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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
1 厄介なクラスメイト

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14 測定不能

「あれ?でも待ってくださ~い。確かリゲル先生が…『宝玉等級ほうぎょくとうきゅう:ルビー』の水晶で~、俺をグロワール【栄光】にしたと言っていましたよ~?となると!?俺の本来のクラスは一体どこだったんですか!?あ、ごめんなさい。」


 あんなわけのわからないクラスに…いえ!そんな事はないです!!あの美少女クラスに放り込んでくれたのですからね!!

 あ!?またまたレグルス公爵様をお忘れてしまっていましたわ!?不敬罪で処されてしまいますわ!?


「…ウンシュルト…お前、かなり楽観的だなぁ…。結構重要な話なのだがな?」


 …はい、すいませんでした~。


「はい!!申し訳ございません!!感謝申し上げます!!俺を燦爛クラスに入れて下さって!!」


 あやべ、返答完全に間違えたわ。

 頭を片手で抑えていらっしゃいますわ!?


「ウンシュルト…。お前、本当に面白い男だな?少し呆気に取られてしまったぞ?まぁ、それくらいの方が私個人としても楽しめるがな?

 話が逸れるので先に言おう。お前は下位クラス:ノワール【黒】に選ばれていたのだ。私が祝辞を述べるギリギリ以前まではな?」


 ぅえ?その言葉に愕然としてしまいます!!俺が面白いですって!?


「なんて事を言うのですか!?シリウス主席!!俺は普通でございますよ!!?あ、ごめんなさい。拉致らないでください。下位クラスですか?あ~!な~るほど!俺が魔力無しって事で下位クラスだったんですね!そうでしょう!!あ、ごめんなさい。拉致らないでください。」


「…お前、何故そこまでハイテンションなのだ?そして何故私が拉致しようとしていると考えているのか…全く理解不能だがな?

 はぁ…話を進めようか。その通りだ。魔力無しでウンシュルト、お前は下位クラスに選ばれた。お前の持つ魔眼をあの水晶玉を持ってしても測れなかったからだ。要は水晶玉ですら、規格外の力だと[エラー]を起こしていたのだ。だから、次の判断基準としたのが魔力無しという点だ。先ほども言ったが、昨日のお前を実は私は本当にたまたま目撃してな。ウンシュルトの名を持つ者かもしれないと、直ちに新入生のリストを検索し、そして本当にウンシュルトの名が刻まれていた。ただ、下位クラスであった事に愕然としてな?エラー如きで『紅眼の魔人』を下位クラスに配属させた事が許せなかったからだ。お前には能力が確かに備わっているからな?

 そのような背景もあり、1年の燦爛さんらんクラスの担任であるリゲル先生に、私の主席という立場を最大活用して、推薦という形で嘆願状を出して承諾をしていただいた。

 理解はできたか?非常に愉快なウンシュルト?」


 なんて事だ…主席に愉快だと思われてしまうなんて…普通だと言ったでしょうが!!お酷いお方だ!

 ん?嘆願状?あ。


「あ~!な~るほど!職員室に詰め寄って立ち去る際に、リゲル先生が読んでいたのは推薦状だったわけですか!あ。ごめんなさい。拉致らないでください。

 …それと『紅眼の魔人』とは…また随分と嫌な記憶と、忌々しい異名なので嫌っているんですよ。あんまりその異名、言わないでもらっても良いですかね?」


 申し訳ないんだが…マジでその異名は嫌いだ…。

 ウンシュルト家での忌々しい押し付けを同時に思いだすからさぁ?やめてもらえるかなぁ?

 レグンとの喧嘩…最後の恐ろしいまでの形相を思いだすからさぁ?ねえ?シリウス主席?


「…ウンシュルト。随分と怖い形相だ。私に対してその顔つきを出来る者は…今までいなかったぞ?なるほど。相当に忌々しく嫌っていたか。失礼をしたな。不躾な言葉を吐いた。こればかりは申し訳ない。」


 …そうだよ?『紅眼の魔人』…これ、俺の逆鱗に触れる地雷ワードだからさぁ?マジやめてくれねえか?シリウス主席と言えどもさぁ…ブチ切れるからさぁ~。


「…ウンシュルト。昨日の夜、近くの騎士科も訓練として使う森で騒ぎがあった。何処の家の者かは知らないが、暗殺者3名の死体と、大規模魔術による広範囲に渡る破壊の痕跡。お前に何か関係はあるか?」


 ちっ!!次から次へと…とんでもなく微妙なラインの地雷を乗り越えてくるじゃないのさ?ねえ?シリウス主席さんはさぁ~?

 様子を伺いながらどこまでなら、聞いて良いのか…ラインを見極めているのかい…。

 あらあらまあまあ?へえ~?やるじゃないの。


 …しかし、学園の近くでレグンが第6階梯の最高位魔術を行使してきたからねえ。

 騒ぎにならない方がおかしいか…。

 俺だって思った程だからさぁ?ここ付近に森がかなり広がってるけど…一部だけなのかもしれないが、壊滅までさせたからねえ。 


 レグン…。


「(―家から逃げるくらいであれば、私にその紅い魔眼を下さいよ!!―)」


 …マジで、苦しい。

 あの、怨嗟に満ちた声と、そして…最後の決着の顔が…刻まれたんだが?ねえ?シリウス主席さん…。

 だが、悪いが平然と嘘を吐かせてもらうよ。


「いえ、俺とは特に何も関係はないですね。俺の魔眼は非常に脳に負担がかかるので、学園から帰り次第、すぐに休息をとっていましたので。…妹さんだけでなくアトリアや、王女殿下にまで攻撃されて災難でしたからね…。」


 ああ…どんな表情を浮かべているかな…。

 怖い顔かな?それとも能面のような顔かなぁ?どっちかなぁ?シリウス主席さん?


「…そうか。ならば良い。…すまないな。付き合わせてしまって。…情けない話ではあるが、少しだけでも良い。妹を気にかけてやってくれ。」



 あらあらまあまあ…立ち去ったか。

 言いたい事だけ言って…。

 ただ…姉弟の仲が上手くいってないか…。

 はは…それは俺も同じだね~?

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