174話
魔法を禁止して、武器と持ち前のフィジカルでの戦闘が始まる。敵のウルフは8体だ。1対1で灰狼との戦闘をさせるための俺たちで殲滅を開始する。よく腕や足で殴る蹴るができるな・・・。噛みちぎられそうで怖いわ。普通の狼ならともかく魔物のウルフなら話は変わってくるだろう。
最近では受付で、猟犬らしき犬を連れてきている人がちらほら見られる。おそらくウサギ狩りにきている。我がペットである白狼には負けるな。猟犬となると、種類次第だが、基本的に毛が短い印象がある。だが、白狼は毛が長い。そのためふかふかの毛に埋もれることもできる。灰狼は、少し毛が硬いかな。そのため撫でていると手が絡まることがあるので、あまり撫でていなかったのだが、母がずっと撫でていたので、その毛並みも落ち着いてきたはずだ。
次にくる動物は猫かなー。魔法とか覚えたら殺されそうだけど・・・。本当の寝首を掻かれるをやられそうだ。猫ならテイムよりも召喚した方がいいな。その方が自由気ままな性格がなさそうだ。猫はまだ出てきていないのだが、猫カフェにたまに行きたくなるのを抑えてくれそうだな・・・。
ウルフを7体倒す必要がある。魔力や気力でスピードを上げる。真っ直ぐ俺たちの方に進んでくるウルフを横から抜刀する。一番端にいたウルフは首を切断された。その魔力を込めた斬撃により、その横にいたウルフまで切られることになった。そのウルフは上半身と下半身が分かれる。これで残り5体だ。攻撃対象が近くに現れたことで、俺に向かって攻撃をするために方向転換をする。
だが、そこにはもう俺の姿はない。目の前に立っている騎士がウルフの尻尾を掴み、振り回し地面に叩きつけた。キャンと鳴き。しばらくはピクピクと動いていたのだが、時間が経つと動きがなくなり、気配が消える。さらに振り回していた際に当たったウルフは吹っ飛んで木の尖った部分に体を貫かれている。
それを必死に抜こうと動いているが、動けば動くほどその傷が深くなっていく。その出血で死ぬのは時間の問題だろう。これで残り3体だ。この時点でリーダー個体は殺している。チーフだが、灰狼にまで攻撃が行かないように守っている。と言ってもヘイトは俺と騎士がもらっているので、そこまで攻撃が行くことはないが念には念をだ。これで殺されることがあると悲しむのは母さんだ。
そのため殺させるわけには行かない。騎士が、頭を凹ませることで殺した。その間に、俺はウルフの前足を切り落としながら動いている。目的の1体はチーフの方に攻撃をしているのだが、受け流されることで攻撃が全く通っていない。そのため時間稼ぎは簡単だろう。
前足がなくなったことにより持ち前の素早さが死んだ。そのため、首元を切ることで殺し、残りは殺さずにチーフによっていなされている1体となった。
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