表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1626/1633

1625話

 52階層に入ると同時に、持っていた水鉄砲を向け、タバスコ入りの液体を飛ばした。少し角度を上向きに調節することで、百々鬼口(とどきく)の頭に液体がかかり、体を伝うようにして降りてくることで、口の中に運ばれる。


 口の中に入ったタバスコは吐き出されるようにして、体外に出ていくのだった。タバスコが入った口からは、舌が出ており痛みや熱を取ろうとしているのだった。


 そして、目に入ったことで悶絶をしているのだ。いない場所にまで魔法を放ち、コントロールができていない。数秒後、落ち着いたのか水魔法で体を洗い流すことで、体の表面についたタバスコを流すとともに目の痛みもとっていく。


 だが、その水魔法の量が尋常ではなかった。豪雨ののちの川のような濁流が押し寄せてくる。近寄ってくることを想像し、近寄れないような空間にするためにこのような濁流を仕掛けたのだった。


 これと同時に白狼の方も水魔法で押し込むのだった。それにより百々鬼口(とどきく)が出した水魔法と、白狼が出したものがぶつかり合わさる。


 そして瞬時に白狼が氷結させることで、波打ち押し寄せる濁流は動きを止め、百々鬼口(とどきく)の氷像が出来上がるのだった。


 百々鬼口(とどきく)の全ての唇は青くなり、ガタガタと震えている。その震えにより、薄く凍っていた部分にヒビが入り、割れるのだった。


 だが、即座に魔法を放ってくることはない。唇の震えからうまく発音ができていないのだった。その全ての口からは白い煙が出てはいるものの、震えからか声が出ていない。


 この隙に近づき、魔法を放つことで殺すのだった。まあ、結果的にはうまくいったが、タバスコが当たらずに反対に利用される可能性もある。あまり使わない方がいいだろう。


 使われるパターンは、水魔法や水操作でのコントロールが奪われること、風操作で吹き飛ばされるか、返される科される場合だ。病気系のデバフで咳き込ませて、魔法を唱えさせずに近寄るってのもありだな。


 あの敵は魔法特化で攻撃力も少ないはずだ。魔法を無効化することさえできれば、無力化できたと言っていいだろう。


 その無力化するまでが課題となるけどな・・・。一番無効化できる可能性が高いのは、邪魔法での風邪系のデバフか魔法封じのデバフだ。この2つのうち、どちらかのデバフがあればこの階層をクリアし、戦闘の効率化もできる。


 そのデバフが現れるまでは、白狼の邪眼で動きを止めてから魔法で殺す方がいいだろう。他に思いつくのは、マジックイーターで魔法を無効化するかのどちらかだ。このどちらかの方法でなければ、この階層を突破することができないだろう。


 ・・・正攻法で突破するのならどんな方法になるのだろうか?魔法を全て破壊することで魔力切れを誘発させることくらいか?それくらいしか勝ち目がない。時間が経てばお助けアイテムが出てくる可能性もある。


 まあ、その辺りは誰かしらが攻略をするだろうから、その時に見ればいいだろう。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ