628話
昼休憩も挟み、トレントとの戦闘だ。索敵は仕方がないので俺たちがするとして、戦闘はチーフだけだ。手本として騎士がやろうとしていたが、絶対に手本にならないので却下した。手本にできるわけがないからなー。もっとしっかりとして安定している戦い方をしてもらいたい。
まずは根を使った攻撃を捌く練習だ。ふいに地面から生えてくる攻撃や、地面を泳ぎながら突撃してくる根を防ぐことだ。一番厄介なのは地面から突き上げるような形でやってくる根だな。あれは盾で防ぎにくい。防ぐことができても空中に吹き飛ばされるのは確定だ。
ずっと動き回ることで避けるしか、安定した回避方法がない。切り落としていけばなんとか本体まで辿り着けるかぐらいだな。木の根を避けながら近づくか、切り落としながら近づくか。どちらを選択するのやら。
あちらこちらにすでにトレントは見つけてはいる。だが、近くにトレントがおり戦っていると乱入されそうな距離だ。初戦で1対2はやめておいた方がいいだろうとのことでそれらは無視している。最初の一撃はバレていないと思っているうちに近づけば、攻撃を入れることができる。
バレたと考えるか、油断をしているのがバレると攻撃をしてくる。一撃で葬れば余裕で戦うことができる相手でもあった。チーフが取ったのは、弱い一撃だった。少し切り傷が入っただけで、ダメージは入らず根により遠くに弾かれてしまった。
剣を振りかざした瞬間にトレントが動いたことで重心がずれたことが原因だろう。足腰の鍛えが足りないな。ここからトレントの弾幕ラッシュが始まる。まずは地面から根っこを伸ばす攻撃だ。飛ばされ、地面に足がつくところを狙う。
横に回転することでその攻撃を防いだ。次は3本の根っこが鞭のよりに振り下ろされた。横に並んでおり1回転転がるぐらいでは避けようがない。盾を構え、その根を受け止めた根同士で攻撃を受けるのは無理なようだ。下からの攻撃はない。
殺したかどうかの確認のため、その根が退けられた瞬間にトレントに向かい走り出す。地面に突き刺さる根を走ることによって回避をし、近づいた。気力で強化した剣を振り細い根は切り落とし、太い根は盾で防ぐ。
見切っているな・・・。だが、近づくごとに捌かなければならない根の数が増えていく。なんとか近づき、トレントに傷をつけた。その間も根は襲いかかってくるが本体には攻撃が当たらないように動く。そのため本体に張り付いていれば攻撃が当たらない。
本体を中心に回るように動きながら根を攻撃していた。ずっと切り続け、やっとトレントを倒しドロップへと変わる。合格かな。騎士の不機嫌オーラは完全に消えている。騎士も認めたようだ。これでやっとゴーレムに行くことができるな。
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