表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/1633

20話

 連休の最終日になった。スキルブックはその日にはあけず、今晩開けるつもりだ。3日連続で潜るためのモチベーションがこの影響で上がっている。明日も嫌々学校に行かなくてはならない。疲れないようにするために早めに上がるつもりだ。サボりたいが親がそれを許さない。


 一応今日までゴブリン狩りを行う。そして、次からは一つ下の階に行く予定だ。しばらくは人型を相手に戦うことになる。そのためのゴブリンだ。ゴブリンで慣らしてから次の階層にいく。これが定番だそうだ。また、スキルレベルが低い時にレベルを上げるのにちょうどいい相手だ。


 そしてステータス任せの暴力を振るった。近づいてくるものにはすれ違いざまに喉や心臓を刺し、それを見たものは蹴り飛ばし魔法でトドメを刺した。レベルが昨日とても上がった。その影響もあり、魔法を使うのにも余裕が生まれてきた。


 いつもであれば、ミスをしたくないので、当てることに必死になっていた。だが、レベルが上がりステータスが伸びたことで魔法をたくさん使うことができる。そのため、誘導や、目眩しに使っている。


 例えば、わざと風魔法に色をつけることをしたり、砂を風で飛ばしたりした。さらに顔を狙うことで避けることはたまにあるが、そっちに集中する。そのため、俺を見失ってしまう。見失ったということでそのまま近づき、心臓や首を刺した。


 そんなことを繰り返し行う単純作業になってしまった。ダンジョンには変異種と呼ばれる強い個体が現れることがある。そいつを殺すことで、確定でスキルブックか武器が落ちる。武器だと、そいつが使っていた武器になり、ユニーク扱いになる。


 ユニークの武器とは、使用者が固定されてる武器のことだ。死ぬとその使用者が解除され、誰でも扱うことのできる武器になる。その時に性能はガクッと落ちるようだが、市販品に比べると断然強い。そのため、武器を奪うことを目標に殺人が起きそうになったこともある。


 そいつが弱かったこともあり、犯人は一瞬で捕まったようだ。そのことから、ユニーク武器を持っていても吹聴しないという暗黙の了解ができた。


 スキルブックでは、倒したモンスターが持っていたスキルを獲得できるケースが多い。昨日なんかもそうだ。倒しているときに大抵見られても気づかれることはなく、不信になり、周りを調べることしか行わない。だが昨日のゴブリンは見つかった。そのことからもユニークの可能性があったのかもしれない。


 モンスターの持っているスキルをドロップすると言ったが例外もある。それは、モンスター特有のものを手に入れることはできない。例えば尻尾術というスキルがいい例だろう。人間には尻尾が生えていない。そのため、ドロップすることがないようだ。


 熱い戦闘が起きることがなくそのまま、時間が過ぎ去り、家に帰った。

誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] スキルブックを手に入れたのに使わずそのままにダンジョンに入る舐めプの理由が分かりません。(ダンジョンから簡単に脱出できる手段を持っているなら理解できますが)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ