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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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28話

「小テストか・・・」


 めんどくさい。英単語のテストとともに数学の小テストがある。それが月曜以外であれば最高だったが月曜日だ。泣きたい。日曜日は疲れもあり、早く寝るということは当日に学校でするかー。


 疲れが寝るだけで取れているがこれが大人になると取れにくくなる。そう考えるとゾッとしてしまう。クラスでは会話はするものの、とても仲のいい人がいない。いわゆるボッチだ。別に仲良くしようと思ったら行けるので問題はない。進んでボッチになっているのだ。コミュ障だからではない!


 昼ごはんはあの4人のところに行って食べている。他愛もない話をしているが、たまにポロリとダンジョンのことをこぼしてしまう。それにいう途中で気がついたのか、話すのをやめてしまったことが何度もある。


 俺は空気の読める人間だ。そのことについて深掘りをするつもりはないし、気が付かないふりをする。予想はできていたことだ。話し方的に離れてたところで潜っているようだ。だが、時間が合わないのか。最近は潜ることができていないらしい。


 正直、仕方がないと考えている。だから、団体行動は苦手だ。一人予定がずれるとそれに他の人が合わせなければいけなくなる。それなら一人でなんでもできるようになりたい。


 だが、出る杭は打たれてしまう。そのため、自我を押し殺し長いものに巻かれる生活をする。これも高校までだ。大学に入ると、それともおさらばだ。


 仲のいい人には死んでほしくはない。だが、見捨てた相手に助けられてもと感じ、屈辱と捉えられてもめんどくさい。男心とはそういうものだ。


 高校での文化祭が始まる。年に2回開催されるようだ。これも体育祭が無くなった弊害だ。体育祭もステータスの高いものたちが暴れた。そのせいで、その年の次から中止するようになった。


 ステータスの低い人たちや、親の許可がなくダンジョンに行くことができない人たちが怪我をするところだったようだ。仲良くなった先生からそんな愚痴を聞かされた。その代わりとなる文化祭は6月に行われる。


 特に文化祭では何もすることがない。1年がすることは10月ごろにある文化祭だ。今回は歓迎式兼文化祭といった感じで1年は何もしなくていいらしい。


 屋台も出て、いろいろすることができるのだが、問題は休日にあることだ。そのため、仮病でも使いサボるつもりだ。たかが、高校の文化祭。そんな珍しいものや美味しいものが出るわけがなく。言ってしまえば学生クオリティーだ。それなら、金を稼ぎに行って美味しい店で食べる方がいい。さらに振替休日もある。その次の月曜日だ。サボれば3日間ダンジョンに潜ることができる。


 それならサボった方がいいと考える生徒が増えてきているようだ。だんだん参加者が減ってきているらしい。そんな情に訴えかけられても休むものは休む。決めている。


 俺も休む。そんな個人面談が終わった。

誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

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