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68話

 その隙に首を切り落とそうと切り掛かった。だが、痺れが取れたのか、左腕でガードされ距離を取られてしまった。殺すためにさらにスピードを上げていく。今度は右腕でガードをするのだが、それでも無駄だと言わんばかりに簡単にその腕を切り落とす。


 そのまま、心臓に刀を突き刺し頭に向かって切り裂く、血飛沫が上がり、体に当たり汚れるのだが満足のいく戦闘だったことからニヤニヤがおさまらない。これなら、次のオークでも通用する。正直、あの黒オークには敵わないのはわかりきっている。


 あのオークと出会ったら、魔法で戦うと決めている。前回は勝てたし今回も勝てるだろう・・・。と考えながら今日は5階層を周回している。今日はいつもより人数が少ない。そのためすぐに順番が回ってくる。次のオークは片手剣だ。あの大剣よりかは攻撃力はないものの、攻撃のスピードや柔軟性が上がっている。そのため、一回一回挙動に注意し、対応しなければならない。


 さらに、受け流しの仕方によっては逆にピンチになってしまうこともある。そのことから、あまり受け流すことはしたくはない。今回は片手剣だけだったが盾を持っていなくて、よかった。盾があると戦いにくくなる。考えることが減るのでない方がありがたい。


 気配を殺すのは、大体魔法を放つ時だけになった。宝の持ち腐れになっているが、取られることはないので別にいっかと考えている。


 立ち向かう。いつも通りの脳死の突撃だ。それを避ける。一回刀で受けてみたのだが、スピードが乗っており受け止めきれずに飛ばされたことがあった。その後は魔法で倒したので何も問題はなかった。だが、避けておくに越したことはないだろう。


 大きく避けたので、俺との間は開いたままだ。今なら魔法を放ちたいという気持ちを抑えながら、刀を抜き構える。今度はこちらからだ。そう思いながら、俺は突撃をした。


 キンッ、キンッと剣同士がぶつかる音が部屋中に響き渡っている。6合ぐらいだろうか。俺に押され後ろに移動しながら戦いを続けているオークの剣が折れた。その折れた剣の持ち手の部分を凝視しているうちに、首を狙う。だが、残った方で防御された。


「器用なことを・・・」


 たまたまだろうがスッとその言葉が出てきてしまった。そして再び、切りに行く。もう諦めたのか棒立ちのままのオークの腹を切る。ドサッと音を立てオークは倒れ、宝箱へと姿を変えた。


 安定して勝つことができているのが容易にわかる。これに魔法が加わることになるので、次の階のオークを飛ばしてコボルトに行こうかな・・・。

誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今回の『脳死』、本来の医学用語ではなくゲーマー発祥のネットスラングの方では。 主にネトゲやソシャゲでそこまで強くない敵に対し、決まり切った手順で、もしくはもっと単純に特定の強い技・魔法だけを…
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