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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
4 七公爵家

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59 生徒会執行部

「おい、シリウス。なぜノルム公爵がこの生徒会にいる?あの試合混同以降、私はノルム家そのものに良い感情はないぞ。なにせ、『第4階梯』までしか使えないという浅はかな理由だけで、ノートを侮辱、さらには逆上して殴りかかろうとしたフローライトの親族だぞ?もう少し早くに言ってくれても良かったのではないか?」


 まぁそうだよなぁ…。

 俺も正直なところ、ノルム公爵と聞くだけで怒りは出てくる。


「シリウスさん…。俺もノートが大事な人である以上、あまり関わり合いたい家系ではないですが…。」


 暫し目を瞑っているシリウスさん。


「おいシリウス!!お前の大事な妹だろう!散々ノートを蔑視し侮辱し、二つ名を持つレグルスやアトリアに立ち向かえぬ卑怯で小心者の愚か者だったのだぞ!?」


 今にでも刀、『桜花葉刃おうかはじん』を抜きそうな勢いのエルナト。

 正直に言って同意見かなぁ…。

 まぁ、おそらく言えば俺たちがここに来ないと判断してのことだろうが…。


「愚かな弟、私たちも手を焼いていたフローライトは、2か月前の一件で、完全に公爵の地位を剝奪。辺境に追い出したと言えばどうでしょう?流石にヴァールハイト家を敵に回したと判断されれば、私たちノルム家が潰される。それだけの強い力を持つヴァールハイト家を敵に回しかねない事をし、尚且つそれすらも理解できなかった弟、フローライトには、私たちノルム家も、もう呆れを通り越して感情が無になりました。

 なので許してくれとは言いませんが、どうか一度、矛を収めてくれないでしょうか…。お二方。

 既に我がノルム家の当主が、直々に頭を下げに行っております。」


 …確かに前々からフローライトには、ノルム家も頭を悩ませていたと聞いている。

 なるほど、何も謝罪もなく匿うだけであれば俺も怒り狂っていたかもしれないけど…


「エルナト。あの一件で何もしませんでした、なら俺も怒っていたけど、どうやらもう既に行動を起こして詫びていたようだ。一先ずは一回落ち着こう。感情が昂ったままでは話しもできない。それに本当にノルム家を敵視していたなら、こうして生徒会として置いているはずもない。それに燦爛クラスに選ばれている人だ。ノルム公爵家自体に問題があったわけではないと思うな。ですよね?シリウス生徒会長。」


 俺がそう黙っているシリウスさんに問いかける。

 多分生徒会に入れる器を持っているかどうかの、ちょっとした試験だったのかもしれないしね~。


「見事だ。クラート。やはり、私の目は節穴ではなかったようだ。既に直々に謝罪はされている。まあ、ノートには何も言ってはないがな。下手に伝えると感情の行き場が無くなるだろうからな。そしてエルナト殿下も見事。私の妹のノートのため、そこまで怒ってくれるとはな。

 済まなかったな。ウェズン書記。お前には何も罪はない。急に驚かせてしまった事を詫びよう。」


 ううむ。

 やはり中々食えない人だねぇ~、シリウスさんは。


「ふうむ。まぁそう言うのであれば怒りは鎮めるが…。済まなかったな。ウェズン公爵。ついぞ取り乱してしまった。」


 刀から手を離し素直に謝罪するエルナト。

 うんうん、成長したじゃないか~。


「おい、クラート。お前の声が聞こえてくるぞ。この女たらしめが!」


「ちょちょちょ!だから言うなって!!」


 そんな漫才をしていると、クスクスと笑い声。

 ウェズン公爵からだね。


「お二方は仲がよろしいのですね。羨ましいご関係です。あなた方のお怒りは正当です。愚弟がヴァールハイト家の御令嬢に唾を吐く真似をしたのですから。

 近々、このような場面に遭遇すると思っていました。ですから、私が代わりに謝罪しましょう。

 ノート・フォン・ヴァールハイト様には、大変ご無礼な真似をし、大変申し訳ございません。」


 代表として謝ってくれるか…。

 ならばもう俺からは何も言う事はないな。

 それに、俺自身も人の事を言えるような立場でもないしな。


「すいません。変わりに謝って下さりありがとうございます。今後、俺とエルナトが生徒会の一員となります。今後ともよろしくお願いいたします。」


「ええ。こちらこそ。」


 お互いに頭を下げて、ノルム公爵家への疑念は取り除かれた。


「ふむ。では挨拶は済んだようだ。1年燦爛クラスは今日は休日だからな。驚かせてしまい済まなかったが、ウェズン書記、一度退散させてもらう。他3名にも新しい生徒会役員が、1年燦爛クラスから2名入った事を報告しておいてほしい。」










 そして、3人で騎士団と姉さんの見送りに来た4頭馬車に乗り込み、一度ヴァールハイト家に帰る事になった。


「エルナト殿下。本日はどうしますか?ヴァールハイト邸にお泊まりになり、明日の学園にお送りいたしますか?」


 ううむ、こうしてシリウスさんがもう普通に話している感じ、本当に懇意にしているようだな~。

 俺からもお願いしようか~。


「エルナト。…あの、帰るの気まずいから、一緒に来て下さい!!後でスピカとノートに何されてしまうのか考えると怖いです!!」


 中々に情けない事を言っておる俺。

 仕方あるめぇ。

 今日のあ~だこ~だがあってから、今何やってるのか分からないからな!!


「はあ…。まずは庶務 兼 風紀委員として、クラートの周りからどうにかしないといけないのか…。

 わかった。今日は泊まるとしよう。」


「ありがとうございます!エルナト!!」


「うるさい!この女たらしがぁ!!」


「ごヴぇ!?」


 小突かれました。

 とっても痛いです。

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