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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
4 七公爵家

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58 『アウレリウス中央講堂』

「現在生徒会には私含めて5人。全員が燦爛クラスだ。元よりこのルミナス王立学院で生徒を纏められる者は、やはり高い実力を持つ者でなければならない。その為、例外はあるにせよ基本は、燦爛クラス:栄光【グロワール】のメンバーになりやすい。

 4年生は卒業後の進路もあるからな。生徒会は引退して私含めた3年と2年生で運営をしている。3年生は私ともう一人、2年生が3人だ。ちなみに燦爛クラスで一番メンバーが多いのは1年生だ。2年生は3人しか燦爛クラスにおらず、全員が生徒会役員だ。」


 丁寧に説明してもらっているけど…燦爛クラスって最初は皆、問題行動を起こす人たちでしょ~?

 面倒くさいけれど、ヴァールハイト家で居候させてもらっているしなぁ…。

 まぁ、その分のお仕事と思えば何とか。

 とか思いつつ学園都市を歩く俺ら。


「さて、今現在1年上流科のクラートとエルナト殿下のいる校舎が見えてきたな。

『白亜の学び舎』。ふむ。流石に外観は白く清潔そのものだな。

 一般生徒の校舎が、先ほどの城門近くにあった超広大な校舎1つに対し、上流科の校舎には各学年ごとにそれぞれ別れている。2年は『深緑の塔』、私のいる3年は『紅蓮の城館』、卒業を控えている4年は『天頂の聖域』と呼ばれているな。2人共そうだが、燦爛クラスは全て最上階にある。」


 …いやまあ、知っているけどさぁ~、改めて聞くと上流科って特別扱いされているよねぇ。

 各それぞれの上流科校舎が広く正方形を描くように、4つの校舎が建ってますね!


 …2か月前のクラス試合混同試合でも、対した事のない奴らばっかりだったのにさぁ。

 一般生徒は超広大な校舎が一つだけだと言うのに。

 ま、超広大だからこそ、[カエルス演習場]のような広大な演習場もすっぽり校舎内にあるわけだが。


 あ~そういや、ノートとエルナトが3戦目で試合したフローライト・ツー・ノルム公爵…あの馬鹿垂れ公爵様含めてあの3人…。

 1日目でそれはそれはボッコボコにされてたから、それ以降出て来なかったな。


 あの試合…現在こそノートはドジっ子ちゃんだけど、本気になるとめちゃくちゃ強いし怖いからね~。

 あの舌戦は…くっくっ。今でも見事で笑えてくる。


 しっかし、上流科の校舎区画エリアは全体的に磨き上げられた大理石なんだよなぁ~。

 どうしたら、こんなに綺麗に維持できるんでしょうねぇ?


 後は…ここの大理石広場には、各貴族街につながる、広大な転移陣が幾つか。

 ここに各貴族の上流科が転移して行き帰りする仕組み~。

 これは学籍『学生証(スコラ・ファーブラー)』と魔力パターンが事前登録された者にしか起動、反応しませんよ!

 未登録の人間がこの陣を踏んでも、ただの床でな、何も起きやしないぞ。

 各貴族街に、この場の転移陣につながる建物があって、各貴族家は馬車で貴族街を移動して、その建物まで行くのさ~。


 ん?じゃあ魔導馬車は何のかって? それは貴族街に家がない、広大な『領地』を持ってる貴族のお方が、あの高級な『空間跳躍馬車ディスタンティア・サルトゥス』『宝玉等級:ルビー』で、王国専用の魔導路をぶっ飛ばして来るわけさ~。

 まぁ…前にも説明したかな。

 跳躍による魔力消費を魔法石の交換で補う馬車ね。


 んで、さっき騎士団が去った別の上流科エリアに続く、学園都市のあのピカピカの『正門(凱旋門)』から入ってくるんだよね~。

 そのお方達がね~、その正門の『横』にある、馬車専用の『御車寄せみくるまよせ』にスーッと乗り付けていくんだよぉ~。


 う~ん、お金持ちでございますわぁ?あ、元俺もそうでしたわ!

 いやぁ~、優雅に登校できてよろしいですわね~。いや、優雅…か?


 ま、領地持ちのような戦力を抱える、巨大な貴族家の専用の転移陣やらなんて便利な物はございません!それにそんな物があったら十中八九進行してくるぞい。


「さて、もう見えてきたが、あの広大な建物が生徒会 兼 大講堂の『中央評議院セントラル・カウンシル』だ。あの建物は4階まである。1、2階部分が私が祝辞を述べた巨大な吹き抜けの空間のある『アウレリウス中央講堂』だな。」


 う~ん?正直言ってあの建物自体が『アウレリウス中央講堂』その物だと思っていたんですが?違うんですかい?

 正面にどこまでも続く、広大な大理石の階段と~、あのでっかい建物を支える、何本もの巨大な円柱エンタシス…。

 建物自体の見た目?荘厳で広大な…議事堂…。

 …意味わからんなぁ!学園だろうがぁ!!


 いやぁ、にしても嫌な記憶が思い出されますね~。

 講堂の中にあった、柱一つ一つに空間の快適さを保つ為の魔術刻印が刻まれていて、何だか疲れて吐きそうになってた記憶がさぁ~。


「あれ自体が『アウレリウス中央講堂』だと思っていた顔だな。あの屋根の中央にある、学園の紋章が刻まれた巨大なドームが見えるか?あのドーム部分に、生徒会執行部の部屋が存在する。3階で生徒会役員が活動している。そして4階。あの場に生徒会の円卓会議室と、そして私の生徒会長用の執務室が存在する。」


 …ぅえ?何を言ってるんだい?シリウスお兄様や?

 何でまたそんな場所に生徒会室があるんだい!!?


「それでシリウスよ。私たちに何をさせたいのだ?正直、私よりもノートやレグルス辺りの方が良いのではないか?」


 それはそう。

 エルナトよりその2人の方がよっぽど合ってる気がするぞ!


「おい、クラート。お前かなり失礼な事を考えているだろう?顔に出ているぞ?」


「ちょちょちょ!そんな事は…いやでもさぁ~、エルナトって過激派でしょ?今でこそ超まるくなってるけど。」


「クラート…お前の女たらしの方がよっぽど悪いだろう?今日だって遊びこけていたんだろう?」


「おいバカ!!それを蒸し返すんじゃあないよ!!」


 …ま、二股続けているので、正直言い返す言葉も思いつかないが。


「ふふ。やはり面白いな。2人は。単純に人手不足だ。レグルスの方は家の稼業もあって難しいだろう。ノートは私がいるため、能力をフルに発揮できない可能性がある。そこでクラートとエルナト殿下だ。

 まぁ、庶務 兼 風紀委員としての活動をしてもらいたい、というところか。

 クラートとエルナト殿下も高い実力の持ち主だからな。

 会長の私、副会長、書記、会計、会計監査と埋まってしまっているのでな。この時間であれば書記が1人いるか。会いに行ってみよう。」


 え~行くのぉ?

 俺姉さんに会い来たかっただけなのになぁ~。


『アウレリウス中央講堂』までは入らず、出入口のエンタシスに入ってから、右横に少し歩くと、何ともまぁ、燦爛クラスの生徒のみ入れる仕組みの教室扉そっくりの、魔術刻印が幾つも刻まれた巨大な両扉があったわい。


 シリウスさんがドアハンドルに触れると刻印が強く発光してますね。

 この学園こういう仕組みが好きなの?


 扉が開いて奥に豪勢な絨毯で覆われた階段がドームまでまぁ伸びてる伸びてるっと。

 長い階段を昇りきると、円形状の廊下がありまして、その内の一つの扉をシリウスさんが開ける…。


 面倒くさい人でなければいいなぁ~。


「唐突に失礼。燦爛クラス書記の…ウェズン・ツー・ノルム公爵。」



 …ん?ノルム公爵?あれれ?試合混同で聞いたような…。


「…あら?ヴァールハイト生徒会長に…そちらは?」


「ああ。今勧誘しようと考えている、1年燦爛クラスのクラート・ウンシュルトに、エルナト・ルクス・アラリオン・ルミナス第2王女殿下だ。」


 シリウスさんがそう言うと、その女子生徒が立ち上がってこちらを見てきました!

 あの水色の髪を毛先が若干外ハネしている、レイヤーボブスタイルです!


 ついでに…エルナトは顔を少ししかめています!


「これは…2か月前に愚かな弟、フローライトがご迷惑をおかけしましたね…。エルナト殿下。ノート公爵にもご迷惑をおかけしました。

 改めて名乗りましょう。私は2年燦爛クラス、ウェズン・ツー・ノルムと申します。」


 …そりゃ、あんだけノートを甘く軽んじたフローライトの姉がいたら、生徒会に入れないよなぁ!!!





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