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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
1 厄介なクラスメイト

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2 過去の逃亡

「っ!ヴぉっヴぇ!?」


 …くっく!あらあらまあまあ!!?案の定、学園に着くなり胃液を吐いたわ!?

 魔眼の効果でさ~?必ず吐くという事を予知…いやもう魔眼さんに言われんでも分かってんのよ!?どうにか人目につきにくい…広大な学園にある一か所の噴水広場という場所を瞬時に察知、最適ルートをなぞってきたましたわ?しかし魔眼よ、吐いたのはてめえのせいだぞ!?

 そしてすまない噴水よ。

 俺の胃液で汚してしまった。


 あ~れ?ここ上流科の校舎の噴水じゃね?「永久水流』とか言う訳わからん魔術刻印が刻まれた噴水だぁ…。

 よし!知~らね!!


 …う~ん、胃液を吐いて少し落ち着いたんだけどさぁ、この着ている制服さぁ?大したものだよね~!


 ルミナス王立学園の制服はブレザー式何だけどさ?上が全体的にベージュ色、下が黒となっているんです!どうでもええか。

 しか~し!この制服さぁ…並みの武器の刺突や斬撃では、貫通も切られることもないほど高品質何だけど?何これ?

 さらに凄いのはさぁ…制服自体に魔術が付与されているんだよねぇ~。

 夏場でも冬場でも、快適に過ごせる魔術刻印だってさ!あらあらまあまあ!!すんごいね!


 んで、ルミナス王立学園のスクールバッグね。

 ルミナス王国1の学園でもあるからさ、貴族も大多数在籍しているため、鞄作りの職人が一つ一つ丁寧に作りあげたものなんだってさ~。

 魔導具らしくてなぁ…通称『空間拡張学生鞄アーク・カリブルヌススコラ』と言います!

 職人さんには頭が上がらないね!

 使われている素材も高級な品質らしくてな?仮に盗賊などに襲われたとしても、そんじゃそこらにあるナイフや剣では貫通しないどころか、逆にへし折ってしまうらしよ?

 …ぅえ?あの~これ、危ないハイパー鈍器じゃない?ヤバくな~い?制服の強化版じゃん!?


 ていうかさぁ?スクールバッグにしてもそうだけどさぁ、制服も頑丈なのにも関わらず、重さはさほど無いのが不思議よねえ?

 う~んと、何々?『永久重量軽減』…。

 何だそりゃ!?そのスーパー魔術刻印は!?


 あ、ちなみに平民…いや、一般生徒や貴族生徒関係なく同じ制服とスクールバッグが支給されているんだってさ!

 いや…どんだけ金をこの学園につぎ込んでんだよ…。アホなの?

 あ~でさ?こんなものが、平民ではそう簡単に手に入ることのない超一級品が制服、スクールバッグの形ではあるけど、入学までこぎつける事が出来れば必ず無償で手に入るからさぁ…寮にいた平民出身の人ら、浮かれてましたね~。


 とは言え、そもそも王国1番の王立学園に入学できる時点でさ、一般生徒の実力もそれ相応に高いんだってさ。

 う~ん…まぁ、俺から見れば…つかこの魔眼から見るに、普通じゃね?程度の実力くらいだけどね~?

 ん?調子に乗るなって?うるせえ!


 ああ!そしてこの胸の校章のサファイア…。

 これこそが!俺がウンシュルト家の人間である証であり!全ての面倒事の始まりなんだよ!!


 貴族生徒にはね~、というより上流科の生徒には、一般生徒と区別が付くように左の胸付近に円型の特殊な校章が付けられているんだとさ。

 爵位の順によって校章の色が違うらしいよ?


 『男爵(銅色)<子爵(銀色)<伯爵(金色)』…こんな感じ~。

 んでな?侯爵以上は金属じゃなくて、高ランク帯の魔物から採れる魔石をさ、魔石職人の手により整えてもらった~、純度の高い魔力を有した魔宝石を付けるんだとさ!ぅえ?アホなの?普通に金の校章2つ付けるとかで良くね?


 ああ、ではい、侯爵以上は~ほい!『侯爵:サファイア<公爵:ルビー』こんな感じになってま~す!

 …やっぱりアホなの?この学園?

 あ、ちなみに王家の血を引く学生は、兄妹関係なく『ダイアモンド』の魔法石を左胸に付けているんだってさ。


 そうそれで!魔石の色によってランク帯が違うんだよ!

 魔法石の順はさ、『トパーズ<アメシスト<エメラルド<サファイア<ルビー<ダイアモンド』とダイアモンドが最も価値が高いんだよね。


 そして俺の胸に付いてるのはサファイアの魔法石。

 つまりはウンシュルト家の爵位は侯爵というわけだ!

 代々魔術よりさらに希少な魔眼持ちを必ず排出する超エリート!


 しかし…現在では何故か俺しか魔眼を持っていないんだよね~。

 とは言えな?ウンシュルト家は魔眼だけに特化してきた、というわけじゃないんだよねえ。

 俺以外の家族は皆さ?強大な魔力を保有してよ~、そして何より高等魔術の使い手ばかりなんだよ!

 3つ下の妹ですら、非常に高度な魔術をいとも簡単に扱うんですよ!?


 はっきり言ってもう意味が分からないですし!何より俺のこんな面倒くさい魔眼なんぞよりも!よっぽど羨ましいし!そして妬ましいぞお!? 


 俺!この頭の痛い魔眼だけなんですけれども!?おかしいだろお!?あ、待った、意味の分からない謎の身体能力があったわ。

 ふっふっふ~!突きと蹴りなんかの徒手空拳だけで、魔物、それも高位帯の奴も狩れちゃう程なんだぞ!

 お陰で不気味がられる事が多かったけどな!?



 でもね~、唯一の魔眼持ちだからさぁ、その背にかかるプレッシャーは相当なものだったんです!酷くね?

 魔眼の効果でさ?両親から押しつられる勉学、雑学、その他実務に貴族のマナー作法…簡単にマスターしてしまったよ~!いや、頼むからやめて欲しいっすね~、ああいう押し付け!

 ふっふっふ~!マスターするまでに至るまでの過程、計算式を全てすっ飛ばして正解に辿りついちゃうんです!!


 何故教えてもいない勉学や、雑学などの答えが分かったのか、何をしたのかよく問い詰められたけどさぁ…知るか!俺が聞きたいわい!問い詰めるくらいなら、諸々押し付けてくんなや!馬鹿垂れがよ!?

 魔眼が勝手に情報を押し付けてきただけだわ!!

 とにかく!背負っている大きなプレッシャーや!俺が見えている世界を家族含め、誰にも理解されない苦しみに!魔眼の効果で心身ともに疲れやすいから!人間関係の構築が全く上手くいかなかったりと!全部が嫌になって家から逃げだしてやったぜ!けっ!清々したぜ!


 ま、それでもさ、期待に応えられなかった申し訳ない気持ちもあったよ?

 けど…逃げたい気持ちが上回ちゃってさ?皮肉にもこのバカ垂れ魔眼がよ、その時は逃げるが正解と弾き出しやがったんです!

 まぁ忌々しい気持ちが強かったさ!このクソったれの魔眼には!

 …はぁ、家から逃げたという罪悪感がごちゃ混ぜになりながら、俺は飛び出して走ったね。


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― 新着の感想 ―
こんな柔らかい文が書けるだなんてうらやましいです
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