表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

186/1633

185話

 ファイヤーチェーンにより、4本拘束することができた。これで互いが、動かすこともできないので時間を稼ぐことができそうだ。今フリーなのは4本この処理に移る。もし火がつくと折られ、ヘタをするとその状態で俺へと攻撃を仕掛けてくるかもしれない。


 動きを封鎖するための魔法だ。この魔法は、火の火力を減らす代わりにその耐久力を最大まで高めている。そのため、根がすぐに燃えるといった心配もないし、魔法が解かれるという心配も少ない。今根に攻撃ができるのは、俺と騎士、白狼、魔術師の4人だ。1人につき1本ぐらいかな。終わればすぐに援護をしに行く。ユニーク個体相手に1人1体とか決めていられない。


 さっさと殺す、これに限る。白狼には荷が重いと思ってしまう。一番の新参者だ。そしてまだ種族としての進化も行っていない。さらにレベルも低いだろう。今回白狼には、さっき切った根を相手にしてもらおう。


「ファイヤーエンチャント、ウィンドプロテクト」


 一番効率のいいバフとエンチャントをかけた。さっき放った火はもう木の元まで届きそうだ。もうゆっくりと戦うこともない。花の殲滅が終わると、残ったゴブリンもこのトレント討伐に動くことになる。


 射程範囲に入ったようだ。根の攻撃が開始される。その攻撃をジャンプで避け、切り掛かる。トレントは攻撃をする際には、魔力をまとっている。さらに防御力も上がっている。その防御力の前では刀はあまり通らなかった。あの魔法が通ったのは、まだ魔力を通しておらず油断をしていたからなのかもしれない。


 根の先端が俺の方に飛んでくる。それを刀になぞらせるようにして逸らす。その根は地面に突き刺さり、土を巻き上げる。そのまま近づき、切り落とす。その切り口からは火が立ち、その身を燃やしている。これで1本は始末できた。周りを見渡すと、騎士は終わっており、一番不利になっている魔術師の援護に走っていた。


 白狼は攻撃が通っており、俺がつけた切り傷をさらに広げている。騎士が相手にした根は、引きちぎられたかのように繊維が飛び出している。さらにところどころ凹んでいる箇所が何件もある。殴って薄くしてからちぎったということがわかる。今は邪魔なのでマジックバッグにしまおうとしたのだが、しまうことができなかった。


 そのまま、ちぎれた根を捨て白狼のカバーに走った。

誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ