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1617話

 婆娑羅がドロップさせたものとは別の皮を使い、実験を再開したのだった。正方形の皮を半分に切り分け、さらに細かく切っていく。そして、金属(鉄)と一緒に錬金用の鍋に入れるのだった。


 その半分に分けていた皮を全て使い切った結果、完成したのは赤い金属だけで、スキル効果が付与された金属はできなかった。


(運だけで成功することはできないか。他の方法の模索がいるな)

 装備に加工することで、その加工された装備にスキルがつく。そのため、普通に錬金をすれば、効果がつくだろうと考えていたのだった。だが、結果はつかない。


「君は何をしているんだ?」


 背後から声をかけられる。そこに現れたのはメギスだった。(1期性の毒専門の錬金術師)

「スキルを金属に移そうと」

「ふむ・・・。じゃあ頑張って」


 そこは何かアドバイスとかくれる奴だろ・・・。とツッコミを入れたいところだ。


「専門外だからアドバイスは無理だ。諦めたまえ。ところでそこにある金属は?」

「あーこれですか?」


 メギスが指していたものは赤色の金属だ。

「攻撃力上昇の金属ですね。加工すればその能力が付与されます」

「ドロップと金属を混ぜた感じか〜。なるほど」


 大体で察しているようだ。おそらく薬でも同じことができるのだろう。同じことができると知っていれば、説明が要らなかったことにも納得がいく。


「時間をかけて悪かったね。お駄賃さ。じゃあ、私は失礼するよ」


 そう言いながら飴を投げ渡してくるのだった。メギスは棒付きキャンディーを口に咥えたまま、自分の場所に戻るのだった。


 もらった飴を口に入れつつ、少し考え事をする。そのついでに他の実験も行おうと考えたのだった。他ごとをしている時に、画期的な方法が思いつくだろうと願っている。


 やりたいことは、赤色の金属同士やドロップと掛け合わせることでの能力上昇だ。無理であれば、魔力や魔石を使うことでの検証も行う。


 まずは、金属同士での錬金だ。その結果は合成され、サイズが大きくなり終わる。圧縮とかができればいいが、圧力が足りずに不可能だろう。圧力鍋で錬金をすればできるのか?まあ、魔法だし無理だろうな。


 本題のドロップと金属の合成だ。より黒に近い赤色に姿を変える。一旦成功したようだ。効果は筋力+8になっている。能力の追加も完璧だ。金属を強くするには、素材と金属を組み合わせるのが一番か。


 その+8の効果を持った金属に、再びドロップを混ぜて錬金をする。だが、今度は失敗するのだった。数回錬金をすることで、成功率が下がっている可能性だ。能力が高くなるごとにその成功率が下がっているため、失敗してしまったことだ。


 そして、もう1つの可能性はこれ以上錬金をすることができないことだ。まあ、2回目の錬金ができたのだから、これができないとなるのは怪しいところだ。そのため、この可能性は低いと見ている。


(てかこれなら、普通のドロップで検証してからやればよかったな・・・)

 失敗することで金属と素材が無駄になる。失敗するかの前提で、コボルトの爪やゴブリンの耳などで検証していればよかったと後悔しているのだった。


 もう、この金属と言っていいのかわからない残骸は、もう使うことができない。現れてしまった素材ゴミだ。そのため、スライムに処理させるのだった。


 水でできているスライムだが、体に入れると栄養として吸収するために溶かすのだ。魔力がこもっているものが条件らしい。ゴミ捨てがめんどくさくなり、スライムに処分させようと思ったが一向に処理してくれず、なんとなくで魔力を込めると処理してくれたことから気がついたのだ。


誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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