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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
5 執行人の魔術科指南

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82 魔術科指南 心の壊れ

「はいは~い!!私が『緋色の魔術師団』の団員の1人、レグン・ウンシュルトで~す!本当なら『隠蔽の兜(ケラレ・ガレア)』って言う兜の魔道具を被って活動してました~!!『霞みの隠者』の二つ名で活動してたんですけど~、酷いことに今まさに!魔術科の皆を脅すなんて言う酷くて無慈悲なそこの人に~、兜を壊されてしまったんです!!おかげで私のとても可憐で綺麗な美貌を晒されてしまいました~!!

ああ!な~るほど!こうして魔術科の皆の前で辱めを受けさせたくて、兜を破壊したんですね~?や~らしい!!ごヴぇ!?」


「おいこらぁ!?毎回てめえは何で俺を小突かせる真似をしやがる!?下手な真似をしないで指南を受けろと言った俺の言葉が台無しだろうがぁ!!」


この小生意気なレグンは何でか俺を挑発して、構って(小突いて)もらいたいみてえだなぁ!


「痛~い!?流石は『無慈悲な閃光』さんです。無慈悲にもこんな可憐で女の子を叩くなんて…加虐性愛ってやつですか~?や~らしい!!ごヴぇ!?」


「レグーン!全く一言一句、馬車内で言った言葉そのままこの場で言いやがって!!」


「「「「ぶふう!」」」」


…この野郎め。

おかげでこの教室の強張った空気も少しは和らいだか…。


「んじゃ次~!!あたしは~1年燦爛クラスの~、アトリア・ディ・ブリッツシュラークです~!!レグっちに酷い事されたら~、あたしに言ってね~。『宝玉階梯:ダイアモンド』だからね~!!」


クソったれがぁ!?こんなガキンチョ2人に俺は負けてんだよなぁ!?


「「「「アトリアさん!お願いします!!」」」」


「ってこらぁ!!魔術科共おおお!!俺のさっきの脅し演出何だったんだあああ!!?」


「「「「…ぶふう!!」」」」


こ、こいつら…!?

いや、まぁ…良いだろう…。

さっきの傲慢な空気が少し漂っていたよりかはマシだ…!

屈辱だがなぁ!!


「うふふ。空気が和らいで良かったです。私はレグルス公爵様の婚約者、ローズクォーツ・ムートと申します。私は少々異例でございまして、上流科の最上位クラス:リュミエールです。どっちかと言いますと、私が教わる側になりますねぇ…。魔術科の皆様、私も皆様に混ぜていただきますね。」


「「「「大歓迎です!!ローズクォーツ様!」」」」


「ってこらぁ!!魔術科共おおお!!俺だけなんで態度が悪いんだあ!?」


「「「「…恫喝されたからです。」」」」


「その通りだったなぁ!!クソがあ!?」


何故か楽しい雰囲気になってるんだが?

てめえら後で覚えておけええ!!


「ごほん!!はい!では自己紹介も済んだという事で、[アウグストゥス大広間]に向かいましょう。」


アストリッド師団長の言葉で、全員立ち上がり移動を開始した。

あのよぉ、俺の恫喝の意味、マジで何だったんだよ…。









[アウグストゥス大広間]に移動中、アストリッド師団長が俺の傍に寄ってくる。


「それで?レグルス君。今日は結構遅めに来たわよね?何かトラブルでもあったんでしょ?そうね…。ローズクォーツさん、あの子、最上位クラスだものね?…レグルス君。正直に答えなさい。1年上流科の最上位クラスと何か揉め事を起こしたんじゃないかしら?ローズクォーツさん、とても上品な佇まいに、とても朗らかな優しい雰囲気を醸し出しているもの…。多分、最上位クラスでも、相当かなり寄ってくる男子の貴族は多かったのではないの?それをレグルス君が強引に奪い去った…。そう捉えた最上位クラスの貴族がレグルス君に反感を抱いて抗議に来…」


「殺した。アストリッド師団長…。その通りだ。遅くなったのは、俺がローズクォーツを連れ出した事への反感を持った1年上流科の最上位クラス6人が、俺に抗議と言う名目で取り囲んだ。…だから七公爵家に楯突いたと即座に判断して…抹殺した。簡単だった。何度も執行人エクスキューショナーとして幾度も殺しを行ってきた俺と、奴らの間には、実戦経験が天地の差もあって…一瞬で頭を撃ち抜いて…銃殺した…。

…本当に今朝やったんだぜ?殺戮をさ。なのにもうこうして、普通に何でもなかったかのように振舞えるんだ。いや…違うな。今朝の殺戮は俺にとっては、過ぎ去ったいつもの事として、もう頭で処理されちまってる。

はぁ…もうとっくに心と頭がぶっ壊れてんだろうな。殺戮した直後なのに、魔術科共への恫喝講義、ブリッツシュラークにレグン、そしてローズクォーツの自己紹介のドタバタ劇を楽しんでるんだ。アストリッド師団長…。もうヤバいかもな。疲れた。…助けて。」


くそ…もうどうでも良くて、勝手に罪の念を軽くしようと、殺しを行っても頭が勝手に一瞬で切り替えやがる。

もう無理かもしれねえ…。

誰か…助けてくれ…。


そんな風にぼんやりしていたら…バシンっ!と俺の頬が叩かれる。


「レグルス君!しっかりなさい!あなたがそんなのでどうするの!?ローズクォーツさんは業にまみれたレグルス君でも、好きで婚約まで交わしたのでしょう!?

はぁ…私だって立場上何人も殺しているわ。何もレグルス君だけがおかしいわけではないわ。数十分前にあなたが起こしてしまった学生殺し…。相手がまだあなたと同じ年の学生という事もあって、倫理的に問題があると言うだけの事。ただ殺してしまった貴族学生にだって問題は確かにあった。ローズクォーツさんに群がって怖がらせる事をして、そして…あなたの言う通り、レグルス君という七公爵家に反感を抱くと言う決定的なミスを犯した。

…私がこの問題を蒸し返して、あなたにそんな顔させてしまったわね。ごめんなさい。取り分けあなたは立場上、私とは比べものにならない程の、人間の醜さ、深淵を幾度も目にしているのだもの。相手が学生であろうと、少しでも醜い部分を見れば、身体が殺戮と言う方向に向かってしまうのは仕方がないのかもしれませんね。

ふふ。後で泣きついてみたら?ローズクォーツさんと…あとレグンちゃんにも。」


ああ?何だってそこで小生意気なレグンが出てくるんだ?

…いや、昨日の夜の事もあるか…。


「ちっ!何だってレグンのガキンチョに泣きつかなきゃならねえんだ。昨日は大変だったんだぞ?勝手に俺にくっついてきてよ、散々バカみてえな挑発し合う言葉の応酬を繰り広げてたしよ。つか、頬が痛えよ!俺が弱ってんのに叩きやがって!」


…何をにやりと笑ってやがる!アストリッド師団長!!


「あら?もう平気そうかなぁ?だってレグンちゃん、随分とあなたに懐いて…目がレグルス君ばかりに向いてるし。

まぁ良いんじゃない?最近どうも下級貴族さんたちの様子が、変におかしい地域も多いからねぇ。あなたも聞いてるんでしょ?『ルミナス王国六大騎士団』の第5位、『紫苑騎士団』が不穏な事をしてるのではないかと。貴族様たちの護衛や付き添い、その他様々な儀礼的任務という、最も貴族社会に近しい騎士団。貴族の方達が最も数多いのも『紫苑騎士団』。そういえば団長さんの名前も不明だわね?」


はぁ…レグンか。

まぁ、俺と同じく随分と殺戮もしていたみてえだしな。

しかし『紫苑騎士団』団長の名前が不明?おかしな話だな。

団長の名はルミナス王国に絶対に申請、履歴があるはず何だがなぁ?


「まあもう良い。悪いが俺にとっては奴らの貴族学生殺しもまた、いつもの殺しの出来事だ。これ以上気にしてられるか。ちっ!思い返すと改めて忌々しい!無駄に傲慢な馬鹿共が俺を囲い込みやがって!一度警告だってしてるにも関わらず、無視しやがった。

もう葛藤はなしだ。アストリッド師団長もそれで納得してくれるな?」


「これ以上レグルス君を追い込みたいわけではないですからね。それに、学生殺しに至るまでの経緯を聞いて、あなたの行動が間違っていた、とは言えないし。普通に数を揃えられたら脅威よねえ。とにかくそれで葛藤はなしで構いませんよ。言い方は良くないのかもしれませんが、罪の気分転換も兼ねて、魔術科指南を行いましょう!」


けっ!お優しい事だ。

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