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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
3 騎士科稽古

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28 騎士科稽古1日目 『琥珀騎士団』

「結局、カエルス演習場の方に行ってしまわれましたねぇ。あの場所は一般生徒の騎士科が使われる場所ですし…。私たち燦爛さんらんクラスには関係ないのでしょうねぇ…。少し残念に思います。第6位の『琥珀騎士団こはくきしだん』とは言え、団員数は断トツに多い。ある意味、このルミナス王国の騎士団の中では、貢献度が一番多いでしょうしねぇ…。『琥珀騎士団』の団長も『宝玉武階ほうぎょくぶかい:サファイア』と相当の実力者だと聞いております。

 お名前は確か、フォルカー・アーベント団長だったかと。人数が最も多い団員達をまとめるのは大変そうです。」


 2人して並びながら歩いてますぅ。

 人差し指を口元に当てながらさぁ…ほんわかした表情で話すノート…可愛いね!!

 それではい、[カエルス演習場]は一般生徒の校舎が超広大過ぎるんでね!校舎の中に入っているんだよぉ~。


 意味分からないよね!普通は外にあると思うでしょ?違うんだなぁ。

 [ヴィクトル演習場]は地下だったけどさ?一般の方は1階の校舎のど真ん中にドン!と存在してるんだよ~。 


「あらあらまあまあ。詳しいんだな。ノートは魔術師だからあまり、騎士団にはそこまで縁のない物として興味はないと思ってたけど、流石は公爵の家系。博識なんだな。」


 俺は可愛いノートを目に焼き付けたいからねぇ…の方を見つつ話しているんです。

 ノートはねぇ…少し恥ずかしそうに、チラチラと見ては俯いて顔が赤くなっているんだよ~。

 …別にそんなジロジロと見てたわけじゃないぞ!

 でも…気まずいなぁ。


 いやぁ…ときたま変な声が漏れていたけどさぁ、ノート・フォン・ヴァールハイトがここまで素直な態度を示すなんて入学時点では思っても見なかったから…。

 だって、最初は普通に魔術で攻撃してきたし!

 あらあらまあまあ!?俺が本気で恥ずかしくなってきました。


 と、俺がそんな事を思っていますとぉ、


「え、ええ…。流石に国の要でもある騎士団に対して、無知と言うわけにはいきませんし…、私自身、まだ劣等感に苛まれてる時は、特に『琥珀騎士団』の団長の事を考えていましたから。第6位と言う騎士団の中ではある意味で最下位ではあっても、それでも胸を張りトップとして、立派に務めを果たすフォルカー団長の事は尊敬しておりましたわ。今でも憧れの方です!きっと他の騎士団の団長さんにも負けていません!」


 …さらさらな銀髪の髪ををくるくると弄りつつ、熱を込めて言うノートがとても可愛らしいよぉ。

 そっか~、こんな事を言う女の子だったのかぁ。

 可愛いではあ~りませんか!!


「あ…。うう…。ちょっと話過ぎてしまいましたねぇ…。」


 は?ノートさん?なにその余計に顔をうずめてしまう仕草!?可愛いぞよ?


「そんな事はないよ。むしろノートの熱のこもった話を聞けて楽しかったし…何より可愛らしかったし…。」


 ええマジで。

 素晴らしいです、眼福です。


「ふぇ!?あ、あ…へ!?」


 あらあらまあまあ!?ノートさん?もはや身振り手振りがハチャメチャになってしまっておりますわ。

 …流石にドストレートに言い過ぎたかなぁ…距離が縮まったとは言えさぁ?

 陰キャの本性がここで顕わに!!この空気感、何とかしないとねぇ。


「ああ…ごほん。まあ、確かにフォルカー団長は、騎士団の中でもかなり人格者だと聞いている。自身も『宝玉武階:サファイア』の称号があり、『蒼穹騎士団』まで行けたはずなのに、敢えて『琥珀騎士団』の団長を務めてる。人数の多い団員をまとめ上げるには、器の大きい人物でなければならない。ノートの言う通り、他の騎士団に負けてはいないよ。…もしかしたら本当にフォルカー団長も来ているかもな。」


 あらあらまあまあ!!そんなに目を輝かせてぇ…可愛いねぇ!


「ああ…。もしそうであれば、お会いしてみたいですねぇ…。どうにか一般生徒科の校内まで行けないものでしょうか…。」


 …ほええ、とやや上の方に目を向けながら話すノートさん。

 え?何ですかその天然な仕草は?やはりその態度こそが素だったんじゃないですかぁ。

 うへへ、ほんとにさぁ…入学時点では考えられない変わりぶりだよね~。


「どうだろうなぁ…。ただでさえ今のノートは有名人だからなぁ。ま、リゲル先生に聞いてみよう。」


 …ぅえ?ノートさん!い、い、一体何をそこまで俺に身をぐっと近づけて…?


「ぜひ!お願いしてみましょう!!…あ。」


 恥ずかしくなったか、すっと身を戻してちょっと指をもじもじさせてる。

 …俺も恥ずかしいからね!?


 そんなこんなで6階の教室に着き、大きな『聖銀ミスリル』の巨大扉を開けて……俺はノートを抱え込んでしゃがみ込みます。

 はい、バチバチと雷魔術の槍が飛来してきました。

 こいつは『第4階梯:雷:ブリッツランツェ』だな。


「あら~、また外したかぁ~!クラっち、おは…」


 おい、何を途中で黙り込むんだい?アトリアよ。

 ノートもいるとは思っていなかったのだろうねぇ?

 あ、ちなみに抱え込まれたノートの顔が真っ赤でありますぅ。


「あらあらまあまあ!!!アトリアあああ!?まーたやりやがったなぁ!?お前はまた俺の財布の中身を削りたいの!?お前に何回!スクールバッグ『空間拡張学生鞄アーク・カリブルヌススコラ』燃やされてると思ってんだあ!?」


 アトリア?ノートもいた事に狼狽しているんですかぁ~?


「お、お~?ご、ごめ~ん…」


 おろおろして~…珍しくも大人目だねぇ、アトリアさん?でもそんな姿も可愛いぞ!


「ったく。ノート、悪いな。魔術が飛んでくるのが予測で分かったから抱え込んでしまった。大丈夫か?」


 …あれま!ノートさんが…ガチガチに固まってしまっているわ!?


「……………ひゃい。」










「君たちも知っての通り、ルミナス王立学園に『琥珀騎士団』が1年の一般生徒の騎士科に指南として、来訪している。フォルカー・アーベント団長も来ている。だがあくまで騎士科の指南で上流科には何も関係は無いのだが…この前のクラス混合試合でクラートとエルナトの活躍が『琥珀騎士団』に伝わったのだろう。騎士団側から要請が来ている。本来であればいつも通りの授業だが、2人は通常の授業ではなく、騎士科の方に出向いてもらう。『琥珀騎士団』と共に、騎士科の指南役になってもらう。燦爛クラスとして存分に力を示せ。2人共分かったか?」


 相変わらず美しいねぇ!エルナト!そんな少しワクワクしているようなお姿…良いじゃないの。


「わかっていますよ。これまでのように下手な真似はしませんから。きちんと務めを果たしますよ…。」


 あ~、散々リゲル先生にコテンパンにされたからねぇ、これまでの燦爛クラスで学園生活で成長したエルナトはさ、大分まるくなったんだよ。

 当初では考えられない変わりぶりだねぇ…。

 さらに成長したんだな…エルナト!


 は!?俺も先生のお言葉に答えなくてはいけません!


「分かりました。どれだけ俺も指南と言う大役が果たせるか分かりませんが、努力しましょう。

 …先生。あともう一つ。あくまで騎士科なので魔術師には無関係ではあるのですが…ノートも同行させていただいてもよろしいでしょうか?」


 …ま、ノートが行きたそうだからね~!俺も一緒にいたいし!うへへ。

 おっとぉ、俺もねぇ…先生の反応を伺いながら慎重に提案をしているんです。

 どうですか?偉くない?


「ふむ?…ノートか。まあ確かに万一暴走したエルナトを円満に止められるのはノートだが…理由は?」


 理由でございますか~?そんなのノートの希望を叶えてあげたいだけですが。

 しかし…俺の方に向きながら、試すような発言をしてくるね。


「はい。エルナトを止められるのもありますし、騎士科の人たちも中々魔術というものを見る機会がなかったはず。騎士も対魔術師戦を想定する必要があるはずです。そうなると緻密な魔術制御の出来るノートこそが指南役として相応しいかと思い、提案をしました。」


「なるほど。見事だ。ではクラート、エルナト、そしてノートの3名は騎士科に出向くように。ノートは成績も非常に良い。数日騎士科に出向いても問題はなかろう。」


 …決まった~!!俺、凄いでしょう!








 んではい、6階には一般校舎までつながる『ゲート』が廊下のサロン内にあるんです。

 あ、ちなみに教室扉まで、真っすぐに続いている廊下にも置いてありますよ?

 一般校舎には点々と『ゲート』が設置されていましてね?通り抜ける際に何処の対となる『ゲート』から出たいか、選択して瞬間移動が可能なのです!

 意味が分からないですねぇ。


「ほう?ノートがまさか『琥珀騎士団』の団長に憧れてたとはな。だからクラートがノートの同行を願い出たのか。まあ正直ノートが一緒だと私も安心できる。」



 俺含め3人で一般生徒科の[カエルス演習場]まで向かってる最中に、エルナトがノートに口を開く。


「…………そうです。そうですよ!?な、何か問題でもありますか!?エルナト殿下!?」


 ぅえ?ノートさん!その恥ずかしそうに髪をくるくると回して、ちょっと興奮気味に詰め寄ってくるそのお姿…最高じゃなのぉ。

 あらあらまあまあ!お可愛いエルナトも唖然としています。


 さて、そんなノートに俺はね…、


「いや、何もおかしい事はないよ。誰だって憧れの人物くらい、いるものさ。」


 …決まった~!!どうですか?男らしいでしょう!

 おや、落ち着きを取り戻したかな?ノートは俺に向いてきます。


「こほん。先ほどはありがとうございました。まさかクラートさんが直々に先生を説得してくれるとは。おかげで『琥珀騎士団』の方々と、フォルカー団長にもお目にかかれる機会を得る事が出来ました。」


 手を添え少し頭を下げてくるノート…。

 いえいえ、そんな事ありませんとも!うへへ、俺も銀髪美少女ノートと一緒にいたかったからねえ。


「いや、あんなに団長に会う事を熱望してたんだ。それに実際、騎士科でも魔術を使う相手を想定する事はおかしくないだろう?だから、ノートも一緒に、3人でこのある意味、特別授業に挑もうじゃないか。」


 おや?俺のこの言葉にエルナトもノートも笑ってくれているか。

 ふふ、いいね…。


「そうだな。クラートの言う通りだな。きっちりと、剣術を叩き込んでやるとするか。」


 あらあらまあまあ!エルナトが物騒な事を言うのでノートが諌めますわ。


「怖がらせてはだめですよ?エルナト殿下。相手は一般の生徒なのですから。」


「それを言うなら二つ名持ちのノートも同じだと思うけどなぁ。」


 俺が突っ込むとおや?ノートはまたもや、ぽかんとしていますね~!!


「くっくっ!その顔、本当に面白いし、…まあそんな表情が俺は好きだぞ?」


 かああと顔が赤くなるノートさん!可愛いですぅ。

 本当に良く感情が表に出るようになったものだねぇ。


「そら、着いたぞ。騎士科と『琥珀騎士団』がいる[カエルス演習場]に。3人共、行くぞ。」


 …ふふ、決まったぜ。

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