77話
8月4日またもやダンジョン7階にきている。今はお面をつけてはいないが持ってはきている。届くの早かったな・・・。
ふと思ったのだが、暗闇から明るいところに一瞬で出た際に、何も見えないまたは見えにくくなる。それが魔物に適用されるのかが知りたいところだ。今回やっとダークボールが手に入った。そのため、試したくなってきた。
5階で試している。もちろんステゴロだ。念の為に、ゴブリンマジシャンを召喚しているぐらいだ。オークがこちら側に突進しようとしているのだが、それを避けながら、顔めがけてダークボールを飛ばす。
ダークボールに当たると、当たった部位に引っ付いて、そのまま移動をする。と言っても基本顔を狙わないと意味がない。さらにそれの継続時間を数えるのも今回の目標だ。
「2、3、y」
大体3.2秒ぐらいか。もう一度掛け直して、今度は光魔法の検証だ。これが使えるとなると、他のモンスター相手でも応用が可能だ。そのため、この結果には期待をしたいところだ。
「ライトボール」
オークの目の前に発動させる。ダークボールの効果がきれ、オークがその光をみた途端、某大佐のように目を押さえている。片手で押さえているのだが、なかなか手を離さない。
ゴブリンマジシャンとの念話で会話をしていたぐらい暇だった。賭け事をしていて、時間に近ければ好きなものを、遠ければこのオークの肉という感じだ。時間と言ってもこの手をのける時間だ。
もちろん先に試したりもしていない。そのため、本当にわからない状況だ。俺は再生が早く、5秒ほどだと思っていたのだが、マジシャンの方は、8秒と予測していた。今回は正式に行うのでストップウォッチを採用し行っている。
やっとのこと手をのけた。そのタイムは、なんと9秒だ。もう7秒を超えた時点から負けは確定していたので、待っている間は暇だった。顔を横に振るいやっとのこと視界が戻ってきたであろうオークの顎に掌底をぶつける。そのまま上空にのけぞるように飛ばされたオークの着地点にたち、そのオークに背中に蹴りを入れる。
そして、指先同士を集めて貫通力をあげ、そのまま体につき刺した。その指は体を貫通させ、俺の肘ぐらいまで突き刺さってしまった。腕を振るいその血を落として、再び構えをとり、次の攻撃を警戒しているのだが、ピクリとも動かず、そのまま宝箱に変わった。
約束以前に感謝として出てきたオーク肉はあげた。
「これならコボルトに通用する・・・かも。」
誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。
多分これが本日ラストです。




