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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
2 混同試合

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16 クラス混合試合

「混同試合…ですか?」


 つい思わず聞いちゃったけどさ~、何その面倒くさそうなの~。


「そうだ。今回は特別授業として、1年の上流科の上位クラス:シーエル【天空】、そしての最上位クラス:リュミエール【光】の2クラスと、1週間ほどかけて試合をしてもらう。

 1か月前のような森での騒ぎのような事態に万一に備えられるようという意味もある。君たちはそのような現場に居合わせても問題はなくても、他クラスはそうではない。リュミエールと言えどもまだまだ甘い。

 そこで出番なのが君たちだ。実戦経験の豊富な実力者である君たちの力を披露し、他クラスの意識を引き締めるのが目的だ。これまで1か月学んできた事を存分に示すときだ。

 特にエルナト。これまでのような暴挙は御免蒙る。わかっているな?」


「…ちっ。言われなくてもわかっている。一々釘を刺して来るな。」


 おおう!成長したんだなぁ!!お可愛いエルナト様!!相変わらずのお艶のある顔立ちと!そしてしなびやか~な…ちょっと触りたい金髪!!



 ってそうじゃな~い!!学園生活が始まってから1か月経過~!!時間を飛ばしやがったってか?うるせえ!!それまでに燦爛さんらんクラスでは沢山のどんちゃん騒ぎでしたのよ!!


 我慢の利かなくなったエルナト様が!毎回リゲル先生に楯ついて!何度も蹴り飛ばされたりさ~、んでも、すぐにケロりと戻って来るんです~。

 そして何と!あの銀髪美少女のノート公爵様が!悪戯で俺に何度も魔術を放ってくるのです!!ひゅ~!嬉しいねぇ!!

 あ、でもアトリアにも一緒に巻き添えにしていたわ?あれですか!?やはり劣等感ですね!?

 だってもう分かりますからねえ!?シリウスさんの言う通りだったのです!!


 それに反抗したアトリアが魔術で設備を滅茶苦茶にしたりもしてました~。

 んでもさ…俺の『空間拡張学生鞄アーク・カリブルヌススコラ』も一緒に吹っ飛ばすんじゃありませんよ!!なんでピンポイントで当たるのさ!?

 そしてうるせぇ!とレグルスが怒ってしまわれたりと~!!散々であったんですぅ…。


 ちなみにさぁ~?スピカはそんな状況に頭痛でもするかの如くね、頭を抱えていましたわ?

 ええ!!分かります!俺も同じでしたからねえ!!



「上流科の上位クラスは30名、最上位クラスは25名だ。この人数を君たち6名で相手をしてもらうわけだが、この中から二組のペアを組んでもらい、3チームを作る。私の方でペアは決めさせてもらった。

 1チーム目は(クラート・スピカ)、2チーム目は(アトリア・レグルス)、3チーム目は(エルナト・ノート)だ。

 これより[ヴィクトル演習場]へと向かう。準備をしろ。」


 ちょちょちょ!?早いって!!いきなりでございますかぁ!?つか!55人も相手にするの~?

 え~?あの対して実力が余り差のないお方達でしたのよ?

 ああ…それにしても、スピカか~。


 あ、スピカの方からが俺の傍まで来てくれましたわ?


「はぁ…今回はかなり骨が折れそうね。魔眼持ち同士、よろしくお願いするわ。…何?その気味の悪い顔は?」


 …気味の悪い顔を、俺はしていたんですか!?これでも顔は色男~!として!寮から出るたびコソコソと!


「(―あ、ほら…あのいつもの綺麗なあの男の子だよ…!―)」


「(―眼が紅いけど…またそれも良いよね…!!―)」


「(―何か…華やかな顔をしてるよねぇ…。まつ毛も長いし。―)」


 こんな風に噂をされているのに!スピカさん!酷くね?


「あらあらまあまあ!!?後半は聞き流すね~!聞かなかった事にするよ!!そして全く同じ思いだよ~。本当に面倒な特別授業だよね。よろしく~。」


「聞き流さないでもらいたいわ?気色悪い。でも頼りにしているから。」


 な!?気色悪いですと!?もう一度俺がどれだけ色男として、平民寮からモテモテのお声が飛んで来るのか!もう一度説明し直しましょうか!?

 でも了解だよ~。

 俺も頼りにしているぞ!スピカ!!

 大変だけど…お互い頑張ろうな…!!


「クラっちと一緒じゃないのは残念だけど~、レグっちもよろしく~!!」


「ブリッツシュラーク…、頼むからまた面倒事を起こすなよ!?」


 あの二人…妙にコンビ合わせとして良いんですよねぇ~?

 ああ!?そう言う事か!何であの組み合わせなのか!!

 レグルスってさ~、口は悪いけど、マ~ジで面倒見がいいんだよね~。

 実を言いますと気さくで、結構話やすいんですよ。

 だからアトリアのおバカの手綱を握れって事でしょう!!ひゅ~!頑張って!!


「いつもの組み合わせですね?エルトナ殿下?」


「…そうだな。やはり昔からの付き合いだ。…幼馴染でもあるノートとのペアが一番しっくりくる。」


 …素晴らしい!!何て素敵な関係性何でしょう!!見目麗しい2人のペア…いいね!


「準備はできたな?ではこれより[ヴィクトル演習場]へと向かう。行くぞ。」


 待て待て待つのです!!相変わらず早いって!!リゲル先生!!?







 ええはい、到着しちゃいました~。

 ここはですね、俺達燦爛クラスも合わせて、上流科の校舎の地下3階と言う…な~んでそんな所に置いたんですか~?って感じなのが![ヴィクトル演習場]だぁ!!


 とにかく広~い円形状をしたアリーナの形で、すり鉢状に広がる観客席が遥か後方まで埋め尽くされていま~す!!

 …誰があの観客席に座るんですか…?

 

 訓練、戦う真ん中の演習場を除いて、肝心の観客席アリーナは、大理石で構成された闘技場のようだね!

 …おいコラぁ!見せ物じゃねえんだよ!!

 

 長い大理石の観客席を守るために~?出入り口付近の壁になんかやたらと豪勢で煌く、巨大な蒼玉の水晶玉が2か所、丸い壁の対となる反対方面にも設置されてんの。


 え~とぉ?この蒼玉の水晶玉、魔眼によりますと『第5階梯』の魔術なら完全無力化で?大よそ殆どの物理攻撃にも無力化出来る防護障壁の魔導具ですね~?

 名前は…『危険は我が楽しみ(ペリキュラ・ルドゥス)』ですか。

 名前の趣味悪!!ふざけんな!しかも『宝玉等級:サファイア』と高級だな!!


 …んで、シリウスさんがですね、え~祝辞を述べていた[アウレリウス中央講堂]にもありました、『宝玉等級ほうぎょくとうきゅう:サファイア』の『射影具(スペクトル・ドケオー)』と言ういらねえ情報ばかり映す魔道具が~、客席にズラリと並んでいま~す!!

 いや…バカなんですか…?


 あ~、もう既に2クラスは集まっているんですね、様々な視線からさ~?どんな気持ちで見ているのか魔眼から伝わってきますよ~。

 単純に興味深げだったり、訝し気に見ていたり、媚を売りたそうな視線、自分たちの方が上だと言いたげな視線と様々ですね。


 あ~面倒だなぁ…つくづく上流科は嫌ですね~。

 この美少女たくさんの~!燦爛さんらんクラスに推薦してもらいましたシリウスさんには本当に感謝しなくては!!

 あ!でも待ってください!あの人俺を闇にくるんで拉致しようとしてくるお方だったわ!?


 ん?およよ?そんな事を思っていたらさ~、数人がこっちに歩いてくるんですね~。

 ああ…リュミエールの連中でございますか~。

 まぁおそらくだけど…クラスの中でも比較的上の実力何でしょうね~?う~ん…あんまり変わらないと思いますけれども~。

 まぁ後は~伯爵以上のお方達ですかねぇ?何しに来たんでしょう?まだ何も試合は始まってませんよ?



「お初にお目にかかります。燦爛さんらんクラスの皆さま。私はアルバス・ミリアルデと申します。一週間、皆さまの胸を借りるつもりで挑ませていただきます。」


 ミリアルデ~?あ~胸についてるのさ、サファイアの校章だから侯爵ですか~?

 あ、6階の燦爛クラスまで向かう最中にあるさ~、リュミエールの教室の5階を通り過ぎる時にさぁ…確か炎の魔術に長けているとか小耳に挟みましたわ。


 しかしこのバカ垂れ、スピカをよく見ているな!!やめなさいよ!!気色悪い!!

 あ、俺もスピカに言われてた~!てへぺろ?魔眼持ちという点は知ってるみたいだね~?


「ええ。よろしくお願いしますよ?ミリアルデ侯爵。」


 はいはい、失礼するね?少し体をスピカの間に割り込ませてもらうよ~?紅い眼を光らせながら挨拶をし返しま~す。

 どうですか?怖いでしょう!?


「…っ。あなたが噂のウンシュルト…。あなたが魔眼持ちという点だけで燦爛さんらんクラスに選ばれたわけではないと、どうかこの身に教えていただきましょう。」



 …あ?ウンシュルトで魔眼持ちだ?おい?ぶちキレるぞ?



「…もちろんですよ?ミリアルデ侯爵殿。そしてええはい。たっぷりとその身に教えますね~?精々頑張って足掻いてくださ~い。」


「っ!!ちっ!!精々あなたも調子に乗らないでいただき!?」


「あらあらまあまあ。あ~そういうのさ~。どうでも良いから。さっさとあっち行ってもらってもいいですかぁ?」


 …おっとお!!つい怒りが滲みだしてしまいましたわ?何て事でしょうか!!

 …あれ?ミリアルデ侯爵は何処?あ~!!もうあんなに離れて!!


「クラート、あなた…脅し過ぎよ?」


 ええ!?何ですって!?スピカさん!俺、そんなに怖かったのぉ?



「エルナト・ルクス・アラリオン・ルミナス王女殿下。私はシルヴァン。シルヴァン・シュラハトと申します。噂はかねがね轟いております。どうか何卒よろしくお願い致します。」


 …お前ええ!!?お可愛いエルナト様に何を堂々と近づいているんだい!!許せねえぞぉ!!!

 …そして!!媚を売っているんじゃありません!!エルナト様にそんなの通用しないから~!!


「…そうか。お前が私同等か、それ以上に強ければ名前を覚えてやらんでもない。だがまだ戦ってすらいない。今はまだお前の名などどうでも良い。」


 …あらあらまあまあ?あっさりとエルナトに切り捨てられてるじゃないの~?

 っておい!な~にを怒りの感情を出して顔を赤くしているんだい!!


「エルトナ殿下。シュラハト侯爵はただのご挨拶に来ただけです。シュラハト様?失礼致しました。私はノート・フォン・ヴァールハイトと申します。どうかよろしくお願いしますね?」


 おおう!さ~すが!!素晴らしい!!上手い事その場を鎮めますとは!

 うへへ、いいね!銀髪美少女のノート公爵様!!


「え、えぇ。あのシリウス公爵様の…こちらこそよろしくお願いします!」


 …お前!!な~にを頬を赤らめてデレデレしてんだい!!?

 許せねえぞお!!!


 ん?シュラハト侯爵?何かこいつも確かにサファイアの校章を付けてやがるじゃないの~。

 あ~確か騎士としての腕前は高いんだっけ?階段を過ぎ去る際に聞こえて来た噂話を聞けばさぁ?

 エルナト様とぶつかったら…う~ん…どうかなぁ?別に大した事ないよ?魔眼から読める範囲では?

 は!?そう言う事か!!隠し玉を持ってやがるんだな!?許せねえ!!


 あ、ちなみにだけど~、アトリアとレグルスチームには誰もよってこなかったです~。

 どっちも二つ名が『微笑む災厄』と『無慈悲な閃光』だし~、七公爵家でも3トップの家系だもんね!!

 ま~雰囲気からして近寄りがたいよね~!

 アトリアはお転婆すぎるし、レグルスはまず顔が怖いから~。

 あ、やべ、不敬罪で処されてしまいますわ!?


「クラート…あなた、さっきから顔の表情がコロコロと変わり過ぎよ?大丈夫なのかしら?私?クラートと組まされたけど…少し不安よ?」


「ななな、何を言っているんだい!?スピカさん!?ぅえ?そんなにも表情変わっていましたか!?」


 あの~あんまり不安げな顔をしないでもらってもいいですかぁ?ショックです。


「お喋りはそこまでだ。実戦とはどういうものか、空気感を感じ訓練する特別授業だ。親交を深める場ではない。」


 あらあらまあまあ!いつの間にかお傍にいたのですか!リゲル先生!!

 そして素晴らしい!!ぴしゃりと言い放って、寄ってくるお貴族様を追っ払いました~!!


「よし。ではシーエル【天空】とリュミエール【光】の者達の訓練を開始する。グロワール【栄光】のメンバーからよく学ぶように。2クラスの最初のメンバーは前へ。」


 ほうほう?最初は5人出てきましたか!!あ~…ミリアルデ侯爵もいるんだぁ?へえ~?


「では燦爛さんらんクラスからは、[クラート・スピカ]チームから始める。前に。」


 ぅえ?俺達からでございますか!?早くね? 





 うええ…面倒くさいよ~!スピカもいるけど…陰キャの俺にこんなアリーナの真ん中に立たせるなんてさぁ…?

 …帰ってもいいですかぁ?


「はぁ…いきなり最初だなんて。仮にも妹に対して…先生も中々の鬼ね。」


 あらあらまあまあ!ちょっと不満げで…そしてやや不安気な様子か…。

 …いや、少しじゃなくて、本当に不安なんだね、スピカ…。


「スピカ。先生は期待をしてるんだよ。それに、スピカの実力をこの1ヵ月見てきたけどさ?全然強いからね?大丈夫。今俺が魔眼で見る限りじゃ、スピカと、そしてあのミリアルデ侯爵も含めて5人…。歴然とした差があるからさ?さっさと終わらせよう!」


 ああ…そうそう、少し驚いた顔をしているけど、その少しの微笑みが素敵なのさ。

 安心したかな?魔眼では少し緊張もほぐれてるね。

 なら…もう大丈夫だ。


「そうね。魔眼持ち同士、面白い事になりそうね?あなたの言う通り、さっさと終わらせましょう。」



 こうして、上位クラス&最上位クラス VS 燦爛クラスが始まった。



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