91話
そういえば、あの戦いの後、コボルトを狩ってレベルが上がるといいなーってことで、レベル上げをしていた。と、毎回倒すごとにレベルアップしていないかの確認をしていた。時には下に潜り、リーダーと魔法使いのみでオークを狩りさせてみた。その結果なんか連携力が上がっていた。
そんなことをしながら尽きていた豚肉の確保もできた。今口の中は生姜焼きの気分だ。そのため、ルンルンだ。今ならスキップが出るかもしれない。と、豚肉確保で満足してたのでまた経験値稼ぎという名の虐殺を行いに7階に登った。そして、1グループを殲滅した時だった。リーダーと魔法使いのステータスをみるとそのレベルがマックスになっている。
「進化〜」
ポチッと進化ボタンを押した。するとゴブリンの体が光りだした。Bボタンを連打したくなったのが、それは忘れよう・・・。その光が収まった頃には、背丈が伸び服装が変わっていた。ほぼ裸のボロボロの服やズボンから、コマンダーの方は、軍人のなり損ないのような服装になった。そして魔法使いだが、魔術師に進化していた。
服装は、スカートだった。
「お前、女だったのか・・・」
そして、魔法使いといえばのローブと長めの杖を所持している。大した効果のなさそうな鈍器として活用できそうな感じだ。背の高さだが、俺を抜かれてしまった。しかもどちらもだ。一見同じぐらいの背丈のように見えるが、魔術師の方がメスということもあり、背が低い。ここでも性別の違いが出てくるか・・・。
そうそう、コマンダーの方は、前も言っていた指揮のスキルの他に剣術のスキルも生えていた。服装に注目していて、よくみていなかったが腰に剣をつけているのを見つけた。そして魔術師の方だが、火の他に風を覚えていた。そしてそれだけでなく、光を覚えていたのだった。
あいつが何を目指しているのかが本当にわからない。後ろでは、なんか回っているし・・・。一旦外に出るか・・・。カロリー高かった・・・。召喚の状態から元に戻した。その際に武器も一緒に戻っていった。
外に出て換金を待っている間少し調べ物をしていた。それは召喚した魔物にスキルブックは使えるのかだ。一応使えるのだが、あまり効果はなく売った方がいいと書かれていた。なぜなら、会話が伝わらないからだそうだ。
話が通じず、魔法を放てと言われても魔法を放たないこともあったり、攻撃するなと言ったタイミングで攻撃したりとやばい感じになっているらしい。なら今の状況はなんだろうな・・・。
まあ、素早さ上昇を与えることは決まった。それも魔術師にだ。当たらなければ、問題ないというのが俺の持論だ。そのため、戦う力よりも逃げる力の方が優先的だと考えている。例えばだが、人と戦っていて真っ先に殺すとしたら、後衛の魔法使いか、ヒーラー、バッファーを先に殺すだろう。頭が良くなれば、こんな考えもするようになるはずだ。
そのため、戦う力よりも距離をすぐ空けることができるようになってほしい。ということで帰ってから、魔術師に渡した。喜んでいたのでよかったのだろう・・・。
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