161話
その話し合いが終わってから、2時間後ぐらいにダンジョンの氾濫が終わったと連絡が入った。この学校は被害を受けていないことから、通常通りの授業になるそうだ。あの死んだ馬鹿は知らない。あんなのは自業自得だろ。勇者君だが、あのあとフレンドリーファイヤーをしてしまった人から学校に連絡があったそうだ。そのための三者面談が行われる。
勇者君の責任だし、学校側が悪いということもない。というかこれどうしようかな・・・。夕方になり、ダンジョンの氾濫が終わったことで交通が元に戻り始めている。そのせいで、マスコミが押しかけており、校門を塞いでいる状況だ。俺は気配とか存在を殺して家に帰る予定だが、部長は大丈夫なのだろうか?
そんなことを考えてホームルームを受けていたのだが、その終わった後に先生に呼び出しをされた。そこには既に集まっている部長や先生が数名いる。どんな話が行われるのだろうか?そう考えていたのだが、その話の内容は
「家まで送ろうか?」
とのことだった。あのマスコミもといいマスゴミにめんどくさい相手をさせないために車で家まで送ろうという意見を出してきた。
「大丈夫です。」
どうせ俺はバレないし、そんなマスゴミがダンジョンに真面目に潜っているわけがない。絶対にバレないそんな自信がある。部長はどうかわからないが、もし隠すことができなければ、俺が力を貸そうかな・・・。今回の原因になったのも俺のせいだし。
「大丈夫ですね・・・。」
おっと部長も大丈夫だったようだ。これからしばらくはこいつらが付き纏うことになるのだが、家さえバレなければ問題はない。今のところ家を知っているのは、あの4人だけだ。それか、学校側が持っている情報。そのどちらかが漏らされた事になる。
犯人がわかりやすいっていいよね。拒否をしたことで話は終わり、そのまま家に帰る流れになり、玄関で部長と別れた。仕方なしに今日は自転車ではなく、徒歩で帰ることになりそうだ。そのため、明日も学校に徒歩で行かなければならない。
「明日、起きれるかな・・・・?」
そんな不安が頭をよぎる。マジックバッグに自転車入れるか・・・。そのため駐輪場に行き、自転車を入れる。そしてスキルを発動し誰にもバレずに校門を通っている。その時に、あの子はまだ来ないのか?といった焦った声が数人からもれていた。さらに他の人からの聞き込みも行われていた。それは、当事者として数人の学生にインタビューもしていたのだった。
当事者と言っていいのだろうか?当事者というか傍観者の方が正しいと思う。関わりたくないのでその場を颯爽と離れ家に帰ることにした。
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