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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
5 執行人の魔術科指南

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81 魔術科指南 上位、最上位

『白銀の回廊』から『ゲート』を4人で潜り、お馴染みの大理石の床に、アーチ状の石造りの廊下に、壁に青い炎の灯る魔法の燭台が並んだ、遺跡のような廊下を歩き、上位と最上位クラスの教室の扉前。


…15人だったか。

どんな奴らか。

…最早俺には『最上位』と言う言葉その物に半分トラウマが刻まれてちまったからな…。


下位、中位クラスの教室扉はタモ材の扉だったが…ここはウォールナット材かい。

豪華な扉な事だ。


「はぁ…気が重いが入るか…。レグン、特にてめえは外見が良すぎるからマジで気を付けてくれ?じゃねえと…また俺の身体に沁みついた執行人エクスキューショナーとしての勝手に殺しに行きかねえからなぁ。」


「あらあら?今朝もそうでしたけどぉ~、やたらと心配をしてくれますよね~。ああ!な~るほど!私を独占したいあまり、私に対して向けられる、情欲した他の人の目線が許せないんですね~?や~さしい!…あ、あれ?また恒例のゲンコツが来ないですね?なんかあれがないとモヤっとするんですね?どうしたんですか?」


こいつ…もしかして俺に構って貰いてえの?


「あのなぁ…。俺だって別に好きでゲンコツ入れてる訳じゃねえからな?てめえが最初余りにもうるせえから、ゲンコツ入れてたけどよお、1日で小生意気な態度に少し慣れ始めてるんだわ。

ちなみにだが、マ~ジで心配してんだぞ?ま、上流科じゃねえから、流石にそこらは弁えているだろうが…。弁えてるよな?」


魔術科とか、下位と中位クラスはともかく、上位と最上位クラスは自分が選ばれしものだと、気取ってたりしねえよなぁ?


「レグルス公爵様?ここで考えていても仕方がありませんから、一度入ってみましょう。」


「んだな。ローズクォーツもレグンとは別な方向で、美しいからな。気を付けてくれ?よし入るか。」


「は?ちょっと…なんかこの優しさたっぷりの『無慈悲な閃光』さん、不気味ですねえ?ごヴぇ!?」


流石にその失礼なレグンの言葉にはゲンコツを入れたわ。






教室扉を開けると…既に『赤曜の魔術師団』と師団長のアストリッド・モルゲンシュテルンが既にいた。

まぁ…ついさっきまで俺がやらかしちまったからなぁ。

少しだけ遅くなってしまった。

…はっ、ついさっき行った殺戮そのものには、もうどうでも良くなってる自分がいる。

入学以前まではああいう事が日常茶飯事だったせいでな…。


「遅くなって悪かったな。アストリッド師団長。ちと、トラブルがあったもんでよ。」


「ふう、安心しました。まさか来ないのかと少し心配でしたからね。では、魔術科の皆さんに挨拶を。」


アストリッド師団長の言葉で、教室全体を見渡してみる。

下位、中位クラスは廊下の雰囲気をそのままを教室にした、って感じだった。


だがここは、白漆喰の壁に大量の本棚がズラリと並んでいる。天井には『永久炬火』の魔術刻印が刻まれた炎の灯る『永炎のシャンデリアプィロルクス・カンデーラーブルム』かい。

はっ、『宝玉等級:サファイア』の魔導具とは、良いもん使ってるじゃねえか。

随分と雰囲気が変わったじゃないかよ。


ただ防護障壁自体は『宝玉等級:アメシスト』の『志を持て(プロポシト・テネレ)』…か。

下位と中位クラスの教室と変わらねえなぁ?


んで?魔術科共の雰囲気は…ほ~ん?確かに下位と中位クラスに比べると、確かに魔力の濃さを感じるな。

やる気がないわけではない。

学ぶ気持ちは下位、中位クラスよりはある。

しかし平民出身で、魔術が長けている者は多くはない。

故に…やや周りから持て囃されえてきたな?

少しだけだが、傲慢さが見えるぞ?

とは言え、俺らが貴族と言う事もあり、大人しいか…。


だがてめえら!レグンをジロジロ見過ぎだっつの!!あとローズクォーツも!!

ちなみにブリッツシュラークを見ている奴は…殆どいねえな。

こいつ、見た目が幼くガキンチョみたいな風貌だからな。


「んじゃ、先ずはてめえらを今日を含めて4日間、面倒を見る事になった、1年燦爛クラスのレグルス・アフ・グラオザームだ。先ずは一つ言っとくがな、てめえら、周りから持て囃されきたな?少しだけ傲慢さが見えるぞ。あんまり下手な真似して怒らせんなよ。」


俺がそう敢えて挑発気味に言ってやると、くっく…ああ、顔に不満と怒りの顔を出したな?


「あの、すみません。僕たちは別にそんなつもりはないんですが?何を根拠に言っておられるのでしょう?」


そう言う所だよ、どアホが。

俺と言う七公爵家に向かって、不満タラタラな言葉を発してるだろうが。


チラリとアストリッド師団長を見ると…なんか仕方なさそうな顔をしているな。

つまりは多少の脅し程度なら許してくれるか。

ま、下位と中位クラスみたいに強烈な恫喝をするのは、なるべく避けるが…。


「おい、てめえ、俺に向かって抗議しやがったな?声のトーンが不満タラタラだ。傲慢つうのはそう言う所だ。てめえ、『宝玉階梯』の称号は何だ?」


敢えて俺がもう少しだけ煽ってやる。

俺が七公爵家と言う部分を少し忘れてもらうためだ。

怒らせ、貴族に楯突かせるためよ。

くっく…どう答えるかねえ…。


「…少し不満なトーンになってしまうのは仕方なくないでしょうか。急に傲慢とか言われて、少しムッとしない方がいないと思います。称号は『宝玉階梯:エメラルド』です。どうですか?少しはご納得いただけたでしょうか?」


『宝玉階梯:エメラルド』…こいつは最上位か?


「ほう?てめえ、上位クラスか?その程度の称号で最上位はねえよな?」


…これで普通に上位クラスだったら、ここの教室全体を見直す必要が出てくるが…。


「なっ!失礼ですね!!最上位に決まっているでしょう!?これが3年4年だったら上位かもしれませんが、まだ僕は1年です!『宝玉階梯:エメラルド』なんてそうそういるはずがないです!」


ああ…やっぱり最上位か。

確かにてめえの言う通りかもしれねえな?

だが…所詮は平民。

まだまだ世間知らずの一般生徒か…。

下位と中位クラスの方が、必死に努力する姿勢が見えて、俺はあいつらの方が好印象だ。


「そうそういるはずがない…ね?てめえ、俺ら燦爛クラスについてはどこまで分かっている?そうだな…。『宝玉階梯』でも『宝玉部会』どっちでも良い。どれくらいだと思う?」


これでどう答えるかで、ここの教室の評価が決定しそうなもんだが…。


「そこまで知りませんが、まぁどっちの称号もサファイアではないですか?」


あ~なるほど。

殆ど評価は決まったようなもんだが、もう少しだけ質問するか。


「なるほどな。だがよ。どっちの称号もサファイアを取るためなら、基準としてサファイア級の魔物を倒す事が1つ条件にもなってくる。ま、それだけじゃねえがな。てめえ、サファイア級の魔物がどれくらいの強さか知ってんのか?いや、これだと答えづらいか。ならてめえは、エメラルド級は倒した事はあるよな。魔石も売ったはずだ。その魔石の値段は?いや、もっと言うならサファイア級を倒した経験はあるか?」


…『宝玉階梯:エメラルド』と『宝玉階梯:サファイア』には絶対的な差がある。

魔物で言うエメラルド級と、サファイア級の間に強さが跳ね上がるようにな…。


「当たり前にエメラルド級なら倒した事は何度もありますよ!魔石は銀貨8枚でした。サファイア級には出会った事がないため分かりませんけど、でもエメラルド級より少し上程度ではないですか!?」


ああ…やっぱり流石は平民出身だわ。

世間知らずだな。


「なら答えてやるよ。なんでサファイア級の魔物がてめえらの村や町に出現しねえのか。サファイア級はな、エメラルド級から急激に強さが跳ね上がんだよ。わかりやすく言ってやろうか?魔石の値段は金貨3枚だ。もっと分かりやすく言ってやるよ。銀貨にして300枚だ。どうだ?銀貨が1桁が3桁に跳ね上がったぞ?それだけ危険で強いんだよ。サファイア級ってのは。

つまりよ、てめえがさっき言った最低でも称号サファイア…まぁ魔術科だから『宝玉階梯:サファイア』ってのはなぁ、『宝玉階梯:エメラルド』とは比べられないほど差があんだよ。

んで、燦爛クラスだがな、全員がサファイア級の魔物を単独撃破してんだよ。そうさ。称号は全員が最低サファイアだ。『宝玉階梯』でも『宝玉部会』でもな。」


「は?サファイア級が…そんなに?」


くっく…ああ、顔色が悪くなってきてるぜ?


「ちなみにだがよ、ルビー級の魔物の魔石の価値は白金貨1枚と金貨5枚だ。銀貨で数えると…1500枚か。おっと、3桁から4桁に増えたなぁ?んでよ、俺は『宝玉階梯:ルビー』の称号を持つ、異名『無慈悲な閃光』だ…。」


「っ!!」


くっく…震えているなぁ?さっきまでの威勢はどこへやら。


「はっ…。まだまだ世間知らずだったなぁ?最上位クラスの魔術科のてめえさんよお?さらに言うと…てめえ、一体誰に向かってさっきまでの生意気にも口利いてたよ?俺の称号の『宝玉階梯:ルビー』だけじゃないぜ?てめえ、俺が七公爵家だって分かってて、そんな口利いてたって判断して良いんだよなぁ?

公爵家はな…侯爵以下4つの序列が複数歯向かっても簡単に潰せるんだわ。なぁ?どうするよ?もちろんてめえだけじゃねえぜ?親兄弟…指先でぷつりだ…。

どうした?顔色が悪いぜ?だから言ったろ?傲慢さが見えるぞと。」


「も、も、申し訳ございませ」


「『第3階梯:光:リヒトクーゲル』」


ズガンズガンと『灯火の星(ルチェルナ・ステラ)』『宝玉等級:エメラルド』で、そいつの頬のすぐ数ミリ外すように2発。

教室の床に穴が空く。


「…ああ?てめえよ。いざ俺みてえな危険な奴に遭遇した時、謝って済むと思うかぁ?おい?

…はぁ。疲れた。おい!そこの震えてる奴含めて15人!今ので如何に自分たちに力がまだまだ、備わっていないか、これで分かったな!?変に怒らせる真似はしねえで、素直に指南受けてくれよ?俺からは以上!」


……あ、そういやこの魔術で愚かな6人を抹殺したんだった。


「レグルス君…。下位と中位クラスよりも恫喝具合が凶悪じゃない?」


「…申し訳ねえ。」


アストリッド師団長の言葉に、普通に謝ったわ。

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