かれたものね。今日は助けてほしいとか、まだもう少し居てほしいなんて、レグルス君に言われる日が来るなんて!」


全くだな。

…ああ、いい加減休みてえよ!

何でこんな事で俺が一々責任取らなきゃ、ケジメを付けに行かなきゃならねえんだ。


「とは言え、俺1人じゃ奴らが怖がるだけか…或いはまだ反感を抱く輩に絡まれて、また処理なんて行動を取りに行きかねねえからなぁ…。ま、その辺も少しはコントロールしねえとな。ローズクォーツとレグンは先にグラオザーム邸に帰ってもらうか。」


さて、向かうとしよう。











本当はアストリッド師団長も、一緒に同行も出来ると提案されたが、何だか忙しそうだし、大丈夫と伝えた。

今はアトリアと、ローズクォーツ、んで小生意気なレグンで6階の『白銀の回廊』まで、戻ってきた。


「ローズクォーツとレグンは先に迎えの馬車に乗って、グラオザーム邸に戻っていてもらえるか?ま、6個の家の粛清中だろうから、少し公爵邸の人数が幾分か減ってるだろうがな。俺はちとやる事があるからよ。」


ああ…ダリい。

何で本当にあいつらに謝罪に行かなきゃなんねえんだか。

グラオザーム家がそんな簡単に…いや、七公爵家がそんな簡単に頭下げるなんて面目丸つぶれなんだがんがなぁ?


「…レグっちさぁ?どうせ謝罪とかにでも行くんでしょ~?あたしも行こうか~と言おうと思ったけど~。同じ燦爛クラスだと怖がらせそうだね~。本当に1人で行くの~?」


…なんでこう言う部分だけ感が鋭いかねえ…。


「ああ?ああ…そうだな…。ローズクォーツを連れて行くわけにはいかねえし、かと言ってレグンじゃなぁ?だから俺1人で行くんだよ。ま、ある意味じゃ、どれ程まだ反抗的なのか、そんな不穏分子を見つけ出す意味もあるがな。ああ…悪いがそんときゃ今朝のように排除に行くかもな。ローズクォーツには悪いがよ。俺というグラオザーム家が頭下げて、どれだけの奴らが調子に…揚げ足どり来ようとするかの見極めもあるがな。そんときゃそいつら全員まとめてゴミになってもらう。」


はぁ…こんなこと言ってて嫌になるぜ。

俺が反射的に銃を抜く可能性はどれくらいあるだろうか…。


「それでは、私は婚約者として…レグルス公爵様のお言葉が終わるまで、教室の扉の前でお待ちしておりますわ…。レグルス公爵様だけに責任を感じさせない為にも…。」


ローズクォーツ…そうか、本当に付き合わせて悪いな…。


「済まない。元はと言えば、俺がローズクォーツの居場所を壊してしまったからな。最後まで本当にありがとうな。」


「あらあらまあまあ!ああ!な~んだ!本当はやっぱり不安だったんじゃないですか~!しょうがないですね~?私も『無慈悲な閃光』さんの無慈悲な一面が出ないように見張っててあげますよ~!ひゅ~!!ごヴぇ!?」


レグン、こいつ…本当に小突かれたいようだなぁ!?何だかちょっと喜んでる顔をしてやがんだが!?


「てめえ…なんでまた小突かれにわざわざ突っかかってくるかなぁ!?ま、ありがとうよ。」


「じゃ~あたしも見張っててあげるね~!レグっち!!頑張って~!!」


は!良いじゃねかよこういう時の味方、ってのはよ!


「なら、見張っててもらおうかな!3人共よ!」



んで…俺達4人で5階…ちと忌々しい回廊に向かった。


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