194話
こんな戦い方をしていたのだが、騎士がイライラし始めている。それはそうだろうな・・・。本格的な戦いではなく絡めてだからな。爽快感もなくイライラしているのだろう。するとしたら、寄ってこないようにばら撒く程度かな?そっちの方が消費がすくなそうだ。
俺まで、開けるだけで精神的苦痛を味わいだくない。というかガスマスクのせいで動くと息苦しくなるので、つけたくない。これが本格的な戦闘になっていたら、間違いなく酸欠でダウンする。
「んー、没かな」
ストレス解消をさせるためにまた潜ることになると考えると、没にする方が安全だ。あと酸欠で倒れる心配もある。1番の問題はシュールストレミングの値段だ。1つにつき約1万円ぐらいだ。昔はもっと安かったようだが、今は誰も食べないという理由で値上がりしている。あの戦闘で大体2〜3万円の消費だ。しかもドロップは毛皮と魔石だったので収支的にはマイナスだ。
俺の攻撃も通ることがわかった。そのため敵の防御力という問題は無くなった。通常戦闘も試すか・・・。そして、血の匂いで何体ぐらいがやってくるのかも知っておく必要がある。あと、素早さの関係性かな。コボルトは素早さ重視なため、持っている武器は基本短剣かレイピアだ。
弓も短弓だ。大きさは小さいが、その分腕の力がある。そのため、近距離戦闘もできてしまうのがコボルトの特徴だ。近づかれると、弓を捨て短剣に切り替える。そのため、真の敵はリーダーではなく、弓使いだ。と答える人も多くいる。弓だけだと油断しているところを短剣で刺し殺す。これがよく起きてしまう。しかもその短剣には毒が塗られているため、ダメージも大きい。
そんな相手だ。矢には毒が塗られていない。そのため、弓のうちに仕留めるのが一番いいとまで言われている。コボルトの場合、遠距離武器の割合は、弓が圧倒的に多く魔法を使う個体は少ない。さらに武器も短剣が多く、武器なしが少ないため油断ができない。
そんな相手だが、俺たちと相性がとてもいい。多くゴブリンを召喚しておくことでその戦闘が有利になっていく。弓や短剣といった武器では複数の敵を一撃で倒すことはしにくい。剣であれば薙ぎ払いで殺すことができるかもしれないが、それすら持っているコボルトが少ない。
この階層では数こそが正義な階層だ。そんなことを言っても、騎士がいるのでそんな戦い方をしていると不機嫌になるのは当たり前なのでするわけにもいかないが・・・。
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