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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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191話

 勇者君が投げられた剣を拾い、地面に突き刺し立ち上がる。召喚されたものが死んでも時間が経てば復活するということは召喚されたモンスターも理解している。その結果起こるのは死ねば諸共戦法だ。要するに自爆だ。攻撃をわざと受けて、そこから反撃をする。そんなプロレスのようなことを始めるかのか?


 勇者君も立ち上がり、剣を構え直している。そして睨み合っている。騎士は楽に構えているので、防御も攻撃もできそうだ。だが、勇者君の構えはなんというか硬い?ぎこちないといった方が正しいのか?動きにくそうだなと思ってしまう。戦闘が再開したようだ。互いにしびれを切らして攻撃に走る。その速さは騎士の方が少しだけ早い。


 先ほどと同様に殴りを剣の腹でガードをする。今度は外に威力を逃すことに成功している。だがステータスが足りず少し飛ばされたものの、地面に足をついた瞬間に地面を蹴りスピードを上げ騎士に向かって攻撃を仕掛ける。その攻撃を指で、剣を掴み動きを止める。


 押したり引っ張ったりして、なんとか剣を離させようとしている。だが、ピクリとも動かないことを感じると、武器を奪うのを諦めた。距離を空ける。距離を空けた時に俺の方に剣を投げてきた。これで得意の剣も使うことができなくなった。ここからは殴りか魔法だ。もし魔法を使われ、めんどくさいと思われてしまうと交代とか言われそう。


 言われるまではそのまま観察を続けるか。距離を空けた時にはすでに魔法を準備していたようだ。剣の形をした光魔法を放つ。その攻撃は、騎士の拳によって受け流され、霧散していく。もう、残っている選択肢のうち勝ち目があるのは、殴り勝つだけだ。それか範囲攻撃で、終わらせるかだ。範囲攻撃をするためにはタメがいる。そのタメをしている間に攻撃を受けると、範囲が小さくなったり、形が歪になったりする。


 そのため魔法を使っていると、タメもわかってくる。といってもこんなところで範囲魔法を使うなんてことはするわけがないだろう。魔法が範囲外に発動すると、生徒の被害が大きすぎる。そんなことは想像がつくだろう?なあ、魔力をためている勇者君よ。範囲攻撃を放つ際に一番楽なのは一気に魔力を込めることだ。そうすることでタメもいらずに魔法を放つことができる。


 タメがある分わかりやすかったな・・・。さてどうする?もし攻撃をして方向性がずれた場合、生徒まで被害が出る。それなら俺が受ける?そんなことしたくないしな・・・。めんどくさいけど一旦潰すか。責任は魔法を放った勇者君にあるわけだし。


 ファイヤーランスを発動させ、勇者君に向けて放つ。そして、勇者君に当たり使おうとしていた魔法は暴走した。



誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

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