173話
最初は俺たちで戦えるのかの検証だ。もしこれで戦えなかった場合は、ゴブリンの出てくる11階でいいかな?最初のウルフは、9体だ。匂いでバレているのは確定だろう。こっちに向かって猛スピードで走ってきている。1体だけ大きめの気配があるので、これがリーダー個体だろう。
迎え打つように魔法を放つ。最小限で抑えるため、最初はジャベリンからだ。小手調と言わんばかりに通常の魔力消費で放つ。先頭にいた個体には避けられたものの、その後ろにいた個体には頭に突き刺さり絶命した。これで残り8体だ。毛皮のドロップをほぼ0%にするということを条件に即殺している。
魔術師の攻撃でも1体死んでいる。同じように魔法を放ち後ろにいた狼を殺したようだ。それは頭に刺さらず、掠ったことにより、全身に火が行くまで苦しみを味わうことになっていた。対策をされ、後続との距離を空けられてしまった。そのため反応できても避けることができないスピードで魔法を放つか、範囲攻撃をするのかの2択だ。どちらも持っていない白狼のアイスジャベリンでは、殺すこともできなければ、当てることすらもできていなかった。
残っている7体との戦闘になった。バレットを生成しまくることで擬似マシンガンを作ってみた。その速度はバレットと同じなため、ウルフには当たらず、地面を燃やすことになってしまう。正直、その体を燃やすことさえできれば俺の勝ちだ。その燃やすまでの速さが足りない。
チーフは倒すことはできていないが有利に戦っている。だが、援護がくると負けてしまうだろう。その反対に騎士はボッコボコにしている。頭を殴って潰したり、腹に思いっきり蹴りを入れたりと遊んでいる。刀であれば、輪切りにできるぐらいの硬さだと思う。
このあとは確定で刀を使うことになっている。そのため、刀は使わずに魔法で応戦中だ。バレットの特徴としては、魔力の込める量を増やすことでその速さが上がる。白狼は、もう魔法で氷漬けにしている。魔力を使わないことが確定しているので、容赦なく魔力を使ったようだ。倒し終えたのでチーフのアシストに走っていった。
魔術師も同じように魔力消費を気にすることなくファイヤーランスを放ち、焼死体を作る。一旦時間の無駄なので、同じようにファイヤーランスを放って焼き殺した。あのユニークトレントと戦うために、連射系の魔法を作ろうと思っていたのだが、なかなかうまくはいかないな・・・。
他の個体はチーフと白狼の連携により魔法で殺されている。残っているリーダー個体だが、ついさっき騎士に喉を殴られ潰されたことで死んでしまったようだ。おそらく首の骨が折れたのかな?ま、これで勝つことができた。しかも怪我なしにだ。そのため灰狼でも戦うことができる。
と言っても魔術師と白狼は今回戦力外なので、見学になってもらった。もし危なかったら、カバーはしてもらう。
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