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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
1 厄介なクラスメイト

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5 教室の5人

「…あ~れ?これはやっぱり癖者が集うクラスかな。何が燦爛さんらんクラスでございましょうか?煌びやかでもなんでもねえですよ?これさ~。」


 上流科校舎の最上階である、ここ6階にさぁ…軽~いノリで俺は、1年のグロワール【栄光】の教室のとんでもなくでかい、『聖銀ミスリル』製の両開き扉の前に立っていおりますよ!内心ワクワクしながら来たんですけども!

 扉には複雑な紋様の魔術刻印がびっしりと刻まれているんですが…。

 え~っと?はいはい、魔眼の解析によれば、グロワールに認定された者しか入れないような仕組みらしいですね!な~るほど!


 いや、頼むから勝手に解析を始めないでくれるかなぁ?魔眼さん!

 これだけの複雑に複雑を重ねた刻印の情報を一気に流し込まれたら、脳が破裂するでしょうがぁ!?


 そして扉の先にいる5人の存在を魔眼で察知してますよ~。

 その内の5人の内1人が、遅れて最後にやってくる人物(俺)に興味津々でワクワクしてるのが伝わってきているんだけど?もう誰か分かったわ、うん。

 そしてさぁ…もう1人が何か執着するような、いや?最後の俺がどんな人物か高見の見物って感じかなぁ?それが魔眼から伝わってくるですよね!

 …すいませんでした!帰っていいですかぁ?


 今からでもやっぱり中位クラス:テール【大地】に転属願いでも出したろか?

 いや、何なら今にでも一般生徒の普通科に逃げ込むか!!うん!そうしようよ!!


 はぁ…現実逃避して、途方に暮れていても仕方ないからさ、俺は扉のドアハンドルを握る!

 するとなんて事でしょうか!!刻印が強く発光しております!!無駄に凝ってるじゃんよ。

 ん~っと?これは魔眼の解析で、グロワール【栄光】の生徒だと認証された証だそうで、ロックが解除されたことを意味するんだって!

 それ以外のクラスの生徒がハンドルを握っても何も起こらないんだと。

 知るか!んな事ぉ!!



 そしてハンドルを握りドアを一気にグンっ!と押し込んで、身体をサッと教室に滑り込ませた瞬間、すぐさまダンッ!と床を蹴り、とにかく右の方向に飛び跳ね転がる。

 そのコンマ秒後によ!バシイイン!!と、巨大な青い稲妻の光線が、先まで立っていた教室扉に飛来しているんだよね!!


 青い稲妻の魔術の正体は、魔眼の解析によると『第5階梯(だいごかいてい):雷:ミョルニル』かい!んなもん放つな!馬鹿垂れがぁ!

 魔眼の超予測で扉を開けた瞬間に、大魔術が放たれることは分かっていたんだよおお!!


 ああ!やっぱりあいつじゃねえか!?こんな馬鹿げた大魔術を瞬時に発動して放ったのは!

 こんなアホな稲妻を放った馬鹿垂れは、セミロングのふんわりとした赤髪に、少し垂れ目で幼さと無邪気さを感じさせる女子生徒。


 躱された事には特に驚いておらず、むしろにっひっひと笑ってご満悦でいらっしゃる。

 楽しそうで何よりでございますわな!

 そしてこれほどの大魔術を再び放とうと、第2射目が来る事を『深紅の魔眼』が超予測。

 案の定、予測通り術者の持つ巨大な魔杖の先端から既に、5紋の魔法陣が形成されておりますよ!


 だがな、第1射目の稲妻の閃光が教室全体を反射、そして後からやってくる雷特有のズゴンッ!!という爆音が鳴り響き、僅かに俺を隠してくれてんだよ!


 その間に『深紅の魔眼』で術者が2射目を放つ前までに接近するための、最短かつ最適ルートを導き出す。

 冒険者稼業時代で鍛え上げられた足腰でダンッ!!と一気に駆け出し、他4名にすら俺の気配を探知、補足させずあっという間に赤髪の女子生徒の目の前に接近、魔術を放つ媒介としていた1.7メートルほどの、ロッド型の魔杖をガアン!と蹴り飛ばしてやったわ!


 カラン、カラン…。


 …蹴り飛ばした大きな魔杖が、静かな教室の地面を転がる音がするよ?

 あの~気まずいっす。




「おお!流石はクラっち!完全に不意を突いたつもりで魔術を放ったんだけどなぁ~。まぁでもそれは想定内!だから続けざまに即2射目を放とうとしたんだけど~…やっぱり見破られてたかぁ~!しっかし相変わらずクラっちの動きは全く読めないよぉ~。ってわけで、おひさ~!」


「…っ!おひさ~、じゃねえよ!このバカ!気軽にポンポンと第5階梯なんて大魔術を連発しようとするなぁ!焼き殺す気か!?」


 何をこいつは手を振っていやがるんですか!?

 本当に消し炭になって昇天するところだったんですよ!!?


「えぇ~!?冗談でしょ~?クラっち相手に、あんなお遊びの程度の魔術で焼き殺せるわけないじゃ~ん!これまであたしの魔術が1度もクラっちに当てられた事ないし~。あたし、1回でもいいから魔術をクラっちに直撃させることが目標なんだよね~。さっきもそうだったけどさぁ、クラっちなら殺そうと思えば殺せたでしょ~?クラっちと普通にさしで戦って勝てる奴なんていないよぉ~!」


「俺を的当てのゲームにするんじゃねぇ!!」


 おバカ!!当たったら人生の終了なんだよね!


 このふざけた態度を取る、目の瞳が翠玉色で身長も1.5メートル程と、やや小柄なこの赤い髪の少女の名前はアトリア。

 アトリア・ディ・ブリッツシュラーク。

 ルミナス王国でも7つしかない七公爵家の一角、ブリッツシュラーク家の人間であり、中々の癖強のお調子者なんだよなぁ…。

 だがこのアトリア、公爵家の一員とだけあって魔術師としての腕前はルミナス王国でも最高峰なんだよね!馬鹿垂れめ!


 中々面倒くさいのだが、魔術自体の等級と、魔術師としての等級で呼び方が違いま~す。


 魔術等級は第1階梯~第6階梯まであってだな、数字が6に近いほど魔術自体は強力となるわけさ。

 そして、第○階梯の後に魔術の属性、その後に魔術名となっているんだよ。

 表を作ろうか?見ずらいけどこんな感じだよ。


 魔術等級 

『第1階梯:属性:魔術名 <第2階梯:属性:魔術名 <第3階梯:属性:魔術名 <第4階梯:属性:魔術名 <第5階梯:属性:魔術名 <第6階梯:属性:魔術名』


 先ほどこの馬鹿垂れのアトリアが放った魔術が、第5階梯の雷属性の大魔術、『第5階梯:雷:ミョルニル』だね~。


 分からない?…頑張ってね!!


 通常、第5まで来ると個人で放つには相当の魔力と、さらに発動させるまでにかなりの時間を有するはずなんだが…このアトリアの場合はお遊びという言葉通り、いとも簡単に軽いノリで大魔術を連発できやがる。


 そして魔術師として与えられる等級にも呼び方があるわけさ。

 魔導具に『宝玉等級ほうぎょくとうきゅう:○○(宝石名)』とあるように、魔術師には『宝玉階梯ほうぎょくかいてい:○○(宝石名)』の称号になっているんだよ。

 魔導具と同じく魔術師も最高ランクはダイアモンドだね。

 一応表を作るとこのようになっているよ。


『魔術師階梯』 

 〔『宝玉階梯:トパーズ』 <『宝玉階梯:アメシスト』 <『宝玉階梯:エメラルド』 <『宝玉階梯:サファイア』 <『宝玉階梯:ルビー』 <『宝玉階梯:ダイアモンド』〕


 アトリアの魔術師階梯は『宝玉階梯ほうぎょくかいてい:ダイアモンド』

 二つ名は…『微笑む災厄』…。


 俺が2年冒険者稼業をしていた際に、何度かパートナー相手として組んでいた腐れ縁だよ!!



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