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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1619話

 結局完成したのは、あの「血液製造」の効果がついた金属だけだった。だが小さすぎるため、片手剣や槍といった多くの金属を使う武器には作ることができない。できるとしても、クナイや片手剣が限界だろう。さらに自動修復もつくか怪しいため、これにつかないと考えると使いにくいなと思ってしまう。


 一旦、マジックバッグの奥底に眠ることになるだろう。


 このスキルが出てきたおかげで、あの「血塗れ」のスキルを武器に付与できる確率は大きく下がっただろう。普通に行えば、似たようなスキルが生えてくる。だが、他の方法を取らないと「血塗れ」のスキルを持った金属を生み出すことができない。


 探りながらやっていくしかないか・・・。


 と考えていたものの、残っているのは一切れ程度の布だ。金属をどこまで強化できるのかを調べるために行っていたものの、アツくなりすぎたようだ。残りもわずかなため、その錬金術の部屋から外に出る。


 目の前にある自動販売機からコーヒーを買い、蓋を開ける。そして、マジックバッグからラムネを取り出し、口に運ぶ。集中していたのもあり、コーヒーや甘いものが染み渡るのだった。


 時間は夕方になっている。

(集中しすぎたな・・・)


 脳がカロリーを欲しているのか、眠たく瞼と体が重たい。その死にかけのゾンビのような状態で家に帰るのだった。


 ___

 家に帰り、軽くドカ食いをすることで腹を満たす。


 そしてスマホをつけるのだった。その目的はアポロの戦い方を見ることだ。


 何を学びにきているのかがわからないが、運営による強制的な参加からこうなっている。どうするのが正解なのだろう。


 まあ、知っていても問題ないだろう。そう思いながら暇な時間を潰すためにスマホで動画を見る。


 それは想像を絶するものだった。中盤の5階層を攻略している動画を見てから、一番最新のものは13階層のゴーレムだった。片足だけの2mを超えるゴーレムの相手と戦うものだ。


 タンク、魔法使い、アポロ、剣士、暗殺者という5人パーティーのようだ。メインの攻撃スタイルは、剣士とタンクがヘイトを買いつつ、暗殺者と魔法使いが奇襲を仕掛けて止めを刺すような戦い方だ。


 その一番最初の攻撃にアポロの拘束が入る。これが、5階層の戦い方を見ていてわかるのだった。だが、13階層の魔物は質量を持ったゴーレムで、拘束する箇所が足1本と少ない。さらに移動するための力はその足一本の収束されている。


 そのため、拘束はすぐに外されるのだった。その後のアポロの行動は終わっているといっていい。他にする仕事もあるのに関わらず、傍観者となるのだった。アポロに足りないのは想像力と自分の仕事を見つけることだろう。


 足元を泥に変えたり、落とし穴に作り替えるとかをすれば、簡単な有利な状況を作ることができる。それをしない理由は何かあるのか?タンクと剣士といった前衛が近づけないといった問題はある。だが、遠距離アタッカーもいるのだから、問題はないはずだ。


(理由が思いつかねー。訓練配信の時に弱くしていた召喚獣を騎士レベルに上げるか?)


 正直、階層が上がっていくごとに拘束は通用しなくなる。元の材料が土なこともあり、動きを止めることができても一瞬だ。良くて一瞬なため、拘束はほとんどできないと考えてもいい。拘束が失敗してから仕事を見失うのなら、失敗しないしても仕方がない魔法アタッカーに変える方がいいだろう。


 それを言ったところで納得はしない。だから、騎士を当てて、絶望させる。まあ、炎上した時はその時に考えればいいだろう。


 絶望や緊張感がなければ、発想力は生まれない。


 手錠のようなもので拘束する以外の方法を見つけ出すのが、アポロの課題になるだろう。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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