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魔眼の名門家の俺は、常時発動するタイプの魔眼のせいで平穏な学園生活を送れません!  作者: はーにゃ
7 運命の半日

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104 庶務 兼 風紀委員6 報告し合い

「んっ…ぷはぁ。ふうう。俺の喉とお肌が潤うわぁ…。」


う~ん…『万象の噴水(オムニア・フォンス)』から汲んだ果実水が俺の身体に染み渡る~。


「てめえは何でそこまで自意識過剰の屑ナルシストなんだ?」


「は?俺は陰キャ何ですけど?ナルシストでも屑でもないわ!この女たらしの執行人~!いやぁ?執行とは女遊びが仕事だったなんてさぁ!最低だぞ!女の子に狙いを定めて~ドカ~ン!ぶふぅ!あっはっはっは!!ごヴぇ!?」


「てめえだけには言われたくねえわ!女とあらばその屑な魔眼で狙い定めてんだろ?てめえよお!何だったかぁ?『救済の魔眼』だって自称してるらしいなぁ?てめえのは『性欲の魔眼』だなぁ?おい!」


「な!?酷い…。それに自称じゃないわい!!姉さんが命名してくれたの!『救済の魔眼』って!俺はスピカとノートを救済したんだよお?俺が女たらしに見えるのは女の子を救済しに行く為なんだ!!分かったか!!この色欲の執行人エクスキューショナー~!ぶふぅ!あっはっはっは!!ごヴぇ!?」


「…クラートお兄様ああ?レグルスさんを侮辱は許しませんよおお!!?またトラウマを更にもっと深く刻んだ方がいいかもしれませんねえ!?『苦痛の魔眼』としてええ!!」


「痛~い!?ええ!?ちょっと待って!?何で今度はグーパンじゃなくて『水精霊の魔槍ウンディーネ・ランケア』で俺の頭をぶっ叩いたのお!?ぅえ?レグン!!そんな暴力的な子になっちゃって…お兄様は悲しいよおお!!?ごヴぇ!?」


「…クラートお兄様ああ!?私のレグルスさんを苛めたら許さなああい!!」


ええええええ!!?一体何がどうなっていますの!?俺の魔眼に憎悪ではなくてさ~!?レグルスに完全依存と言うか俺よりも重視してますのおお!?


「レグルス!?一体どんな手を使ってこの見た目だけは!見た目だけは!!完璧な人形めいた美貌の凶暴なレグンを手籠めにしたんだい!!?こここ、ここまで恐ろしいレグンは初めてなんだがぁ!?アンタレス会計監査のやりとりを見たでしょう!?この愚妹は男が大嫌いなタイプなんだよね!?なにせ俺と同じく外見はパーフェクトだからさぁ!!ああ~!!な~るほど!やっぱり見た目がパーフェクトで誠実な俺は特別なんだね!!あっはっはっは!!ごヴぇ!?」


「「誰が誠実だ!!この屑紅眼野郎!!!」」


ええええ!!!?レグルスからはゲンコツを!レグンからは槍の穂で今ぶっ叩いたよねえ!!?

痛~い!?


「なんですかい!?何処が屑だと言うんだい!!お二人の方がよっぽど不健全な関係じゃないかい!!ああああ!!!?待て待て待つのです!!!どうしてお二方俺に魔術媒介を向けておるんですかい!?ああ!お待ちになって!!?お二方から魔術発動を感知しているんです!!やめてよ!!俺のパーフェクトな美貌が傷物になっちゃうからぁああ!!?」


ああああ!!マジで魔術の発動する気だぁ!?

シュンと俺は動きました!!頭を抱えてねえ!?ああ!小突かれ過ぎたせいで、俺の頭の美しい艶々の亜麻色の髪が禿げちゃ~う!!


「てめえ…俺はともかくレグンを侮辱はするなあ!!『第3階梯:光:リヒトクーゲル』!!」


レグルスが『灯火の星(ルチェルナ・ステラ)』で発射あああ!!?


「クラートお兄様…私はともかくレグルスさんを侮辱しないでくださああい!!『第3階梯:水:トレーネナーデル』!!」


嫌だああ!!?ズガンズガンと光弾が3発飛んで来るし!!水滴の針が一つだけとは言え…タポン…と飛んでくるけどおお!?水滴はポラリスお姉さま並みかそれ以上!!光弾は単純に早い!!


え?俺はどう避けたかって?

攻撃に合わせるようにチーク材のローテーブルの下に隠れましたが?


ガンガンガン!!と言う光弾がどこかに被弾する音が!?

ガッキイイイン!!という水滴の針とは思えない音が背後からあああ!!


ああ…『至高に栄光あれグロリア・イン・エクセルシス』の防壁がバチバチと赤い電撃を起こしてる音がする!!

なんですかい!?この化け物のお二方は!!やっぱり話し合いじゃなくて処しに来たんじゃないですかね!?


「ちっ、外したか。」


「はい…。外しました。絶対に当たらないんですよ。」


…ねえ?本当に仲直りしに来たんじゃないのぉ…?

チラッとテーブルから顔を出しまして…


「うう…俺が何をしたと言うんですか!!仲直りでしょう!?レグルス!俺はレグンのお兄様!!そしてレグン!俺はあなたのお兄様!ね!?お兄様を労わってよ!レグン…?俺とレグルス、どっちが大切なの…?ああ!な~るほど!ついぞ愛情表現で攻撃してきてしまったんだね~。可愛いじゃないかぁ!うんうん、お兄様の方がだい…」


「は?レグルスさんに決まってるじゃないですか。この屑紅眼お兄様?」


…え?マジ?









「…ぐす…。ぶぐう…。うぇ…。」


ごめん。

流石にショック過ぎて泣いてるわ。

もう早く帰りたいもん。

…出て行こうかな。

そうしようかな…?


「…ああ、悪かったって。流石にやり過ぎたからよお?そんな沈んだ顔で嗚咽をこぼさないでくれ。レグン、これじゃ仲直りじゃねえな。謝りに来たんだろ?こいつ、さっきからうるせえが、あくまでレグンが怖いと言ってるだけで、恨み言1つも言わずに接してくれたんだ。これじゃあ後味が悪くなっちまう。」


「…あ、あ、く、クラートお兄様…?ご、ご、ごめんなさい…。あああ!ええ!?泣かないで下さい!!?」


…ああ、面倒くせえ。

帰ってやろう。

何で俺がこんな目に遭わなきゃならないんだ?

ただ生徒会に挨拶、顔合わせしに来ただけなのにさぁ…。

急に来たのはそっちだろう。


俺はそう思って立ち去ろうとしたんだけど…。


「あ、あ、え~と…。」


とても狼狽している。

…どうあれレグンがここまで来てくれたんだ。

ここで立ち去ったら絶対に後悔しかないと思ってるし…俺の魔眼もそう呼び掛けている。

それに…どうやら魔眼の解析ではレグンは、俺の騎士科稽古日で言うと3日目…くらいに来たみたいだ。

それも、『緋色の魔術師団』の職権を乱用してまで王都の学園まで来た。


…理由は、入学初日に俺を襲い、憎悪の言葉を浴びせた事への何かしらの償いをしたいと言う事が、最初の理由かぁ。


はは…レグンが来た日、俺はノートに死ぬほどの魔術をもらったか…。

ああ…何だか懐かしい…。



「…な~んてな!!ぐす…。泣いて狼狽させて悪戯したかっただけだよ~ん!!あっはっはっは!!あ、あれ?小突きが来ねえな?あれがないとさぁ?なんだかモヤっとするんだよなぁ~?」


…にっひっひ!ポカンとした後にムスっとする顔が可愛いぞ!俺の妹のレグン!!


「…はぁ、ちょっとばかしやり過ぎたから、帰っちまいそうでヒヤヒヤしたぜ。悪かったな。俺もよ。ただよお?てめえの口減らずも原因もあるからなぁ?で、まあとにかくレグンとの事は本気で大事に思ってるからよお?つうかマジで最初に…ああ、抱いちまったのがレグンなんだよ。ローズクォーツに申し訳ねえぜ…。」


えええ!?正妻さんよりレグンを最初にいい!?なんて事を!!許しません!!


「レグルス!?だめじゃんかぁ!!二股にもさぁ~、悪い二股と、良い二股があるんだよ!?俺はノートもスピカも正妻だけど、レグルスはローズクォーツさんと言う正妻さんがいるんでしょ~!何を正妻さんからじゃなくて、俺の大事な妹のレグンから抱いちゃってるんだい!!二股するならちゃんと良い方の誠実な二股をやらないとダメでしょ~!!めっ!だからね!!ごヴぇ!?」


「だぁ!?謝ってやればまたすぐに口減らずが復活してんじゃねえよ!?話が進まねえだろうがぁ!!…ったく、強引に進めるぜ。一々てめえの話に付き合っていたら一向に話が進まねえ。でだ、魔術科指南2日目にな、ローズクォーツに告られて婚約の約束だ。んで、肝心の4日目だ。そのローズクォーツに付きまとっていた最上位クラスに何故か所属されていた6人のゴミに絡まれてな。七公爵家の俺に、しかも上位3位のグラオザーム家に愚かにも命令までしやがったからな。その場で処刑だ。阿鼻叫喚になってたぜ?てめえがヴァールハイトと仲を修復してる間にな?てめえとも試合してたアルバス、んでエルナトに斬り刻まれていたシルヴァンってゴミも、その中にいたぜ。どうだ?結構やべえだろ?」


…ええええええ!?ちょちょちょ!?何やってんのこの人!?マジでやべえよ!?俺がノートと愛を確かめ合ってる間にそんな事がああああ!!?


「すいませんでした、処しに俺を連行しないでください。レグン!!ななな何をやっているんだい!?この貴族の掟破ったら殺しにくるレグルスが好きなのお!?何で!?自分から誘ったと言っていたね!?ダメです。相手はきちんと選ばないといけないよ?お兄様はそんな事許しません。さぁ!早くお兄様と逃げるんだよ!ごヴぇ!?」


「…クラートお兄様ああ!?やっぱり謝らなければ良かったあああ!!レグルスさんを悪く言うのは許さなああい!!」


痛~い!?また『水精霊の魔槍ウンディーネ・ランケア』で殴ったああ!!?

んで、ええええ!?この怖い執行人エクスキューショナーが好きなのお!?どうしてえ!?


「レグルス!?あなた何でそんな事をしたんですか!?そして俺も正直2ヵ月前の試合でのあの2人はぶち殺したくなるほどだったけどさ?かと言って本当に学園で学生殺しはダメじゃないですか!しかもそれをやって尚!!ローズクォーツさんとレグンを虜にしちゃうなんて…。俺よりよっぽど女たらしではないですか!!あ、自分で女たらしと言ってしまったわ?ごほん。女たらしじゃないわい!!いいい、いけません!!レグルスにノートとスピカ、そしてエルナト様まで取られてしまいます!あ。エルナトに邪な感情を抱いていた事を漏らしてしまったわ?

レグルス!?俺からスピカとノートを奪ってはダメです。当然エルナトもです。そうだ!あのアトリアのおバカにまで手をかけて無いだろうねえ!?一応あれでも俺の恩人なんだぞ!!ごヴぇ!?」


「一々うるせえ!!!良いから黙って話を聞かねえと執行すんぞ!」


ひい!?小突かれた!!怖い…。

やべえ、レグルス公爵様を怒らせてはいけないと改めて心に誓ったぞ!!

あまり小突かれると、俺の頭の美しい髪がそろそろ禿げそうです。


「ったく、てめえの頭の中は女しかねえのか?てめえからヴァールハイトとスピカを奪える訳ねえだろ?そんでもってエルナトまで邪な目でずっと見てたのかよ…。あの戦闘バカにそんな感情を抱けるのはてめえくらいだぞ?とにかくその後、その6個のゴミの貴族家諸共壊滅。残った血縁者共は連行してその後は公開処刑だ。七公爵家に楯突く事の恐ろしさを知らしめてやるためにもな。知ってんだろ?最近やたらと強気で傲慢にも王族や七公爵家に楯突く背後に『紫苑騎士団』がいるんじゃねえかってよ。そいつらにも牽制、大人しくさせる意味込めてだ。

んで、レグンと恋仲になっちまったのは、俺と同じくレグンも殺戮者だからだな。てめえが家から逃げ出した後、大分こき使われて他貴族やら他悪党どもの殺しに向かわせていたらしいぜ?そんでレグンもてめえと同じくウンシェルト家に見切りをつけて出て行って、今は2位の座にある、事実上のトップの『緋色の魔術師団』まで上り詰めた。ま、レグンは戦闘能力が異次元だからな。『緋色の魔術師団』でも他の師団員より遥かに強いってな。だから単独行動許されてるんだと。まぁ、それでも魔術師団としてやっぱり治安を守る必要があるわけだ。『緋色の魔術師団』の師団長から指令がたまに来るんでな、それには従わないといけねえ。別に師団長は悪くねえが、そこでもやっぱり屑共の人間を殺す事はあったらしいぜ。

そこで、同じく執行人エクスキューショナーとして殺戮者の俺に共鳴してくれてな。

…ああ、同じ痛みを持つ者同士、無事恋仲だぜ。分かったか?」


…いや一気に情報を叩き込むんじゃないよ!!?貴族家6家を全て壊滅!?たったの2~3日で!?

しかも公開処刑!?このお方豪快過ぎない?

ごほん、でもそうかぁ。

レグンも俺が危惧していた通りあの屑ウンシェルト家にこき使われてたかぁ…。


「ああ!!な~るほど!!俺とスピカの魔眼持ち同士での痛みが分かる、ってやつですね!…え?俺より闇深くね?おかしいなぁ?俺ほど可哀そうで運命に嫌われている奴はいない!と思っていたのに…。おい!俺より可哀そうな運命辿ってんじゃねえよ!!運命と神様に嫌われてるのは俺の専売特許なんだぞ!!ごヴぇ!?」


「「一々うるさい!!」」


ええええ!?また小突かれた!?しかもハモリと小突きまで完全にシンクロしてんじゃん…。

てかさぁ?いい加減『水精霊の魔槍ウンディーネ・ランケア』で頭を叩くなよ!?危ないでしょ!!本当にレグンは凶暴なんだから!!


…でも、レグンにとっての居場所が見つかったのなら安心かな。


「痛~い!!まぁ、どういう関係であれ、レグンの新しい住処が見つかって良かった良かった!ん?でも待ってください!俺今はヴァールハイト家に住み込んでるんだけど?…ぅえ?いつからグラオザーム家に居たのかは知らないけど、ご近所さんじゃん!!王宮が馬鹿みたいにでかいから徒歩だとやや遠いけど、一人用の『ゴーレムの魔導馬(イマゴ・エクウス)』『宝玉等級:アメシスト』を使えばすぐ行ける距離だぞ!?えええ!?遊びにいくわ!!レグルス!ごヴぇ!?」


「こちとら今は忙しいんだ!!まあ構わねえが、今はちとバタついててな。…はぁ。俺の最も信頼してた家臣に反逆されてな?違法の魔導具まで持ち出してグラオザーム家を道連れにして自爆しようとしてたからな。『致死の空気レターリス・エーアール』まで隠し持ってやがった。何で俺が執行してな。起爆寸前だったしよ…。」


…あ~、状況掴めてきたわ。

信頼してた家臣さんを殺したショックで、レグンと抱き合ったかぁ~。

な~るほど!ならば!


「やっぱり遊びにいくわ!!レグルスの抱えてる闇は解決できなくても~、俺が騒がしくして明るくしてやろう!!」


「マジかてめえ?どんな図太い神経してんだ?俺のやった事分かってんのか?」


ん?『救済の魔眼』から色々分かるからね!!結構精神追い詰められてるだろう!!


「分かってるよ?殺したんでしょ?6貴族全て皆殺し。でもあくまで執行人エクスキューショナーとしての性が出ただけなんだろう?んで、あの6人もそうだけど、殺戮や公開処刑やら、簡単に出来ちゃう自分に恐怖を感じているねぇ?そして残りの血縁者まで、特に子供かな?痛めつけた事、殺してしまった事をかなり心の奥底で悔やんでるね?だけど執行人エクスキューショナーとしてこれまで何百と殺してきた事を無意味にしないために全力で、レグルス自身が無意識で心を守るために目を逸らしている…。

うん。それで良いんじゃない?仕方なかった。そう、仕方がなかったんだろう?情報を引き出すために痛めつけてしまった…。そして執行人エクスキューショナーとして、貴族の掟破りの愚か者を抹殺、ルミナス王国の貴族全てに牽制をした。それが正解で良いじゃないの~。レグルスだって本当は殺しはしたくない。でもやるしかない。俺も同じ。殺しはしたくない。でも俺だって…ああ…殺しをした。そう、仕方ない。同じだね~!!レグルス~!!二股同士仲良くしよ~!!あっはっはっは!!!あ、あれ?小突きが来ねえな?あれがねえと何かモヤっとするんだよ?」


にひ~!!レグルスもレグンも驚いた顔をしているね~!


「てめえ…本当に規格外だなぁ?まさかそこまで見抜けるとはよお?てめえの紅い魔眼…本当に規格外だなぁ?おい?ま、助かるがな。そう言って貰えてよ。あ、ちなみにブリッツシュラークも俺の家でゴロゴロしてるからな。てめえが好きだってよ。来るんなら構わねえが、ブリッツシュラークとの規格外同士、仲良くしてやれ。てめえ、大分ブリッツシュラークに世話焼いてもらったんだろ?その恩はてめえがほしいだとよ。」


…ぅえ?ちょちょちょ!?待て待て待つのです!!二股から三股をしろと仰いますかい!!?


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