626話
騎士と軽く手合わせをし、コボルトを狩りオークと戦う準備はできたようだ。もしオークを倒した後どうする?複数体を1人で相手するよりも召喚獣を出すことで勝率はグンと上がる。チーフもその作戦を取るだろう。果たしてそれは意味があるのか?
今は剣と盾を鍛えている。仲間に頼る戦闘に戻るかもしれないな。それだと複数体と戦う意味はない。かと言って1対1になるような相手もゴーレムに行くまでには、大蛇かトレントぐらいだろう。大蛇なんかはステータスと気力操作による斬撃、それ以外だと火魔法が必要だ。
それがない状態で戦うのは危険だと思う。チーフにはそんな能力はないので危険だ。次に行くならトレントだな。不規則な根の攻撃を防ぐ練習だな。それが終わればゴーレムだ。
この案がいくのはオークを倒してからだ。順番待ちも朝が早いことにより人はそんなに並んでおらず、すぐに順番がやってくる。相手のオークは、昨日と同じ槍だ。なんというか、運がいいな。昨日と同じようにすれば倒すことができ、次のステージに上がることができるのだから。
昨日とは違い、今日はチーフから攻撃を仕掛ける。左手に装着している盾を前に出し、攻撃を警戒しながらのシールドバッシュだ。真っ向から迎え撃つオーク、その手段は突きだ。狙うのは盾からはみ出している頭だ。
警官が使っているような覗き穴が作られて尚且つ守られているバリスティック・シールドであれば足を狙われていたのだろう。顔を出しておかなければ、敵の動きも見れない。そんな顔を狙われたわけだが、盾で槍を外に弾いた。
盾の扱いはうまいのに、剣はダメなのか・・・。振り回すために、腕に力が入っている。だが、盾に抑えられ、力があまり伝わっていないようだ。近づいたチーフの剣がオークの腹につき刺さる。背中に貫通するまでは行かなかったが勝利は確実なものになった。
だが、まだ死んでいない。HPは出血でだんだん減っているだろう。生きていると気がつくのと離れるのが遅い。そして武器破壊をしていない弊害が出ることになる。
まだその場で優越感に浸っているチーフを左手で殴り、その衝撃で持っている剣が落ちる。出血で死ぬか攻撃で死ぬかの2択になってしまった。槍のアーツが発動する。連続撃だ。
胸あたりに盾を置き、急所になる内臓や頭を守る。守りに入ったことにより相手の動きも見えなくなっている。もう反撃は無理だな。意地での勝利を取りたいなら、仲間を召喚すればいい。試験として勝ちたいならなんとかするしかないだろう。
終われば魔術師を召喚する必要があるな。上半身は守られていても下半身は守られていない。何発かは盾で防ぐが、足にも当たり出血する。足を気力強化で防御力を上げればいい、それかバックステップで距離を開けるとかやりようはいくらでもあった。
その全ての判断を下すのはチーフだ。外野がワイワイ騒ぐこともないだろう。アーツが収まると同時に再びアーツを発動される。動きが激しくなるので、その度に腹から出血するオークと足を出血するチーフ。その勝利の女神が微笑んだのは、チーフだった。連撃の発動途中に倒れ動かなくなった。出血で死んだようだ。
魔術師を召喚し、回復に行くかせる。騎士から不機嫌なオーラが出ているがもう無理だろうな・・・。オーク肉がドロップした。一応勝ったご褒美としてチーフに渡しておいた。使うも使わないもチーフ次第だ。下を向いて落ち込んでいるが、もう終わったことだ。反省は外でしてもらうか、人が並んで待っている。
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