表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
5 執行人の魔術科指南

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/107

※78 魔術科指南4日目 『無慈悲な閃光』の本質

最後、ショッキングな場面があります。

ご注意ください。

魔術科指南4日目の朝、俺達3人馬車で学園まで移動中だ。


「(―…優しい人。レグルスさん…私、好きです。レグルスさんの事が。―)」


結局どこまで本音なのやら知らんが、クラートの奴と同じ状態になるのは勘弁願いたい。

なのだが…


「な~にを外を見て、物思いにふけっているんですか~?ああ!な~るほど!どんな風に私を辱めようかを考えているんですねえ?や~らしい!!ごヴぇ!?」


このように朝からいつも通りの毒舌ぶりである。

だから最早恒例となった小突きをしている。


「ったく、昨日は学園に来ないでグラオザーム邸にいるなり、適当にぶらついてろと言ったのに、ついて来やがって…。てめえとブリッツシュラークのガキンチョの手綱を握らなきゃならねえ、俺の気持ちがてめえにわかるか!?てめえらは戦闘能力が天災級なんだよ!」


「痛~い!?流石は『無慈悲な閃光』さんです。無慈悲にもこんな可憐で女の子を叩くなんて…加虐性愛ってやつですか~?や~らしい!!ごヴぇ!?」


「ああ…もう嫌だ…。ったく、てめえ本当に魔術科共に絡まれても助けてやんねえぞ?」


「え~?そんなこと言って~!どうせ私に情欲と独占心から助けに来てくれるくせに~!」


はぁ…全く。

こんな小生意気だが、こいつを放っておけない気持ちが強いからなぁ。


「へいへい。んだな。じゃあてめえを独占してえから助けてやるよ。」


「…ぅえ?あ、あ、あれ~!?な、な、な~るほど!?可憐な乙女を守ってくれるんですね~!?レグルスさん!?」


…こいつ、俺が下手に怒鳴ったり、無駄に言い返さず、落ち着いて言葉のボールを投げ返すと、ペースが乱れて動揺しやがるな。


「うふふ。いつの間にかとても仲がもっと良くなられたようですわね…。とても楽しいですわ。」


ローズクォーツには…はぁ、畜生。

昨日のレグンとのドタバタ劇があったからな。

なんだか罪悪感しかねえわ。


「ローズクォーツもだぞ。気を付けろ?上流科の最上位クラスのバカみてえな奴がいないとは限らねえ。ローズクォーツはとにかく神秘的な雰囲気を醸し出してるからな。」


「もちろんでございますわ。レグルス公爵様…。私の愛するお人。」


…やべ、その言葉、超嬉しい。

ローズクォーツも顔が赤いのにしっかりと、言葉に出来るからな。

ああ、弱っちい精神の俺には勿体ねえ。


「ちぇ~。『無慈悲な閃光』さんは婚約者さんには顔を赤くしてデレデレしちゃって~。ああ!な~るほど!私が可憐なあまり、上手く顔にデレが出ないんですね~?か~わいい!ごヴぇ!?」


「だぁ!!面倒くせえ!!魔術科指南が上手くできる気がしねえ!!」










学園に到着して俺達は、馬車を降りる。

まあ一応『緋色の魔術師団』の上質な緋色のビロードのロングコートに、完全漆黒の戦闘服を着てはいるものの、如何せん端整な外見をした美少女だからなぁ。

今回は銀細工のバックルのある太めの革ベルトを、緋色のコートの上に巻き付けているから、ああ…その、完全に身体のラインが分かってしまう、漆黒戦闘着が完全に見えるわけではねえんだがなぁ。

この辺りは1年上流科の校舎近く。


俺と言うグラオザームの人間が傍に居なきゃ、ぜってえ周りの馬鹿共は寄ってくるだろ。

つか、マジで今正に寄って来ようとした野郎も幾人かいたしな。

…バカかよ、この完全戦闘着が見えねえのかよ。

俺が出て来たから、退散したようだが…全く世話の焼ける。


「ああ、ローズクォーツ。一旦俺は燦爛クラス教室まで行かなきゃならねえ。ホームルームが終わるまで、この前の隠しバー、『蒼穹の隠れ家アズール・ハイドアウト』までレグンと一緒にいてもらっていいか?全く、レグンが『緋色の魔術師団』のローブを着てるのが分からねえのか、馬鹿共が寄ってたかってくるからな。ローズクォーツもだぞ?見た目は本当に上品で美しいからな。流石に最上位クラス共は俺が脅したから寄るアホはいないだろうが。」


「あれれ~?『無慈悲な閃光』さんでも~、慈悲はあるんですね~?そんなに心配してくれちゃって~!ああ!な~るほど!やっぱり私を独占したくてたまらないんですね~?や~らしい!!…あ、あれ?絶対に恒例の小突きが来ると思ったんですけど?ぅえ?あれ?」


はぁ…全く、ある意味その通りかもな。

昨日のベッドの上でのてめえの言葉を聞いちまったらな、心配にもなるだろう。


「そうだな。レグン。てめえが本当に心配だ。てめえの美貌しか目に入らねえアホ共のせいで、苦しんでたのはもう聞いちまったからな。と言うわけで済まんな、ローズクォーツ。俺がいない間、レグンを守ってやってほしい。」


「はい。お任せくださいませ。レグルス公爵様…。レグン様、とてもお気に入りの場所があるんです。行きましょう。」


はっ!全く、顔が赤いぞレグン。

やっぱり予想外の投げ返しには弱いようだな。

さて…クラートの奴はヴァールハイトとどう向き合うかな…。









俺が1年上流科の校舎の5階、『星屑の回廊』まで深紅の絨毯が敷かれた、緩やかな大階段を上がると…。


「レグルス公爵様。昨日の件で少々抗議させていただきたい。」


「流石にいきなり横暴ではありませんかな?」


「我らのクラスの1人を連れて行くなど…公爵様と言えど、乱暴が過ぎる。」


ちっ、最上位クラスのリュミエールの馬鹿共、幾人か来てやがるか。

どうにも俺が王家の次ぐ公爵の地位にも関わらず、立場を弁えねえ馬鹿共が。

しかもどうやら、ここ最近『紫苑騎士団』の様子もおかしいって話だったか…。

それもあって、俺に強気に出れるのか…。

侯爵ならまだしも、伯爵の地位を示す金の校章バッジを付けてる連中もいやがる。

…この国の騎士団でも、裏の顔を持つなら俺らグラオザーム家、執行人エクスキューショナーとしての抹殺対象になる。


まぁ…それはさておき、ざっと6人か。

アルバス、シルヴァンもいるか…。


「んで?だから何だ?抗議か。なるほど。てめえら全員名乗れ。覚えてやる。」


俺がなぜわざわざそんな事を言ったか…3位の立場にある公爵家、グラオザームに楯突いたとして、その一家事、叩き潰すためだ。

全く…七公爵家でも力関係がはっきりしていて4位以下の公爵だったら、俺ら3位以上の公爵で簡単に叩き潰せると言うのに…。


「ねぇ…ちょっ、あれマズイのではなくて…?」


「公爵家…しかも3位グラオザーム家にあの態度は…」


「ど、どうしましょう?流石に止めた方がよろしいですよね…?」


「昨日、脅かされてたのに…。」


まぁ…ホームルーム前、登校時間だからな。

幾人か回廊(廊下)にいる最上位の奴らもいるか。

こいつらは七公爵家がどれ程の権力と力を持っているか…理解しているようだが。


「お静かに!私どもは正当な抗議をするだけです!さて、では4方、レグルス公爵様のご希望通り、お名乗りしようではありませんか。」


…アホたれが。

アルバス・ミリアルデ侯爵よぉ…、てめえは本当に頭が花畑なようだなぁ?


「…では、私はカーネリアン・キンディッシュ伯爵でございます。ローズクォーツ侯爵様の件で抗議致します。」


…キンディッシュね、バカが。

本当に名乗りやがったか。


「アンデシン・ザーネ伯爵でございます。レグルス公爵様。」


……覚えた。

ザーネか…伯爵如きの分際で。


「クンツァイト・シュメルツェント伯爵でございます。」


「トリプライト・ズース伯爵でございます。レグルス公爵様。少々抗議にお付き合いを。」


シュメルツェント、ズースの糞貴族の伯爵な?覚えた。


「さて、では名乗りも済みました。レグルス公爵様?サロンの方に移動していただきましょう。」


てめえ、シュラハト侯爵だったなぁ?エルナトにあれだけ切り裂かれておいて…。

しかもこの俺、グラオザーム公爵に命令しやがって…。


「ちょっ!?そんな言い方はマズイよ!?」


「せ、先生を…マデラシトリン・クライノート先生を呼ばないと!」


ほ~ん?正常な反応だよ、てめえらは弁えているなぁ?

しかし…くっく、馬鹿共が…。

間抜けにも家名まで答えたか。


「てめえら、もう後戻りできねえぞ?バカ正直に家名まで答えやがって。しかも公爵の俺に命令とはな。随分と舐めた真似をしてくれるじゃねえかよ?なぁ?…グラオザーム家、執行人エクスキューショナーとして家を叩き潰す。」


全員間抜け面晒しやがって…。

ようやく自分たちがどんな愚かな事をしたか気づいたか。


「は?い、いや、急に何を?」


「そうです!私どもはただ…い、意見を…。」


「な、家を潰すだなんて御冗談を…。」


馬鹿共が…何故周りの反応で気づけなかったんだよ。


「もう遅えよ。『第3階梯:光:リヒトクーゲル』!」


ズガンズガンと6発…『灯火の星(ルチェルナ・ステラ)』『宝玉等級:エメラルド』の魔銃を腰ベルトのヒップホルスターから抜き放ち、瞬時に6人の愚か者の脳天に光弾を撃ち込み銃殺した。

廊下に置かれた彫刻や花瓶、微細な魔術刻印が施された大理石の壁に血しぶきが飛び散り、星屑を練りこんだ濃紺の大理石に出来上がった血の湖に、ゴミ6個がベチャン!と崩れ落ちる。


「「…きゃああああ!!」」


「ああ!?こ、こ、殺し!?」


「「うわあああ!?」」


「はぁ…!はぁ…!!?」


…まさか学園で殺しをする事になるとはな。

しかし、この程度で阿鼻叫喚かよ。

ああ…そういや、壁の魔術刻印は遮音の効果があるんだったか?

だが、魔術には反応するみてえだな。

発射音もあったしなぁ。

バタバタと下の階段から、すぐさま学園の職員がやってきやがる。

ああ…警備員って感じだな。


「何事ですか!?魔術が発動されましたよ!?」


「なっ…これは、死体!?」


…はぁ、一々説明とかめんどい。

さっさと指南に行かねえとならねえんだよ。


「おい、このゴミ共を片付けとけ。こいつらの家も後ほど叩き潰す。グラオザーム家に楯突いたとしてな。」


魔術科指南のため、さっさと燦爛クラスの6階に階段を上がっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ